<< 秋山さん、ありがとう、ございました | main | 夜観音祭&竹かぐや >>
ディアナ号の船体、発見ならず
 

 昨夜(9月月10日)、出掛けたため、きょう11日、録画しておいたTBS系『飛び出せ!科学くん』を視聴。「幕末に駿河湾に沈んだとされるロシアの軍艦・ディアナ号の船体、ついに発見」と期待していたのですが、「エッ!」でした。ネットでも、かなり辛辣な視聴感想が出ています。

 

 事前の番組PRやテレビ番組紹介欄では、以下、次のようなことが伝えられていたのですが…。

 

昨年、JAMSTEC(海洋研究開発機構)全面協力のもと、深海3000mまで潜水できる無人深海探査機・ハイパードルフィンを使い、 未知の深海生物の調査を行った『飛び出せ!科学くん』。そのとき、偶然にも駿河湾の水深1397mの海底に沈没船らしき物体を発見、しかもその場所は幕末に沈んだロシア軍艦・ディアナ号が沈没したとされる場所とかなり近いことが判明。

 そこで番組は、昨年発見した物体が本当にディアナ号であったのかを一年間をかけて大調査。日本やロシアに残された歴史的な書物やディアナ号探査に関する貴重映像をつぶさに分析・調査。そしてついにディアナ号沈没地点の核心へと迫ることに成功、再びJAMSTECの協力のもと深海に眠る沈没船らしき物体のもとへと向かう。幕末のもう一つの黒船「ディアナ号」の謎は解明できるのか!?。日本の教科書に新たな1ページが加わるかもしれない超必見の深海歴史スペクタクル。

 

 期待を抱いての番組では、嘉永7年(1854年)114日に日露通商条約を締結するために下田港に入港していたプチャーチン提督率いるディアナ号が安政の地震による津波で船体を大破。修理のため戸田港に向けて出航するも運悪く途中で嵐に遭い富士市の宮島沖まで流され漂着。沈没の危険があったことから地元の人達が大荒れの海の中で約500人の船員全員を救助。その後、100隻を超える漁船でディアナ号を曳航、戸田港を目指すも嵐来襲の天候に漁船は曳航の綱を切り、ディアナ号は駿河湾に沈んだ。救助されたプチャーチン提督らは陸路、戸田村に向かい、戸田村で帰国用の帆船として日本初の洋式帆船・ヘダ号を建造、無事、ロシアに帰国した史実を「調査によって明らかに…」といった感じで紹介。

 

 しかし、これらの史実は、すでに広く知られており、富士市の郷土史家、奈木盛雄先生が20051月に発刊した著書『駿河湾に沈んだディアナ号』で詳細に記しています。

 

 で、自分の唯一の注目点は、無人深海探査機・ハイパードルフィンを使っての駿河湾の水深1397mの海底にあるとされる沈没船らしき物体の再度の調査と、その結果。

 

しかし、昨年、発見した地点に物体はなし。結論は、「地震で移動したかもしれない」。これって何…でした。

 

冷静に考えれば、宮島沖からは1954年と1976年に二基の碇(いかり)が引き揚げられており、それがディアナ号のものあることも判明していることから、駿河湾の海底からディアナ号の船体が発見されても「日本の教科書に新たな1ページ」となるかは? ですよネ。

自分的には、事前の番組PRやテレビ番組紹介欄から「船体発見は確実、それを、深海から、どう引き揚げるか」に興味を寄せていたのですが、見事に裏切られた感じ。江戸幕府の埋蔵金や戦中のM資金といった類の番組でした。

 

しかし、富士市民としては、幕末における人類愛に満ちたディアナ号乗組員の救助という富士市の貴重な史実を全国に紹介してもらったことに感謝しなければならないのかもしれません。

 

それにしても「視聴、疲れた」が本音です。

| - | 21:46 | comments(1) | - |
コメント
「ディアナ号」!?を最初に「ハイパードルフィン」により発見しました元ハイパードルフィンの運航長(指揮者)でありました「光藤」です。
2回目のTBS番組の調査は別の者が指揮をとっておりました。自分も番組放送を見ておりましたが探索方法が間違っており実際の沈没船よりも可成り北側を捜索したみたいです。
あれでは残念ながら発見できません!
最近小生はは退職しまして「光藤深海企画」を開業し深海調査のコンサルトを行っております。
「ディアナ号」の調査を行う場合はご相談ください。
金銭的には深海調査のみであれば数千万程度ですむと思いますが、すべてをサルベージするとなれば100億単位になると思われます。
「日本財団」「水中考古学会」「TBS」等と組まれるのが宜しいかと思います。民間ベースであれば資金に工面がつけばいつでも調査可能です。





| 光藤 数也 | 2012/11/14 8:33 AM |
コメントする









CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT