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富士市の青少年の船、継続へ
 

 富士市議会の9月定例会は、きょう916日、会派代表者会議を開き、13日から15日にかけて決算特別委員会が取り組んだ平成22年度の一般会計・特別会計決算認定案の審査に組み込んだ事業評価7事業のまとめを行い、評価が真っ二つに分かれていた青少年の船については最終的に全会一致で「実施方法に見直しや工夫が必要」の評価で決着しました。
 この評価は事業継続が前提となっているだけに、自分としては「良かった。ありがたい」の思いです。


 

 青少年の船の使用客船「ふじ丸」です
    (所有する日本チャータークルーズ蠅離曄璽爛據璽犬ら)

 

    田子の浦港での「富士市青少年の船」の出港場面です

 

 青少年の船は、教育委員会が昭和59年度(1984年度)から取り組んでいるもので、今年で28回目。田子の浦港を有する富士市ならではの教育委員会が総力をあげて実施している青少年健全育成事業です。

 

 自分は、前職の記者時代、第3回から第5回まで三回にわたり随行記者として青少年の船に乗船した経験があります。目的地は北海道が二回、鹿児島が一回。当時は、オンボロ船で一部屋二十人から三十人の大部屋が中心。部屋にトイレやシャワーはなく、共同トイレで風呂も町中の銭湯よりも小規模、かつ時間制限も。食事も学校給食以下、かつセルフサービス。だからこそ青少年の研修には最適な船だったのもしれません。

参加料も船それなりに安く、当時、当局が打ち出した「実費の半額」という受益者負担の原則に基づき3万円だったと記憶しています。


 もう20年余も前のことです。

しかし、その後、青少年の研修に最適だった船は売却され、継続するための唯一の選択肢は豪華客船の使用。この豪華客船への切り替え時、船借り上げ金の高騰に比例した形で参加料を引き上げることが難しく、その結果、負担軽減措置を図っている市費の投入額が拡大。これに、ここ数年の定員割れが加わり、乗船した研修生の満足度は高いものの、「このまま継続していいものか…。市費投入の公正性の面でも問題がありはしないか」という声が一部にあがっていました。

 

それが今回の事業評価でも示された形です。

 

自分としては、乗船した体験から「一回の研修生は500人余で、富士市全体からみれば、ごく一部の青少年にすぎないものの、乗船して得られる、集団生活のルールの重要性や協調することの大切さ、さらには、人が人間になるためには間(仲間)が必要、そんなことが乗船後、学校生活や地域社会で生かされ、研修生が大人社会が期待する青少年像に向けて“核的存在”になってくれるのでは…」との思いから「何としても継続を」との思いを抱いています。

その思いは、部下に随行取材をリレーした後、そして市議になってからも、帰港式に臨んだ際にふれることのできる五泊六日の研修を終了して下船してくる生き生きとした研修生の表情から抱き続けています。

 

この乗船経験を通しての個人的な思いだけでなく、「一度中止したら復活することは極めて困難」「予算採決権を有する議会が廃止論を主張するならば、参加者(研修生)のほぼ全員が『参加してよかった』と回答する成果が得られる同規模及び市費投入額の少ない代替案を示さなければならない」「市費投入の公正性を問題とするならば、規模は違うものの国際友好都市への少年使節団の派遣や、全日空飛行機事故で富士市がお世話になった岩手県雫石町との少年交流も中止にしなければならない」などから抱え込んでいる課題も踏まえ「継続を前提に実施方法の見直しや工夫が必要」と主張。これが所属会派「耀(かがやき)」の事業評価ともなりました。

 

そして臨んだ特別委員会としての事業評価を下す会派代表者会議。

 

事業評価は、「拡充すべき」「現状のまま継続すべき」「実施方法に見直しや工夫が必要」「廃止も視野に見直しをすべき」の四つのいずれかに判定を下し、各会派が、その判定結果である事業評価を発表。「廃止も視野に見直しをすべき」の事業評価を提示した会派が二会派あったものの討議を重ね、暫時休憩をはさんでの最終的な評価は「実施方法に見直しや工夫が必要」で一致、これが特別委員会としての事業評価となりました。

 

9月定例会では、今後、水道と病院の企業会計の決算認定案の審査が行われ、この企業会計でも2事業の事業評価を下すことになっており、計9事業の事業評価は定例会終了後、議長が市長に提出、新年度予算への反映を求めていくことになっています。

 

で、本来ならば、特別委員会としての事業評価が最終確定する定例会終了後、その事業評価を議長が市長へ提出する段階で市民の皆さんに伝えるべきですが、「特別委員会として、どのような評価を下したのか問われる声が寄せられていた」、そして「多数決ではなく、委員それぞれが、それぞれの主張を理解し、全会一致での評価になった」などから、ここにお伝えした次第。

 

よって、ちょっとフライング気味のため、青少年の船への個人的な思いや、所属会派「耀(かがやき)」の事業評価と特別委員会としての事業評価の結果を中心とし、全会一致に至る特別委員会での詳細な経過や討議内容の公表は避けました。

フライング気味というだけでなく、結果が大事であり、その評価を下すまでの会派名なども記しての詳細な経過や討議内容を明らかにすることは意味を持たず、委員それぞれが、それぞれの主張を理解して全会一致の評価に結び付けたことの努力を冒涜することになる、そんな思いもあります。ご了承下さい。

 

今後、青少年の船が継続、ならば直面する課題である定員割れの阻止を目指し、青少年の船の意義と魅力を自分なりに、さまざまな場面、チャンネルでアピールしていく所存です。

 
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