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富士市の災害史展&近藤正寛写真展2011IN南部
 

 きょう11月3日は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨として1948年(昭和23年)に制定された国民の祝日。で、「文化にふれなくては…」、そう思いたいのですが、実は、そうではなく、久々に、きょう3日、公務的業務が皆無だったことから「行ってみたい」「行かなくては」と思い抱いていた二カ所に知人二人を誘って出掛けてきました。

 

「行ってみたい」の場所は富士市伝法、市立博物館。1022日から開かれている企画展『今、地震や津波を考える』と題した富士市の災害史展の鑑賞が目的。

 

311東日本大震災や、315日富士山東部地震などから市民に間に津波を中心とした地震被害と防災・減災への関心が高まっているのを受けての企画展で、地震をはじめ台風・高潮などの被害の歴史を紹介。さらに職員手作りの模型をもって富士市の地形や海岸堤防も紹介。その模型では、高さ17辰箸いζ本1の高さを誇る海岸堤防が要塞のような形で市街地を守っていることが一目瞭然。その一方では海岸堤防が途切れる田子の浦港からの津波・高潮被害が避けられない現実も伝えています。

 学芸員でもある木ノ内館長が説明役を担っており、木ノ内館長は、地質調査から古代に富士市でも東日本大震災のような大きな津波被害があったことを語りながら自然災害に立ち向かい、防災・減災対策を強化していく必要性を力説しました。


 

  模型で富士市の地形と海岸堤防などの防災機能を紹介

 

 会場には、下田港に停泊中、安政の大地震で被害を受けたロシアの軍艦『ディアナ号』が津波被害を受けている絵図や、人々が地震をどうとらえてきたかの浮世絵、津波・高潮被害で三度も所替えをした吉原宿の災害を伝える古文書なども展示。さらに東日本大震災の被災写真コーナーも。


 

      ディアナ号が津波被害を受けている絵図


 

     こちらは東日本大震災の被災写真コーナー

 

 通常、市立博物館の入館は有料であるものの玄関入口の会議室を利用しての企画展とし、「多くの市民の方に見てほしい」の思いを込め、災害史展のみ鑑賞の場合は無料。費用を掛けない手作りと熱意をもっての展示の数々だけでなく、その入場無料の工夫も含め、「素晴らしい」と感嘆詞が出る企画展。

1127日(日)まで。毎週月曜日と祝日翌日の1124日(木)が休館。午前9時00分から午後4時30分。市立博物館(0545213380)。

 

「行かなくては」の場所は山梨県南部町のあるアルカディア文化館。11月1日から開かれている「近藤正寛写真展2011in南部」の鑑賞が目的。


 

      アルカディア文化会館玄関前で…

 

 近藤さんは元同僚。55歳の節目を迎えた6年前、30年余のローカル記者の仕事に終止符を打ち、学生時代からの夢だったフリーカメラの世界に入り、世界を駆け回っています。「今年4月から週二回、富士市立高校新聞部の指導も担っている」といいます。

 

 南部町出身者で、富士ニュース勤務時代も南部町から通勤し、現在も南部町在住。昨年11月、ロゼシアターで初の個展を開いているものの地元南部町での個展は今回が初めて。

 

 案内状をいただき、「何としても行かなくては…」と、きょう3日に会場へ。

『出会い〜ひと、モノ、自然〜』と題した作品群のうち富士ニュースカラー版の一面を飾っている『岳麓百景シリーズ』は、あえて岳麓風景のシンボルである富士山を入れずにショット。プロを実感させる作品に一緒に会場に出向いた友人二人も深く感動。


 

      『岳麓百景シリーズ』のコーナー

 

 しかし、商業スタンスから一転、感性をもってショットした、見るのではなく読み取ることを必要とする作品群は、自分も含めて「難解だ」、そして、思ったことは「写真文化は奥が深い」。

同行した知人二人のうち一人は写真愛好家、「難解だ」としたものの「写真の新たな魅力と可能性を教えてもらえた」と語り、その言葉に「自分も、これからは、何を表現したいのか…、それを考えてショットしなければ…」と反省することしきり。

 

      作品を説明する近藤さん(右の方です)

 

1127日(日)まで。毎週月曜日と祝日翌日の1124日(木)が休館。午前9時30分〜午後5時00分。入場無料。アルカディア文化会館(0556629292)。

 

ところで「アルカディア」とはギリシャ語で「理想郷」という意味。これを冠につけた会場のアルカディア文化会館は二階建てで1階が図書館、2階が南部町出身の水墨画家、近藤浩一路画伯(故人)の常設作品展と展示室からなるクオリティ(質)の高い美術館。

 

南部町は富沢町と合併したものの、その合併によっても人口は1万人にとどかない山間にある地方自治体。財政面も豊かとはいえず、それでいて、かなりクオリティが高い美術館が存在。富士市には、市立美術館がなく、先に訪れた市立博物館も都市規模からして決して自慢できる施設ではありません。

改めて「富士市は文化振興に、もっと力を入れなくては…」を胸に刻んでいるところです。

| - | 23:35 | comments(4) | - |
コメント
このブログを見て、「近藤正寛写真展2011in南部」に出掛けました。
近藤さんとは、取材の現場で挨拶をする程度でしたので、私のことは分からなかったと思いますが、「海野さんのブログを見て知りました」とは伝えました。
大学生からの思いを最後まで貫くという人生は素晴らしいことだと思います。
帰りには、これもこのブログで紹介のあった富士市立博物館の「富士の災害史」を見て帰ってきました。
いつも、いろいろな情報をありがとうございます。
| アウトライダー | 2011/11/05 7:53 PM |
アウトライダー様

 コメントをお寄せ下さり、ありがとう、ございました。
 自分のブログは、性格的、さらに地方議員という立場上、おもしろ、おかしく、さらにダジャレや推測的なことを記すことができないことから「つまらん」「文章が硬過ぎる」などの声を受けています。
 こんな中でも「ブログからの情報発信が読んで下さる方の日々の生活の利便に少しでも供することができれば…」との思いを込めてブログを書き続けてきました。
 それだけにアウトライダー様のコメント、うれしかったです。今回のコメントをエールとし、「誰かが、どこかで見てくれている」、それを信じて頑張っていきます。
 本当に、ありがとう、ございました。

        海野 しょうぞう 拝
| 海野です | 2011/11/07 4:16 AM |
海野さんに聞くのが、早いかなと思いチョツトブログにコメントさせて頂きました。
すいません。
どうしても、判らないのです、どこを見れば公務員の給料の明細、市長の給料開示、市長が任期を終了した時に貰う退職金みたいなもの、議員の報酬(色々な補助金の明細)、特典、など見たいと思いますが、どこを見れば良いのですか。
また市の広報紙などに記載してもらうのにはどの様にすれば良いですか?

かの昔、富士ニュースで議員報酬の開示がありましたが、補助金は全部、でなかった様に思います。

情報の開示の方法等教えて下さい。
宜しくお願いします。

| kanrojp | 2011/11/07 1:24 PM |
 kanrojp様

 小生のブログをお読み下さり、ありがとう、ございます。コメントでの質問にお答えします。

 昭和56年(1981年)10月、総務省(当時は自治省)は、国家公務員に比べて優遇されていた地方公務員の給与の是正を指導するとともに、全国の地方自治体に「給与実態を公表せよ」と通達、その実態を衆人環視にすることを義務付けています。

 この通達では、▽歳出に占める人件費▽職員数と給与費▽職員の平均給料と平均年齢▽一般行政職の級別職員数の状況▽期末勤勉手当の支給状況▽退職手当の率などを「国家公務員と比較しながら分かりやすく公表を…」とし、それも毎年。富士市は、その通達を受け、毎年11月に全世帯配布の『広報ふじ』で公表しています。
 本年度は11月20日付けの『広報ふじ』で公表することが見込まれます。

 ただ、紙面スペースの問題もあり、公表範囲は限定され、より詳細な内容は富士市のホームページ(http://www.city.fuji.shizuoka.jp/
に掲載されています。
 その閲覧手順は、トップページ→所属別の情報→総務部→人事課→人事行政の運営状況→給与に関する状況と進み、そのページのPDFの「職員給与等の公表」をクリック。ただし、現在、アップされているものは平成22年度分です。

 公務員のみならず市長ら特別職の給与や議員の報酬も掲載されています。

 ご質問の件ですが、富士市の市長給与は月額100万円で、特別職には退職金もあり、市長の退職金の算出は月額給与100万円×0・6×在任月数。一期4年間で2,880万円となります。
この退職金は、四期、五期と市長職を担って一括支給となった場合、億を超えるため、現在、一期ごとに清算して支給の手法がとられています。

 一方、議員は報酬として支払われ、現行の議員報酬は月額53万円となっています。因みに議長は月額66万円、副議長は同60万円です。

 市長ら特別職と違って議員には退職金制度はありません。議員には以前、国民年金や厚生年金などに比べて支給条件が良い議員年金制度がありましたが、平成の大合併の影響もあって年金運営が厳しくなり、加えて国民の皆さんからの厳しい批判もあり、今年5月をもって制度は廃止となりました。因みに、すでに国会議員の議員年金制度は、これにより前に廃止になっています。

 ただ、すでに議員を退任して議員年金を受けている人や、三期12年を担った議員には議員年金受給の既得権が与えられています。よって一期目、二期目、そして三期目の任期途中の議員には議員年金制度が適用されず、他に仕事を持たず、議員職に専念(自分もそうですが…)している場合、国民年金のみの加入及び年金受給となります。

 このほか、議員の各種手当についてですが、前議会当時、本会議や委員会に出席した際、「バス代程度」を算出根拠とする実費弁償費が一日当たり1,200円支給されていましたが、議会改革の一環で「市民の方に誤解を与えるような支出はやめるべき」と廃止になっています。

 一部自治体の高額支給により「第二報酬」との批判もある政務調査費について富士市は人口及び財政規模が類似的な都市に比べて少なく、その金額は年間45万円となっています。
使途も厳しく制限され、使用できるのは先進都市の視察や消耗品に限定しての事務用品、議員活動で必要な書籍の購入などで、年度末に残った政務調査費は返金が義務付けられています。

 議員には、超過勤務手当をはじめ住宅手当や扶養手当、交通費などの支給もなく、情報提供の議員活動の一環として取り組んでいる後援会だよりや会派だよりの発行費用と郵送代などは、すべて自己負担。子育て世代の方が議員職に専念、他に収入を得られない場合、かなり厳しい生活になろうかと思います。

 小生の所属する会派「耀(かがやき)」は、そうした状況から「上限額を月額5、000円程度としての交通費や、同じく上限額を設定して後援会だよりや会派だよりの発行費用にも政務調査費の使用を認めてはどうか」を主張していますが、実現のめどは「?」といったところです。

 この程度の記述で、よろしいでしょうか。

                 海野 しょうぞう 拝
| 海野です | 2011/11/07 10:49 PM |
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