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どうなる? 富士まつり
  

「2月1日に消防防災庁舎で平成24年度の富士まつりの運営方法を話し合う実行委員会が開かれ、市議会が昨秋取りまとめた事業評価を踏まえ、富士まつりの新しい方向性を探るために4月にも『見直し検討委員会(検討委員会)』を立ち上げることを決めた。コンセプトや運営方法などについて検討した結果を受け、実行委で25年度以降の富士まつりに反映させる」との記事が、きょう3日付けのローカル紙に掲載されていました。

 

 記事には、多分、実行委での挨拶からの抜粋と思われる遠藤敏東実行委員長(富士商工会議所会頭)の「富士まつり(位置付け)を明確にしたい」、実行委顧問である鈴木尚市長の「まつりは市民の交流を促し、地域を元気つける大きな効果がある。(市議会の)事業評価を受けた見直しを通して、富士まつりを前進させ、充実させて、素晴らしい内容にしてほしい」のコメントも。

 

 見直しに動き出した富士まつり、今後、どうなるのか…を探ってみました。

 

 富士市の夏の最大イベント、富士まつりは、その内容がめまぐるしく変わってきたものの、ここ数年の“ウリ”は富士市が伝説発祥の一つであるかぐや姫にスポットを当てた市民主導の「かぐや姫絵巻」と、まつり定番の「花火大会」で、富士市庁舎周辺やロゼシアター周辺、それに隣接する潤井川堤防付近を会場にしての一日間の開催でした。



  市民主導での「かぐや姫絵巻」(昨年7月の富士まつりで…)


  まつりを盛り上げた神輿の練り歩き(昨年の富士まつり)
 

こうした中で富士市が富士川町を受け入れる編入合併が行なわれ、これを契機に内容を大きく変更。平成22年から「富士かぐや姫まつり」と「富士川花火大会」とに分け、富士まつりは、その総称として開催。「富士かぐや姫まつり」はロゼシアター周辺で、「富士川花火大会」は、その冠が示すように潤井川堤防から富士川河川敷に会場を変更し、二日間にわたっての開催としています。

 

しかし、まつりを分けたことや、花火大会の会場を変更したことに「問題あり」の声が相次ぎ、変更二年目となった昨年7月の平成23年は東日本大震災に配慮して「富士川花火大会」は早い段階に中止と決定し、「富士かぐや姫まつり」のみを開催。よって開催は一日間だけとなっています。

 

まつり終了後の反省会で実行委は、「従来の形態に戻す」と決定。今年の平成24年は、従来の7月にロゼシアター周辺と隣接する潤井川堤防を会場に、期間も一日間の開催としていくことになっています。

よって「富士かぐや姫まつり」と「富士川花火大会」のネーミングは消え、従来の「富士まつり」のネーミングでの開催となります。

 

 この“迷走”する富士まつりに対して市議会では、投入する公費が莫大であることも踏まえ、9月定例会で取り組んだ事業評価で取り上げ、「見直しが必要」との判定を下しています。判定を下すにあたっては「市民のためのまつりなのか、観光振興も絡めてのまつりなのかが判然としない」との意見が出されています。

 

 実は、この富士まつり、自分が記者時代、確か平成18年頃だったと思いますが、まつり担当課が「富士まつりを考える会(以下、考える会)」を組織、自分も委員の委嘱を受けて検討作業に加わっています。


 考える会には、さまざまな団体の代表者が名を連ね、意見交換では「富士市には、吉原商店街を中心に開かれる吉原祇園祭や、富士商店街を中心に開かれる甲子祭、さらに鈴川の毘沙門天大祭など大きな伝統祭事があり、加えて地区単位でさくらまつり、梅まつりなどのふれあいイベントも開かれている中、莫大な公費を投入して富士まつりを開く意義はあるだろうか」と、開催に否定的な意見が出され、「開催は7月末という真夏で、夕刻から夜だけでなく炎天下にもプログラムを組み込んでいること自体、時代遅れ。安全確保への配慮が足りない」という開催内容に手厳しい意見も。

 

 このほか、「市民のためのまつりなのか、観光振興も絡めてのまつりなのかが判然としない。市民のためのまつりとするならば、この指止まれ方式で実行委を組織すべき。現状の実行委のメンバーには『依頼を受けたから参加』のやらせ感を抱いている人も多いのでは…。観光振興を目的にしたまつりを目指すならば、結果(観光客)を出せる内容をじっくり検討、それなりの投資も覚悟すべき」といった意見も出されています。

 

 最終的に考える会は、富士市を代表する夏のイベントであることから「中止するのは無理では…」との意識の共有を図った上で、「市民主導で取り組んでいるまつり本来の参加スタイルであるかぐや姫絵巻を中心にした富士まつりにすべき」の結論を下しています。

 

 この結論を反映した形で平成22年の富士まつりに「富士かぐや姫まつり」が登場したものの、ネーミングだけといった感じ。実行委の組織構成は、この指止まれ方式ではなく従来のまま。内容も従来のままで、まつり全体の流れをイベント会社へ委託し、なんでもあり。

「富士川花火大会」に至っては観光振興を全面に出し、有料の桟敷席を設けたこともあって打ち上げ会場に隣接する旧富士川町を除く市民からはブーイングの大合唱。

 

 考える会が結論に込めた「市民主導で、市民のためのまつりに…。それを積み重ねることにより、まつりの本質的な狙いである市民の一体感が醸成され、いつしか観光振興にも連動していくのでは…」の期待は見事に裏切られた、自分は、そう受け止めていました。

東日本大震災を考慮して「富士川花火大会」が中止となった昨年夏の「富士かぐや姫まつり」の会場には「自然体で参加を」といった感じのステージがあった一方、それほど離れていない場所に巨大なテント、巨大なスクリーン付きステージも登場し、司会進行を民放の女性アナウンサーが担う場面に接した際の感想は、「なんだ、これ」の憤りすら覚えています。



 昨年7月の富士まつり、イベント広場には「自然体で参加を」といったステージがあった一方…


 それほど離れていない場所に巨大テント、巨大スクリーンもある莫大な費用を投じたステージも…

 さて、このブログの表題『どうなる? 富士まつり』ですが、かつての考える会が「白紙の状態で検討開始」であったのに対し、先ごろの実行委で設置が決定した検討委員会は、設置にあたって市長が「富士まつりを推進させ、充実させて素晴らしい内容にしてほしい」の要望を提示しており、これを大前提にしての見直しが進むことになります。

 

検討委員会の今後の検討、その結論が注目されますが、かつて考える会のメンバーだった立場からの注文を付けさせてもらえれば「出された結論を尊重してほしい」、それです。

今回の検討委員会も考える会と同様、報酬どころから交通費の支給もなしのボランティアでの委員委嘱になるものと思われる中、熱心に研究、討議を重ねるであろう委員の皆さんの熱意、努力を無駄にしてほしくない、無駄にする権利は誰にもない、自分は、そう思っています。

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