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鷹岡さくら祭り写真コンクール、大賞は眦脹拮廚気
 

 きょう5月9日午後、鷹岡まちづくりセンターで「第24回鷹岡地区さくら祭り写真コンクール表彰式」が開かれ出席、来賓ではなく審査員としての出席でした。

 

「審査員…?」。

 

前職の富士ニュース記者時代、常時、カメラを手にする職業柄、「消防出初式写真コンクール」をはじめ幾つかの写真コンクールの審査依頼が舞い込み、その器ではないと自覚するも「読者と共に歩む富士ニュース」の編集ポリシーから引き受けてきました。

 

しかし、五年前の市議就任と同時に辞退。「常時、カメラを手にすることがなくなった」のほか、「他に適任者がいる」、そう思ってのことでした。

 

 鷹岡地区の「さくら祭り写真コンクール」も、そんな思いから辞退したのですが、三年前、「審査員の確保に苦慮。今年だけやって…」の依頼があり、所在区とあって断ることができず再デビュー。それが続いて「今年も審査」となったものです。

 

以下は、審査講評と上位三賞の作品評です。

 

         審査講評

富士市鷹岡地区まちづくり推進会議主催の「第24回さくら祭り」に盛り込まれた写真コンクールの審査会が4月23日に鷹岡まちづくりセンターで開かれ、審査の委嘱を受けた私は、立会人である松田幸雄まちづくり推進会議議長や写真コンクール担当の平井省吾氏に助言を求めながら各賞を決定させていただきました。

4月1日に富士西公園を会場にして開かれた「さくら祭り」のほか、鷹岡地区内の今年の桜花を題材とした作品を応募対象とし、このうち「さくら祭り」には〃さくら姫〃をモデルとした撮影会も盛り込まれ、出品点数はコンクール史上最多の138点を数えました。

さて、審査基準ですが、優れた写真、つまり、記録媒体である写真を芸術作品に昇華させるためには、カメラ機能やレンズ機能を使いこなすことやシャッターチャンスを逃さないなどのほかに、脚立の使用や地面に這いつくばるなどによって日常の視線では見えない場所からの撮影、さらに、流し撮り、バブル撮影、逆光を作品に組み込む、フィルターの使用など技術・器材を駆使することがあげられています。

これらが審査にあたっての基準となりますが、私は、もう一つ、「作品に物語の展開があるか」も重要だと思っています。

 フランス近代詩を代表する詩人、ボードレール(1821年―1867年)の代表作の散文詩集『パリの憂鬱』に納められた作品に『窓』があります。「開け放たれた窓から見えるものは限られている。閉ざされた窓から見えてくるほどではない」といった内容の作品です。

 これを写真芸術に置き換え、自分なりに解釈すれば、「写真は一場面の切り取りに過ぎないものの、その一場面の中には目には見えない場面もある」です。

例えば、まつりのふれあいの一場面、そこには人との出会いの喜びがあります。親子の語らいの一場面、そこには温かな家庭があります。風景の一場面、そこには自然の神秘があります。

私は、「撮影者が、そうした目には見えない場面にも思いを巡らして撮影した作品からは一場面を超えた物語が広がってくる」、そう思っています。これも審査にあたっての基準とさせていただきました。

 このコンクールは、審査の視点が「祭りの賑わい」「桜を通しての春の雰囲気」「モデル」など複数あり、「審査が難しいコンクール」となっていますが、以上のような審査基準をもって各賞決定の断を下しました。

各賞を決定したものの決定に自信はありません。「今回は、あまりにも優劣つけ難い、優れた作品が多かった」ためです。これを審査総評の総括とさせていただきます。

最後に、入賞・入選作品が展示会をはじめ多くの場で活用され、「さくら祭り」の開催目的である地域づくりの基盤となる〃ふれあいの輪〃に結び付くことを切に願っています。

 

☆さくら祭り大賞☆

眦 悦夫さん(静岡市葵区) 作品名『春風に誘われて』

    

【評】 このコンクールは審査の視点が複数あるため、まず、それぞれのジャンル別に「これだ!」という作品をピックアップ、その中で第一席の特選としたのが、この作品です。撮影会のモデルの休憩用椅子や小道具の番傘の運び係として撮影会のサポートに臨んだ私も感じたことですが、今年のモデル“さくら姫”は「プロ?」と思ってしまうほど、すらりとした長身の笑顔が素敵な女性でした。撮影場所を移動するごとにまつり来場者が振り向くほどの存在感があり、出品作品の六割余がモデルをショットしたものでした。その中で、この作品は、ひと際、光っていました。潤井川左岸の桜並木を背景にするも、その満開の桜花をぼかすことよって桜花が謳歌する春をピンク一色で表現。これによりモデルが画面に浮き出ており、春風に舞う大振袖の花柄も活かされています。春という季節感、背景の処理、モデルの表情、自然体の動き、すべての面において極めて完成度が高い作品です。規定により一人五点までの出品が認められていますが、作者は出品五点すべてモデルをショットしたものであり、「狙っていた、計算したベテランの作品」、そう読み取りました。「女性雑誌の表紙に採用されてもおかしくない」、ふと、そんなことも思うほどの作品です。

 

☆ 特選 ☆

 加藤 年一さん(富士市天間) 作品名『さくら茶』

   


【評】
 この作品は、モデルと祭りに組み込まれた茶会をドッキングさせたもので、大賞作品と同様、完成度の高いものです。「春という季節感や、祭りの雰囲気というものが今一つ」という指摘があるかもしれませんが、撮影会開始早々、モデルは緊張感から笑顔が少なく、そうした中にあっても「カメラマンの皆さんのためにモデル役を担おう」という健気な姿勢がありました。「作者は、多分、モデルの、そんな内面の姿勢を、お手前の披露から読み取り、シャッターを切ったのでは…」、作品から物語が展開する点も評価しての特選です。

 

☆ 特選 ☆

 荻田 長蔵さん(富士市大渕) 作品名『北海道美人よ』




【評】 選出の理由を示さなくても「特選、納得」と理解されるものと思います。俳句でいうところの季語は「祭りの看板」であり、祭りの雰囲気も笑顔に示されています。何気ない祭りの一場面ですが、こうした作品には、偶発的ではなく、「狙いを定めてシャッターチャンスを待つ」という努力が必要であり、写真初心者に「シャッターチャンスは作り出すことも必要」を教えてくれる作品です。


   
☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆

入賞・入選作品展は、今月17日(木)まで鷹岡まちづくりセンター2階ロビーで開かれています入賞・入選作品展は、今月17日(木)まで鷹岡まちづくりセンター2階ロビーで開かれています。

 

| - | 20:48 | comments(2) | - |
コメント
こんばんは。初めて書き込みます。ブログをよく
見させていただいております。さくら祭りの写真コン
クールや富士山百景を見ましたが,入選された方々の
写真を見ますと,それなりに個性があり,とてもために
なります。中には「写真コンクールに参加してはどうか」
といわせるような,自分の心のツボを刺激した写真も
ありましたので,いつか自分も写真コンクールに試して
みたくなりました。
これからも頑張って下さい。
| こおろぎ | 2012/05/10 9:08 PM |
 こおろぎ様

 コメントをお寄せ下さり、ありがとう、ございました。
 富士市内では、市全体のものとしては「富士山百景写真コンクール」と「消防出初式写真コンクール」があり、このほか鷹岡のような地区イベントを対象にした地区単位の写真コンクールも開かれています。
 近年は、小型カメラでも性能がアップしているだけに、「イベントを楽しみながら」といった気軽な感じて撮影、応募してみてばどうでしょうか。自然体の撮影姿勢からナイスショットをキャッチできることが結構あるもんですよ。
 来年の鷹岡地区さくら祭り写真コンクールの応募作品に、こおろぎ様の作品がありますように…。

            海野 しょうぞう 拝
 
| 海野です | 2012/05/11 9:04 PM |
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