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国に向け『緊急事態の対処に関する意見書』提出へ
 

 会期中の富士市議会6月定例会は、きょう6月18日から付託議案の審査を開始。当局提出議案は、いずれも原案通り委員会を通過しました。

 

 きょう開かれたのは、総務市民、環境経済両委員会、あす19日には文教民生、建設水道両委員会が開かれ、付託議案を審査。採決は、ともに22日の本会議で行なわれる予定です。

 

 総務市民委員会は、当局提出議案の審査のほか、2月定例会で継続審査としていた自由民主党富士市支部(以下、富士市支部)から提出された請願も審査。請願は、国に向けて緊急事態に関する法案整備を求める意見書を富士市議会として採択、提出を求めたものです。

 

この請願は、ほぼ同じ内容のものが全国各地の県議会や地方議会に自民党系議員などを紹介議員にして提出されていますが、提出者が「反社会的団体だ」と一部に批判もある宗教団体が関与しているケースもあって、まちまち。多数決により採択の一方、不採択も。

「富士市議会として、どう結論を下すか」。総務市民委員会での審査、自分は総務市民委員会の所属委員ではありませんが、重要な内容を有する請願なだけに、きょう18日の委員会審査を傍聴しました。

 

 請願の提出時、意見書案の内容に対して、会派間に、かなりの温度差がありましたが、審査の結果、全会一致で請願趣旨を採択と決し、文案については富士市支部と最大会派の市民クラブが提示した案を“たたき台”として骨格を固め、それを富士市議会の意見書として提出していくことに決定。この決定を委員長が22日の本会議で報告、可決されると議員発議で意見書提出案を上程することになります。

 正式な意見書文案の作成は「正副委員長に一任」となっています。

 

 審査結果が下るまでを、もう少し説明するとー。

 

 富士市支部が提示した緊急事態に関する法案整備を求める意見書案は、「世界の多くの国々には国民が安全と豊かさを享受できる社会の枠組みを守るため、国家的な危機発生時に緊急事態に対処する緊急事態法が整備されているが、私達の国には、この事態に対処できる法の制定がなされていない」とした上で、東日本大震災と、原子力発電所の人災事故、さらに北朝鮮の弾道ミサイルの打ち上げや中国漁船の尖閣諸島沖での領海侵犯、北方領土などで繰り返されるロシアの挑発的示威行為なども取り上げて「国益や国民の安全を脅かすような事態が頻発する状況下にある」としています。

 この主張の上に立って「大規模自然災害や、外国からの武力攻撃やテロ等に備えるため、既に平成16年に自由民主党、民主党、公明党の三党間において災害対策基本法、大規模地震対策特別措置法、原子力災害対策特別措置法等の各法体系を総合する緊急事態基本法の制定が合意されている。今回の大震災を教訓とし、今後、想定される三連動地震や富士山噴火などの異常事態の発生に対して緊急事態基本法を速やかに制定されるよう要請する」としています。

 

 要約すれば、「平成16年に三党間で合意しているならば、さっさと緊急事態基本法を制定すべき。制定しないことから東日本大震災と、原子力発電所の人災事故で不手際を繰り返したのだ」といったところです。

 また、国に向け意見書の提出を求めたのは、中央の政党政治に対する地方組織からの不満と不安の発露といえそうです。

 

 一方、最大会派の市民クラブが提示した意見書案は、東日本大震災の大地震、巨大津波、原子力発電所事故という三重災害に視点を当て、国民の生命と財産を守るために必要な法整備を求めたものです。

 

 富士市支部及び市民クラブとも“タタキ台”としての提示で、共に「文案の修正や簡略化にも応じる」としていたことから、法整備の必要性の根拠となる東日本大震災を教訓とした法的な不備の徹底検証を求めることを文案の基本とし、富士市支部が意見書案で提示したミサイル攻撃やテロ、挑発的示威行為などについては「あらゆる事態に備え…」という表現に置き換えて文案に組み込み、表題についても『緊急事態への対処に関する意見書』としていくことで一致しました。

 

つまり、富士市支部及び市民クラブとも「文案の修正や簡略化にも応じる」とした譲歩の柔軟姿勢であったことから会派間の温度差も氷解、全会一致での結論が下された、というわけです。

 

ただ、委員会審査段階での全会一致であり、本会議での議員発議による意見書提出案の採決を前にした質疑、討論では、審査を担った市民総務委員会所属外の議員から異論が出るかもしれません。

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