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富士芸術村で新朗読と創作舞踊の夕べが開かれました
  富士市大淵にある富士芸術村の村長を担う彫刻家の漆畑勇司さんから「富士芸術村で1013日の夜、私がプロデュースした新朗読の杉山直さんと創作舞踊の泉裕紀さん出演の野外コラボレーションを上演します。演目は『月に漂う』。ご来場を」の案内をいただき、期待を抱いて会場へ。

 

シチュエーションを活かしてのライトアップを図った野外舞台。期待以上の幻想的な雰囲気。上演時間は約1時間。

 

前半は、新朗読の杉山さんが芥川龍之介の短編小説『杜子春(とししゅん)』を感情移入タップリに演技も交えて朗読。


 

      『杜子春』を朗読する杉山さん


 

         会場を埋めた観客

 

後半は、泉さんが演目の『月に漂う』そのままの創作舞踊。


 

         月に漂うパート



          月に漂うパート

 

鑑賞後の感想は、「期待以上で、素晴らしい」の一言。新朗読の杉山さん、そして創作舞踊の泉さんも“プロ”。それを実感させるもので、こうしたステージが富士市で開かれることに誇りすら感じるものでした。

 

同時に市民参加の舞台芸術の制作に、多少、関わってきた経験者とし、この種の舞台芸術の上演にあたっての費用や労力の大変さが分かっているだけに、関係者の熱意に頭が下がりました。

さらに、入場無料という中、終演後、出口に二回、三回と続けるためのカンパ箱を設け、寄付を呼び掛けてもよかったのでは…、そんな思いも。

 

その一方、「素晴らしい」と思いながらも一点、気になったことが…。杉山さんが朗読した『杜子春』が前半部分にとどまった点です。

 

杜子春』は芥川龍之介の短編小説。1920年(大正9年)に雑誌『赤い鳥』にて発表された中国の古典、鄭還古の『杜子春伝』を童話化したもの。

 名作中の名作(と自分では思っている)。小説の後半部分では、仙人から「私が帰ってくるまで何があっても口をきいてはならない」との命令を受けた杜子春が、虎や大蛇に襲われても、彼の姿を怪しんだ神に突き殺されても、地獄に落ちて責め苦を加えられても一言も言わない。怒った閻魔大王は、畜生道に落ちた杜子春の両親を連れて来させると、彼の前で両親を鬼たちにめった打ちにさせる。無言を貫いていた杜子春だったが、耐え切れず「お母さん!」と一声、叫んでしまう。

 

上演時間の関係で、その後半部分の感動的なハイライトシーンは披露されず「残念」でしたが、上演後に舞台あいさつに立った杉山さんは、小説の前半に“三日月”が出てくることから演目に合わせて取り上げたことを伝え、「後半部分は、ぜひ、ご家族で読んでほしい」を呼び掛けたことから「納得」。

自分的にも「ご家族で読んでほしい」と思ったのですが、「まずは、戦闘シーンの多いテレビアニメに夢中な孫のいる我が家で実践しなくては…」です。


 

     上演後の舞台あいさつ(左が漆畑さん)

 

 

【富士芸術村とは】

元市議会議員の遺族から富士市に寄贈された築50年の木造2階建の日本家屋で、敷地面積は2,369平方メートル、床面積は331平方メートル。芸術活動の場として活用することを目的として2004年9月に開村。富士市在住の漆畑さんを村長に市民有志で組織する富士芸術村が会費制をもって運営。古民家を利用した芸術作品の展示会や、美術に関する講座・講演会などのワークショップが行われ、アトリエ・創作の場として使用することも可能。

利用方法などの問い合わせは富士芸術村(0545-350509)。

 

【杉山直さん】 すぎやま ちょく。フリーアナウンサー。ジュビロ磐田のホームゲームのスタジアムDJ。新朗読家としても活躍している。

 

【泉裕紀さん】 いずみ・ゆうき(本名は北河裕紀子)。富士市大淵在住。昭和33年に日本舞踊をはじめ、昭和44年に泉流名取り。平成年に日本舞踊協会会長賞受賞。近年は創作舞踊家としても全国各地の舞台で活躍している。

 

 富士芸術村のイベント紹介

 

 富士芸術村では、1026日(金)から12月9日(日)まで富士市教育委員会主催、紙のアートフェスティバル実行委員会主管、富士芸術村協力による『第4回紙のアートフェスティバル』が開かれます。

全国公募で選ばれた4人の作家による紙のアート展。観覧無料。ただし、期間中の金、土、日のみ公開。午前10時〜午後4時。

『第4回紙のアートフェスティバル』開催期間中の1111日(日)には午前1030分から同1130分まで出展作家による『ギャラリートーク』。同時に午前10時から午後3時までライブコンサートや屋台、ワークショップなどを組み込んだ『富士芸術祭』も開催。

問い合わせは富士市教育委員会文化振興課(0545-55-2874)。

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