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富士市議会の事業評価2年目の結果です
 

 ちょっと旧聞で恐縮ですが、富士市議会は9月定例会で取り組んだ平成23年度決算の事業評価の結果を定例会終了後、稲葉寿利議長が鈴木尚市長に提出、新年度予算への反映を求めました。

 

 事業評価は、民主党政権が取り組み、注目された事業仕分けの富士市議会版。地方自治体でも「民主党政権に見習って…」という感じで住民代表などを仕分け人に委嘱しての事業仕分けへの取り組みが相次いでいます。

 

 しかし、富士市議会の事業評価は、システム的には類似性があるものの、そうした流れとは一線を画し、平成23年4月1日施行の議会の役割と責務を明文化した「議会基本条例」に盛り込んだ決算審査重視に基づく取り組み。本年度は二年目です。

 

 議会は、予算の採決権を有し、事業評価の結果は採決権に連動するだけに、「じっくり、予算採決時の対応も踏まえて多角的複眼思考をもっての考察が求められる」という中、二年目となる本年度は平成23年度決算から11事業(初年度は9事業でした)を取り上げ、定例会中に開かれた決算特別委員会で審査。各会派ごとに評価を下し、それを持ち寄って市議会全体としての評価への集約を図っています。

 

 評価は、事業の方向性として五つに分け、その五段階評価の内容は次のようになっています。

 

 評価1…拡充する

 評価2…継続する

 評価3…改善・効率化し継続する

 評価4…見直しの上、縮小する

 評価5…廃止も視野に検討する

 

 以下に、長文となりますが、五段階評価をもって取り組んだ11事業と、その評価の結果、そして判定に至った理由を記します。

 

【市長表彰事業】

評価…2

理由…市長表彰は、本市における最高位の顕彰であり、これまでに
    公益的活
動を重ねられ、市勢の発展に寄与された功績者に対
    して表彰を行なうこ
とは意義がある。本市の発展にとっても
    重要なことであるので、今後
も継続して実施すべき事業。祝
    賀会は廃止となっているが、これに代
わって被表彰者に何ら
    かの形で敬意を表すべきであり、ロゼシアター
の会場内など
    に被表彰者の功績等の紹介や作品展示などをもって広く
市民
    に伝えることを検討すべき。

 

【米国オーシャンサイド市友好交流事業】

 評価…4

 理由…姉妹都市提携が結ばれてから21年が経過、先方の交流窓口で
    あった姉
妹都市財団のメンバーの高齢化など交流環境に大き
    な変化が見られる
中、現状の行政主導による交流活動では富
    士市側からの訪問が圧倒的
に多い状況を変え、これまで以上
    の発展を望むことは難しいと考える。
「市民友好の翼」や
    「少年親善使節団」など、すでに1,000人近くの
市民がオー
    シャンサイド市を訪問しており、現在までに築かれた交流

    実績を活かした民間主導による交流の深化を促す形態に移
    行、行政
は事務局運営を担うなど後方支援に徹すべきであ
    る。

 

【放課後児童クラブ運営管理事業】

 評価…2

 理由…本市は公設民営方式を採用。小学校区単位で組織された運営
    委員会に、
その運営を委託しているが、委託開始当初に比べ
    て利用者数、予算規
模とともに増大、事務管理の負担が重く
    なってきている。子育てと仕
事の両立を実現するために、放  
    課後児童クラブの役割は大きく、事業
の継続は不可欠と判断
    されるが、クラブにより利用料金が異なってい
たり、希望者
    全員が入所できないなど不平等があることから統一した
運営
    基準を設けるべきである。また、多額の運営資金を個人が管
    理し
なければならない会計処理のあり方を改善、指導員に対
    しては研修を
行なうなどして資質の向上を図るとともに処遇
    の改善にも努めるべき
である。

 

【富士山麓ブナ林創造事業】

 評価…2

 理由…富士山麓の水源涵養、環境保全、自然保護を目的に毎年、多
    くの市民
や諸団体が参加して実施している本事業を市が主催
    する意義は大きい
ものと考える。地道な活動ではあるが、今
    後も本事業は市が継続して
実施していくべきあると判断す
    る。しかしながら植栽だけが本事業の
目的ではないので、年
    間を通じて市民に本事業の意義を理解してもら
えるよう下草
    刈りやパトロールなどの植栽地の維持・管理にも市民の
参加
    を募り、事業の成果や必要性をPRするなどの工夫を検討す
    べき
である。

 

【労働啓発事業】

 評価…3

 理由…景気後退により雇用情勢が悪化しており、就労の促進、就労
    環境の改
善を目的とした本事業の必要性は高く、特にキッズ
    ジョブについては
先進的な事業であり、子どもたちに職業へ
    の興味を与えるなどの効果
が期待できる良い事業であると評
    価する。しかしながら、実施された、
すべての事業を肯定す
    るものではなく、緊急雇用創出事業として行な
われた若者の
    ためのキャリアサポート促進事業のようにキャリア教育
支援
    やキャリア支援データバング、仕事人図鑑など引き続き市独
    自で
も継続すべきと考えられる事業がある一方では、はたら
    く若者相談室
や講座・セミナーの開催など実績が低く成果が
    あがっているとは言い
難い事業もある。こうしたことから、
    継続して実施すべき事業と、そ
うでない事業、また、商工会
    議所や商工会と協働すべき事業など内容
を精査して取り組む
    べきである。

 

【富士山百景推進事業】

 評価…3

 理由…富士山百景写真コンテストは、平成16年度から観光政策の一
    環として
導入された事業であるが、コンテスト自体は一定の
    使命を果たしたと
考えるため富士山交流ビューローなどの民
    間活力を導入することも検
討すべきである。今後は、これま
    で蓄積した富士山百景という貴重な
財産を活かし、観光を前
    面に押し出した積極的な誘客事業を展開すべ
き。そのために
    はビューポイントなどの周辺整備を進めるとともに、
撮影者
    に対するマナーの向上などにも取り組む必要がある。また、
    よ
り多くの都市で富士山百景写真展を開催し、富士市をアピ
    ールする機
会を設けるべきである。

 

【新交通システム推進事業】

 評価…4

 理由…バランスある都市交通体系を構築していく上で東西方向の公
    共交通機
軸の形成を図り、公共交通ネットワークを充実させ
    る必要性について
は大いに認めるものの、DMV(デュア
    ル・モード・ビーグル)の開
発元であるJR北海道における
    実用化への見通しが不透明である現段
階においては具体的な
    営業モデルに基づく検討も難しい。実用化にメ
ドがつくまで
    はDMV導入検討に関する予算は規模を縮小し、開発状
況の
    確認程度の事業内容とすると同時に、DMV以外の手段につ
    いて
も検討すべきである。

 

【自主防災組織育成事業】

 評価…1

 理由…本市における自主防災組織率は99.2パーセントに達している
    ものの、
町内会長が自主防災会の会長を兼務しているところ
    も多いため町内ご
と独立した組織にしていくとともに、地域
    の防災指導員を増強して災
害時に備えるべきである。また、
    自主防災組織の資器材整備には統一
した基準がないことから 
    地域により整備状況にばらつきがある。地域
性に配慮した標
    準整備マニュアルを確立するなど適切な整備に努める
べきで
    ある。東日本大震災や静岡県東部地震の教訓から自主防災組
    織
の重要性が改めて認識されている中、今後も市が積極的に
    関与し、自
主防災組織を、さらに充実、拡充させることを求
    める。

 

【放課後子ども教室推進事業】

 評価…4

 理由…本事業は、すべての児童を対象にしていることから必要性は
    認めると
ころであるが、実態は参加者の3分の1が放課後児   
    童クラブの児童。
また、実施状況を見ると一定の成果をあげ
    ている地区がある一方、年
間の実施日数が10日に満たない地
    区が全体の約半数を占めるなど取り
組み姿勢にも差が見られ
    る。現状では、市の取り組み姿勢が明確では
なく、子どもた
    ちの安全・安心な居場所を設けるとともに、地区住民
の参画
    を得て交流活動を実施することにより地域の教育力の向上を
    図る
、という本来の目的を果たしているとは言えない状況で
    あると思わ
れる。本事業については、放課後子どもプラン推
    進委員会などを通し
て地区の意見をよく聞いた上で、今後、
    市として、どのような姿勢で
推進していくかを検討する必要
    がある。

 

【第二東名IC周辺地区土地区画整理事業】

 評価…2

 理由…新東名の一部供用開始により広域的な流通業務地としての利
    用価値は
高く、雇用面でも期待できるため継続すべき事業と
    判定する。しかし
ながら事業施行期間の大幅な延伸は事業費
    の増大につながるため地権
者への丁寧な説明を行なうととも
    に、早期完成を目指してほしい。ま
た、事業の進展に合わせ
    て庁内関係課で連携しながら横断的な体制で
事業に臨むよう
    求める。

 

【簡易水道統合整備事業】

 評価…2

 理由…簡易水道については安定的な水の供給、災害時に対する備え
    などを勘
案すると早急な市上水道への統合が望まれる。統合
    にあたっては、事
業費の確保、簡易水道利用者の統合に対す
    る理解の促進などの課題も
あるが、今後も計画に沿って着実
    に事業を推進していくことを求める。
なお、本事業は一企業
    である水道事業会計だけでなく、体制整備も含
めて市全体で
    推進に取り組むべきと考えるものである。

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