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 きょう4月17日の購読紙1面に掲載された『水俣病で最高裁が初認定』と『大飯原発停止、大阪地裁認めず』の二本の記事、読んでの思いは「司法とは…」、そして抱いた思いは「憤り」でした。

 

『水俣病で最高裁が初認定』の記事の概要は…

「水俣病未認定患者の家族が認定を求めていた訴訟の上告審で最高裁は16日、感覚障害の症状しか診断されなかった熊本県水俣市の女性(1977年に77歳で死亡)を水俣病と認め、県の上告を棄却する判決を言い渡した。最高裁が水俣病患者を認定するのは初めて。県の認定を義務付けた二審福岡高裁判決が確定し、女性は県の手続きを経て正式に認定される」

 

 高裁判決は分かれ、福岡高裁は「魚介類の摂取や家族、生活の状況から水俣病と認定できる」、大阪高裁は「感覚障害は別の病気による可能性があり、県の判断に誤りはない」。この対極した高裁判決に最高裁は福岡高裁の判決に軍配を上げた格好です。

 

 一方、『大飯原原発停止、大阪地裁認めず』の記事の概要は…

「関西電力大飯原発3、4号機は、地震によって重大な事故が起きる危険性があるとして、近畿を中心とした八府県の住民約260人が運転停止を求めた仮処分の決定で、大阪地裁は16日、『合理性がある安全上の基準を満たしている』として住民の申し立てを棄却した」

 

 裁判官は、法律の専門家であって医学や地震学の専門家ではありません。

 よって『水俣病で最高裁が初認定』は、公害罪法第5条の推定有罪を認める規定にもとづく法律の専門家らしい判決と理解。

 

 一方、『大飯原発停止、大阪地裁認めず』は、大飯原発の敷地内を通る断層「F―6破砕帯」が活断層か、どうかで専門家が活断層説と地滑り説に真っ二つに分かれている段階で、「国が示したストレステスト(耐性評価)や再稼動にあたっての判断基準、緊急安全対策などの基準を満たしている」と結論付けての棄却。

この棄却は、刑事訴訟でいうところの「疑わしきは罰せず」と同一線上でとらえると理解できます。「犯罪事実(地震によって重大な事故が発生)がはっきりと証明されない時は、被告(大飯原発)の利益になるよう決定すべきの原則によるもの」と。

 

 しかし、「国が安全だから」といっての棄却は、東日本大震災前と同じで、福島第一原発事故の反省のかけら一つ見えてきません。

 汚染水の処理一つとっても終息が見えない原発事故は、社会に甚大な悪影響を及ぼすだけに、法律家の専門家が法律という枠内だけの価値観をもっての判決には疑問符が打たれるところです。

 

 今後も相次ぐことが予想される原発訴訟、その判決にあたっては法律の枠を超えての多角的複眼思考をもっての慎重さがあってほしいものです。

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