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富士山、世界文化遺産登録へ

「富士山が世界文化遺産へ」、このニュース、きょう5月1日、マスコミ各社がトップニュースで伝えました。



 

 新聞記事によれば、「政府は4月30日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が富士山(静岡県、山梨県)について三保の松原(静岡市)の構成資産からの除外を条件に世界文化遺産に登録するよう勧告した」と発表した。

 登録は、6月16日から同27日にカンボジアの首都プノンペンで開かれる世界遺産委員会で正式決定される見通し。富士山が登録されれば、国内の世界文化遺産では、2011年に登録された「平泉」(岩手県)に続いて13件目となる。

 しかし、「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)については、日本が単独推薦した遺産では初めて「不登録」が勧告され、明暗が分かれた。

 

「めでたいニュースじゃないか」という方も多いと思いますが、このビッグニュース、富士市民の立場からして複雑な思いで受け止めています。

 

 文化遺産として世界遺産を目指す富士山は、山頂の信仰遺跡群や富士五湖などを含む25件(静岡県9件、山梨県17件)が構成資産。

 しかし、富士市は、複数の構成資産の候補を提示したものの、すべて却下。東名、新東名の各インター、そして新幹線新富士駅と訪問者の玄関口を有しながら富士市単独での構成資産はゼロとなっています。

 

 さらに、地元は、1990年代から地形や生態系で評価される自然遺産世界遺産登録を目指したもののゴミの不法投棄による環境問題や開発によって本来の自然が保たれていないことなどが指摘され国内で候補地を選ぶ段階で「落選」。古くから信仰の対象だったことや、葛飾北斎の浮世絵など日本独特の芸術文化を育んだとして文化遺産登録を目指す方針に転換、2007年に国内候補地の暫定リストに掲載され、今回の世界遺産登録ほぼ確実という歴史を辿ってきました。

 

 世界遺産登録は、観光都市を目指す富士市にとって、構成資産がゼロであっても、自然遺産ではなく文化遺産であっても訪問者の玄関口を有するだけに千載一遇のチャンスであることは間違いありません。

 

 国際記念物遺跡会議(イコモス)は文化遺産としての富士山を「日本の国家的な象徴。その影響は日本を遥かに超えて及んでいる」と高く評価、その一方で「開発に対する制御、来訪者の管理戦略、危機管理計画が緊急に必要」と指摘。「世界遺産に登録されるものの、いろいろ大変になりそうだ」といったところです。

 

 富士山の世界遺産登録、その麓に住む市民として来訪者からの「文化遺産としての富士山の魅力は…? の質問に答えらえるようにしなくちゃ」、そんな思いを抱いています。

 自然遺産ではなく文化遺産、この違いも地元に住む者としては「ウ〜ム、大変だ」です。 

 
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