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高齢者、社会を変える…?
  5月22日午後、富士川ふれあいホールで開かれた富士市商工会の『第4回通常総会』に来賓として出席した帰路、ロゼシアターへ。先日、実家の隣りのオバサンから、こんな案内状をいただいたからです。

 

「風薫る5月、発表会に出演します。私も82歳になり、足が故障していますが、頑張って演じます。お忙し中、よろしければ…」

 

 その発表会は、富士・富士宮マジシャンズ連合会の『マジシャンズフェスティバル』。ロゼの小ホールを会場に午後2時30分開演で、終演は午後5時00分。入場料は全席自由で500円。


 

   プログラムです(表紙部分)

 

 案内状をいただいた際、しばし「?」。この種のイベントは、土、日が多く、平日開催の場合は夜間との思い込みがある中、22日は平日で、それも午後だったからです。

「間違いじゃなかろうか」と前日、ロゼに問い合わせはところ「22日の午後で間違いありません」。

 

 ロゼ到着は午後3時少し前。すでに開演しており、「多分、平日午後の開催だけに入りはボチボチでは…」と思ってドアを開けると、何と330席余の客席は、ほぼ満席。

 

 ステージでは、主催の富士・富士宮マジシャンズ連合会を構成する富岳マジック研究会、富士川マジック同好会、芝川マジッククラブドリームに所属するアマチュアマジシャンが“十八番(おはこ)”のマジックを次々と披露。このほかゲストとして招いたプロ二人のマジックも披露され、濃厚な内容。実家の隣りのオバサンが披露したマジックは『平成玉すだれ』で、素晴らしい演技でした。

 

 出演者の、ほとんどが高齢者。マジックとマジックの間には、陰マイクにより出演者のメッセージが伝えられ、「きょうが初のステージ」という方も、かなりの高齢者。

 一方、客席も、年齢を確認したわけではありませんが、ほとんどが高齢者。

 年齢を感じさせない出演者の動き、それを受け客席から「ブラボー」などの合いの手も入り、高齢者パワー、そんなものがホールいっぱいに広がっていました。

 

 国内旅行ブームという中、知り合いの旅行業者から「時間と金のある高齢者を中心に格安の平日出発日に人気が集まっている」という話は聞いていたのですが、旅行分野に限らず、高齢者社会を迎え、さらに高齢者人口が急増するだけに、今後、さまざま分野で変革が予想されます。

 

 高度経済成長期、その長い労働時間により海外から「日本人は働きバチ」と揶揄されたものの、それを美徳とし、日常生活におけるショッピングやレジャー、カルチャーなどは休日の土、日に限定、平日ならば仕事後の夜間とされ、それが年代を問わず暗黙の掟のような感じの社会でした。

 

 しかし、「混雑を避け、夜間の外出は避けたい」とする高齢者にしてみれば、そうした勤労を貴ぶ社会は、労苦の末に手にした時間と金を自由に使うことにためらいを抱く窮屈な社会だったかもしれません。

 

 いずれにせよ、土、日や平日夜間に限らず、それぞれのライフスタイルの中で自由に余暇を過ごす時代を迎えたことは素晴らしいことであり、今回の盛況な平日午後開催のイベントにふれ、それを確信。高齢者をターゲットにした商店や飲食業などの分野では、今後、「定休日は日曜日」なんて店が登場するかもしれません。

 

 以前、政策学会を受講した際の講師の言葉、「都市の幸福度が問われる時代、幸福度の高さの決め手は、お年寄りや子育て中の親子が常に町中にあふれているか、どうか。あふれている都市は経済活動も活発になる」。心したい言葉だと思っています。

 

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