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日本人としての誇りを…

 富士市鷹岡地区のまちづくり提言団体、松風会の「平成25年度総会」が、先ごろ、同市久沢の鷹岡市民プラザで開かれました。総会後には、本年度第1回目の研修が行われ、松風会副会長で元・中学校長の渡邊威(わたなべ・たけし)先生が『日本人としての誇りを』と題して講演、会員の一人として威先生の1時間余にわたる講演を聞き入り、熱い思いがこみ上げてきました。




 

     「日本人としての誇りとは…」を語る威先生

 

 威先生と初めて出会ったのは、もう30年以上も前、威先生が現職の校長時代でした。自分はローカル紙・富士ニュースの記者。学校行事の取材を通しての出会いでした。

 

 威先生は、退職後の平成8年から富士ニュースの読者参加コラムの『明窓浄机』を執筆。当時、富士ニュースは読者参加型の紙面方針を打ち出しており、そんな中、教育が大きく揺れ、学校・学級崩壊などがマスコミで取り上げられることが多かったことから「教育界のOBに学校教育への提言を執筆してもらえたら」、つまり温故知新を狙って威先生に執筆を依頼しての『明窓浄机』のスタートでした。

 依頼者である自分は、6年前に富士ニュースを退社して市議に転じたものの、その後も執筆を続けて下さり、ただただ感謝あるのみです。

 

 さて、松風会の講演で威先生は、『明窓浄机』への執筆がスタート当時は週一回。現在は威先生を含めて三人がリレー方式で執筆しており月一回のペースになっていること。これまでの掲載回数は278回を数えることなどを語り、その上で、『日本人としての誇りを』と題し、これまで『明窓浄机』に執筆したコラムをダイジェスト版的にまとめて語りました。

 

 講演は、「日本人の徳育、生活の指導」→「日本人の品格・道義心」→「日本人の規範意識、道徳心」という流れで進み、その中では会津藩の『什の誓い』を事例にあげて武士道の精神の貴さを見詰め直すこと、さらにフランスの詩人であり、外交官として大正から昭和初期に駐日フランス大使を担ったポール・クロデル(1868年−1955年)が遺した「日本は貧しい。しかし、高貴だ。地上で決して滅んでほしくない民族を一つあげるとすれば、それは日本人」の言葉を紹介。最後は、戦後、日本が求めてきた民主主義が自由や個の尊重に偏重、それが教育現場のみならず社会の中でさまざまな由々しき現象を生じていることに警鐘を鳴らし、「日本人としての誇りを、品格を取り戻したい」の言葉で締めくくりました。

 

 講演後、ふと浮かんだのがアメリカの詩人、サミュエル・ウルマン(1840年―1924年)の『青春とは』のフレーズ、「青春とは人生のある期間をいうのではなく心の様相を言うのだ。……年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる……」でした。

 

 多分、威先生は80歳過ぎであるものの日本と日本人の未来図を描き、それを熱く語る姿は「青春そのもの」です。熱い思いがこみ上げる中、「自分も青春真っ只中の人間を目指さなきゃな」、そんな思いを抱き、「思うだけじゃダメだな」とも。生きる、それも前向きに生きる力をいただいた講演でした。

 

 最後に「松風会とは…」。旧鷹岡町在住及び出身者で組織する会員親睦と地域振興への貢献を目的とした任意団体。会員は、議員及び議員経験者、行政機関の特別職及び管理職経験者、行政委員会の委員経験者、教育機関の管理職経験者などのほか会の趣旨に賛同する者で、現在の会員数35人。毎年6月に総会を開き、この総会時に会員である県議や市議から県政・市政の報告を受けるとともにまちづくりに関した研修会を開催。このほか公共施設の視察を主軸とした研修旅行などに取り組み、研修成果をそれぞれの立場からまちづくりへの提言として発信しています。

 
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