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富士の市展第3期(絵画・彫刻の部)がロゼで開催中です

 富士市教育委員会主催の「富士市展第3期〜絵画・彫刻の部〜」が、今、同市蓼原のロゼシアター展示室で開かれています。あす15日(月、祝日)まで。午前10時から午後4時。入場無料。


 

会場入口に設置されている来場歓迎看板です

 

 “市展”と呼ばれる年一回開催の市内で最も権威を有する公募展。本年度で第47回展。第1期から第3期に分かれ、最終展となる第3期の応募数は、洋画82点、日本画34点、彫刻4点。

 会場には、入選以上の作品と、市展で入賞を重ね、県展、中央展でも入賞・入選を重ねて無審査の“招待作家”となった33人から寄せられた近作も展示、“招待作家”は富士市を代表する画家、彫刻家なだけに濃厚な展示会となっています。 



      富士市の芸術家の作品が並ぶ会場


 

    彫刻作品も出品されました

 

 審査は、洋画と彫刻を二科会理事の香川猛氏と、日展評議員で白日会常任委員の斎藤秀夫氏、日本画を武蔵野美術大学日本画科教授で日本美術院特待の井上耐子氏に委嘱。

 

 第一席の大賞に選ばれたのは、太田千恵子さん(今泉)の洋画作品『源兵衛川親水公園』と、古郡君子さん(久沢)の日本画作品『過ぎ行く日々』。



 大賞に選ばれた太田千恵子さんの
            洋画作品『源兵衛川親水公園』(部分)

 

 この太田さんの作品審査評は次の通りです。


「水彩ながら油彩に負けない力強さと深みがある作品。明るい部分と暗い部分のバランスが良く、特に暗い樹木と草むらの部分が美しく表現されている。下から上に伸びる構図も素晴らしい。明と暗の使い分けがうまいので、身近な風景ながら雄大な心象風景となっている」


 

 大賞に選ばれた古郡君子さんの
           日本画作品『過ぎ行く日々』(部分)

 

 古郡さんの作品審査評は次の通りです。


「造形への熱い思い、自然に向けた作者の強靭なまなざしが伝わってくる作品。力強い構成力に独自の絵画世界が広がっている。生命感がこもり、豊かさが宿る。今後、さらに力強く新たな日本画の可能性を求めて挑戦してほしい秀作である」

 

 “市展”は、毎年、6月から7月にかけて開かれ、時間の許す限り会場へ出向いています。「芸術作品にふれる時間を持ちたい」、そんな思いだけでなく、出品者の作品の変遷や新たな挑戦、そんなことを知る楽しみもあってのことです。

 

 第3期展の作品会場、一巡していると、これまでに目にしたことの作品が…。洋画部門に出品された菅野祐樹さんの作品『威風堂々』で、「写真では…」と錯覚するほどの具象画。二匹の猫を描いた作品で、題名との脈絡が「?」でしたが、今回展、そしてこれまでにも多くの具象画の出品があったものの、それらとは大きくかけ離れ、抽象表現主義の対極的反動として1960年代から70年代にかけて欧米、特にアメリカを中心に登場したパイパーリアリズム(超写実主義)作品といえるものです。

 

 かなり前、美術鑑賞講座を受講した際、受講者の一人が講師に「写真を利用して人物や日常的光景などを克明に極度に写実的に描くハイパーリアリズム作品を芸術作品と呼ぶのはおかしいのでは…」と質問。講師の回答は、「個性を封印して限りなく写実的に描くこと、それも個性である」でした。

 

 菅野さんは美大出の若手。この情報を踏まえてか審査評は「題名のように二匹の猫を画面いっぱいに堂々と描いている。猫の目の表情やひげの線など卓越した描写力を持っている。作家の今後の成長を期待して奨励賞とした」でした。

 

 自分的には、ハイパーリアリズム作品の第2弾、第3弾、それも猫ではなく、時代の流れで変わっていく富士市の風景をとらえた作品を期待したいのですが…。


 

    菅野さんの作品『威風堂々』(部分)です

 
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