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静岡県富士水泳場の天井板落下事故からの教訓

 久々に富士市が新聞、テレビで大きく扱われました。今月15日に発生した富士市大淵の総合運動公園内にある県富士水泳場の吊り天井構造の天井板落下事故が、それ。

「大きく扱われるなら、明るい、富士市の魅力を発信するニュースであってほしいな」と思いながら新聞、テレビが伝える事故後の現地調査の結果や、「当面、営業を中止」とする措置に伴う各種大会の会場変更などに、ある種の期待を抱きながら関心を寄せています。


 

  落下事故発生による大会調整の苦慮を伝える新聞紙面

 

 吊り天井構造は、2011年3月11日発生の東日本大震災で落下事故が相次いだことから国は建築基準法を改正し、来年4月から大規模建築物を対象に新築は規制を強化し、既存建築物は改修費用を助成する方針とされています。

 

 県内の大規模水泳場は、2009年8月の駿河湾を震源とした地震で静岡市営西ヶ谷総合運動場内にある県立水泳場の天井の可動ルーバーが落下。2010年3月には雨漏りにより天井パネルの一部が落下、さらに2011年9月には台風15号の強風により屋根の3分の1の屋根材が吹き飛ばされ、三年連続の天災で休場を余儀なくされています。

 この県立水泳場は、1991年の全国高校総体の水泳場会場として1990年に建設されたもので、相次ぐ落下事故や破損の原因の一つに老朽化の放置も指摘されています。

 

 しかし、2009年2月に浜松市西区にオープン、日本選手権大会も開かれている浜松市総合水泳場も、オープンから、わずか2年半後の2011年9月の台風15号の強風で屋根の約3分の1が吹き飛ばされる、という被害が発生しています。

 

 こうした中での今回の県富士水泳場の天井板落下事故。新聞、テレビでは、「落下したのは長さ60叩幅5辰300平方辰如15日朝に職員が発見。14日午後7時の営業終了後に落下したものとみられる。点検では異常がなかった」としており、地震や台風など自然災害の影響がない中での落下事故の発生で、県立水泳場や浜松市総合水泳場より、深刻な事故と受け止めなくてはならないものです。

 さらに、県富士水泳場は、2003年のNEW!!わかふじ国体の競泳・飛込競技の会場として県が78億円の巨費を投じて2002年6月にオープンさせた築後11年足らずの大規模水泳場であり、落下原因を「老朽化」とするのも「?」。

 営業終了後の落下により人的被害を生じなかったものの、「設計、建築、そして、それを認めた責任者、出てこい!」、そんな抗議の声が県民からあがって当然、そう受け止めるべき事故ですよネ。

 

 購読紙の、きょう18日付け朝刊では、今夏、県富士水泳場で予定されていたビッグ大会の日時や会場変更に関係者が奔走する状況を伝えていますが、今後、事故原因の究明を進める中では空間面積が広い大規模水泳場に吊り天井構造による天井は必要不可欠なものかや、台風の強風で屋根が吹き飛ばされる強度の見直しにも踏み込み、安易な営業再開は避けるべきではないか、そんな思いでいます。

 

 もちろん、今回の事故を含めた県内の一連の大規模水泳場の事故・破損からの教訓を富士市の公共施設全般にも取り込むべき。そして思うことは、不特定多数の人が利用する公共施設は「安全確保が第1」であり、安全基準への追随と過信から決別、自治体独自で「安全」と「基準」を見定める行政力量が問われている。

 

 いずれにせよ、今回の県富士水泳場の天井板落下事故から、静岡市内にある本県の文化の殿堂・グランシップの屋根材の落下事故も踏まえ、公共施設の安全確保に向けての行政力量の必要性を感じ、そのための人材育成が急がれる、それを強く思っています。

 
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