<< 参院選、富士市の投票率県内ワースト2 | main | 富士市の農林水産業功労者表彰、本年度は五人 >>
孫に地獄絵図をプレゼント
 きょう7月23日夕刻、孫の小学1年男児と、親戚の小学1年女児の二人を連れて富士市吉原一丁目にある青陽山陽徳寺で開かれた吉原身代わり地蔵尊の祭典に行ってきました。この祭典で大絵曼荼羅の地獄絵図がご開帳となり、それを見せるため。祖父から孫らへの夏休みのプレゼントです。



          地獄絵図の前で… 


 ここ数年、『地獄』という絵本が子どもを持つ親の間で売れています。その発刊は1980年で、すでに30年以上も前。
千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵の地獄絵図をもとに制作されたもので、出版社は風濤社。いじめによる自殺の多発を受けて「子どもたちに命の大切さを教えたい」と企画された絵本といわれます。

 

 ここにきてヒットしているのは、指導の一環として『地獄』の読み聞かせに取り組む幼児教育施設をテレビ、新聞などメディアが紹介。以後、親の間で「家庭の躾(しつけ)にも効果絶大だ」として話題になっているためらしいです。

 

 躾に効果を求める、この現象に対しては、「効果テキメン」という意見に対する手厳しい批判がネット上で波打っています。

 

絵が残酷すぎる」


「舌を抜かれたり、遺体をバラバラにしたり、血だらけだったり、泣く子も黙るというものだが、これって脅迫じゃないか」


「子どもの頃って、怖い映画見ただけでも夜トイレ行けなかったり、怖い夢見たり、トラウマになったりするもの。あんな絵本見たらトラウマどころじゃない」


「小学高学年で、万引きや暴力などの子に読ませるならまだしも、保育園児や低学年の子までにも親が読むって異常」


「そもそも教育方法として間違っている。言う事を聞かない子どもに効果テキメンとなる理由は、『悪いことをすると地獄に落ちる→地獄はとても恐ろしい→だから地獄に落ちないために悪いことをするのはやめよう』という論理の繋がり。しかし、『地獄に落ちるのが嫌ならば悪いことをするのはやめよう』という発想そのものがおかしい」


「地獄に落ちるのが嫌だから悪いことはやめよう、というのは、“自分”がどうなってしまうかということを基準にした判断。一時的な効果を求めるだけならそれでも良いかもしれないが、『地獄など無いかもしれない』と思い始めた子は『なんだ、地獄なんて無いんだ。だったら悪いことをしても大丈夫だな』などと思い始めるかもしれない」


「悪人にならず善人を育てるための教育とは、決して地獄の怖さを教えることではなく『人のことをかわいそうと思える心』を育むことだと思う。つまり、読み聞かせて子どもの心の中に『あぁ、かわいそうだなぁ』という感情を喚起させる絵本こそが善人に育てる良い絵本。そんな良い絵本はいくらでもある。そういったものを読み聞かせせずに、インスタントな効果だけを求めて地獄の絵本などを読み聞かせるような教育は間違っている」

 

「ウ〜ム、教育は難しい」といったところです。

 

 こんな中での小学1年生の二人を連れての地獄絵図とのご対面。親ではなく、こちらは祖父。「躾の決め手に…」なんて必要はなく、目的は、自分が幼児期に、この祭典で地獄絵図を見て感じた「死ぬことの怖さ」、それを伝えたいためでした。

 

 悲しい身内の死は病院の白い壁の向こうに行ってしまい、葬儀は儀礼的な儀式となり、そして子ども達の「死んだら、どこに…」の問いには「毎日楽しい天国に…」。それが日常となる中、子ども達の会話に「死ね!」が飛び交う昨今、「死ぬことの怖さを知り、命、そして友達を大切にしてほしい」、そんな願いをもっての夏休みのプレゼントのつもりでした。

 

 閻魔堂でお参り後、小学1年生の二人は地獄絵図の前に…。陽徳寺近くのまちの駅「吉原宿・東木戸のくすりやさん」(松堂堂薬局)の久保田豪さんが案内役を担い、「閻魔大王の前で嘘を言ってもばれちゃう。嘘発見機があるから」など軽妙洒脱な解説に子どもも大人も聞き入っていました。

 

 二人は口数が少なくなり、あえて「どうだった」などは聞くことはしませんでした。「それぞれが感じるままに…。それだけでいい」、そんな思いでした。



           閻魔堂にお参り


       見学前に鐘もつかせてもらいました
 

「夏休みのプレゼントのつもり…」ということで、もう一つ、はっきりと分かるプレゼントを…。
 見学後、要望に応えて露店のボールすくいをプレゼント。すぐに「キャーキャー」と騒ぐ日常に復帰、祖父の願いは、さてさて…。


     ボールすくいに「キャーキャー」でした

 以下、陽徳寺の地獄絵図の一部をアップします。













 この祭典、あす24日(水)まで。ただし、24日は午前中のみ。自分的には、意義のある祭典と思っているだけに「より多くの人が来場できる土、日に開催」を願いたいのですが…。
 岳南鉄道の吉原本町駅に隣接する寺だけに、観光PRに乗せて売り出せは岳鉄の利用者増の結び付くのでは…、そんな思いも抱いています。

| - | 22:59 | comments(0) | - |
コメント
コメントする









CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT