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富士市議会の事業評価に厳しい評価

 きょう1010日の購読紙の朝刊、『記者の目』と題したコラムに富士市議会の事業評価が取り上げられ、「もっと大胆な切り込みを」の注文がつけられました。コラムには執筆記者名が記され、敏腕記者として知られているだけに「さすが!」、同時に注文をつけられた側として「痛いところを突かれた」、そんな思いでいます。

 

『記者の目』と題したコラムです

 

 富士市議会の事業評価は、平成23年4月1日施行の議会基本条例で義務付けたもの。条例の第10条で「決算審査の重視」を打ち出し、決算審査にあたってピックアップ方式で市長等が執行した事業等の評価に取り組み、その評価を市長に示して新年度予算に反映するよう求めることを定めています。

 

 内容的には、民主党が政権下に打ち出した事業仕分けの富士市版。その国の動きを受けた形で有識者にも参画を求めて事業仕分けに取り組む地方自治体が相次ぐ中、富士市議会では「地方自治体は二元代表制である」ことを踏まえ、市議会独自に取り組んでいるのが大きな特徴。

 

 ただ、民主党政権下での事業仕分けは、事業の縮小・廃止に目が向けられていましたが、富士市議会の事業評価は、そうした縮小・廃止だけでなく、事業の拡大にも視野を広げています。

 

 つまり、スクラップ(廃止)&ビルド(拡大)のスタンス。

 

 よって事業評価は、五段階に分け、「ヽ判次廖◆岫継続」、「2善・効率化し継続」、「じ直しの上、縮小」、「デ兒澆盪詭遒妨‘ぁ廚痢△い困譴の判定を下すことになっています。

 

 条例施行以降、3年目となる本年度の平成24年度決算からピックアップした評価対象は16事業で、そのうち一般・特別会計決算委員会が13事業、企業会計決算委員会が3事業。

 

9月定例会の決算委員会で評価を下し、その結果を定例会最終日の9日に議長が市長に提出しています。

 

要望に切り替えた1事業「仮称・東部児童館建設事業費」を除く15事業の評価は次にようになっています。

 

   その他広聴費…「2善・効率化し継続」

   男女共同参画推進事業費…「継続」

   コミュニティづくり推進事業費…「継続」

   民間社会福祉施設運営助成費…「継続」

   がん検診事業費…「継続」

   新エネルギー・省エネルギー普及事業費…「継続」

   富士山観光ビューロー助成費…「2善・効率化し継続」

   異業種連携促進事業費…「2善・効率化し継続」

   地籍調査事業費…「ヽ判次

   工業振興基盤整備費…「ヽ判次

   雨水浸透・貯留施設設置事業費…「継続」

   教育研究事業費…「ヽ判次

   中央病院地域医療連携事業…「継続」

   水道施設耐震化事業…「継続」

   水洗化促進事業…「2善・効率化し継続」

 

コラムで記者は、「大半が『継続』で『見直し』や『廃止』はゼロという結果だった。無理に厳しい見方をする必要はない。しかし、市民感覚からすると、これでは単に事業にお墨付きを与えたにすぎない―との印象が拭えない。議会の役目は市当局のチェック。もっと大胆に切り込むべきと感じた」と厳しい。

 

さらに、民主党政権下で行われた事業仕分けとの違いに認識を示しながらも「評価とは『時代に見合っていないのでは』『民間が成果を挙げている中、行政が続ける必要性は』といった問題意識が契機となって始まるのではないか」とし、最後は、とどめの一発といった感じで「評価を続けるなら、対象を少なくし、議論を深めるなど根本からの見直しが必要だ」。

 

「事業を絞り込み、議論を深めるべき」との指摘については、マスコミにケチを付けられる前、市長に評価結果を提出するにあたっての最終確認の場で同様の意見がベテラン議員から提示されていますが、「議会の役目は市当局のチェック。もっと大胆に切り込むべき」の指摘については「………」、返す言葉がありません。この思い、個人的にですが…。

 

 事業評価のみならず一般質問でも「民意の反映」を掲げての市当局への要望ラッシュ。富士市では、ここにきて公設卸売市場の完全民営化や岳南食肉センターの閉鎖、丸火自然館の閉鎖などが決定したものの、これらは市当局が打ち出したもの。議会は、それに同意という受動姿勢での完全民営化であり閉鎖の決定です。

 

 少子・高齢化により、富士市も厳しい時代に突入。民意の反映である要望の一方、妥当性や公平性に疑問符が打たれる事業は既得権を認めず大胆に切り込んで評価、その評価の結果が議会の総意に至らず、また、市民の皆さんから反発を受け、虚しい主張に終わったとしても「取り組まなくちゃ」です。

  

 

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