<< 「第41回富士市社会福祉大会」が開かれました | main | 村上春樹文学の魅力を探る「文芸あれこれ講座」の受講者募集中です >>
前・文化庁長官の近藤誠一氏、熱く語る(富士山世界文化遺産登録記念講演会)



 今年6月22日に決定した富士山の世界文化遺産登録、これを記念する講演会が、きのう1111日夜、富士市蓼原町のロゼシアターで開かれ参加、登録実現に向けて陣頭指揮に立った前・文化庁長官の近藤誠一氏の講演を聴講してきました。


 

    主催者を代表して挨拶する鈴木尚市長


 

「世界遺産条約とは…」を語り、登録までの流れを伝える近藤氏

 

感想を簡潔に記せば、「富士山の世界文化遺産登録の意義の重さを再認識」と、「近藤氏は日本の芸術文化の頭脳だ」です。

 

 講演会は、明治から大正にかけての児童文学者、巌谷小波(いわや・さだなみ)が作詩した文部省唱歌『ふじの山(富士山)』も組み込んだ富士市少年少女合唱団のミニコンサート、近藤氏の講演、トークセッションの三部構成。

 

 メインの近藤氏の講演は、『世界文化遺産登録と富士山のこれから』をテーマとし、まず、「富士山の世界文化遺産登録は、日本の思想や、日本人のあり方が世界に評価されたもの」とし、その上で41年前に創設されたユネスコの世界遺産条約は、エジプトにおけるダム建設で貴重な遺跡が水没する不安に世界各国が立ち上がり、巨費を投じての移築復元を実現させたことが契機になったことを紹介しながら「世界遺産条約の目的は観光振興ではなく保全」と述べ、そこをしっかりと認識しての富士山の活用を呼び掛けました。

 

 さらに、富士市に構成資産が皆無であることに対して「構成資産がないことは、ある意味、いいこと。富士山全体を構成資産とする、その発想をもって保全を前提にした活用方法を探ってほしい。そこからニュービジネスも生まれるはず」。

 

 講演の最後では、「富士市民の方々は日常的に富士山の素晴らしさを語り合ってほしい」としたほか、「保全を前提にした活用に向けては、富士市が、どう取り組むかが重要になる」述べ、行政主導の必要性を力説しました。

 

 つまり、「保全確保のルールづくりをしての活用。それに向けての市の責任は重い」です。

 

 一方、トークセッションは、近藤氏のほか、東海大学海洋学部教授の東惠子氏と、吉原商店街振興組合理事長でB級グルメの富士つけナポリタン特命全権大使のボンジョルノ小川(本名・小川和孝)氏の三人が『富士山を活かしたまちづくり』をテーマに意見を交換、会場からの質問も受け付けました。


 

近藤(左)、東(中央)、小川(右)の三氏によるトークセッション

 

 このトークセッション時、ステージのスクリーンには『富士山写真コンテスト』の入賞作品を映写。来場者は富士山の自然美、偉大さ、生活との調和など、さまざまな富士山を目にしながらパネラーの意見を受け止め、会場は「富士山バンザイ」そんな雰囲気に包まれました。

 

 ただ、“時の人”、近藤氏を招き、演出面にも工夫が凝らされた講演会であったものの、会場は大、中、小と三つあるホールのうち330人余収容の小ホール。しかも、入りは8割程度。

富士山の世界文化遺産登録を活かしたまちづくりの手法を探る企画でありながら、その「いま一つ」の来場数は、皮肉的に「富士市は、まちづくりの第一歩であるシティセールス・シティプロモーションに課題あり」を示した格好。ちょっと厳しいかもしれませんが…。

 

 以下にアップした富士山写真3点。トークセッション時、スクリーンに映写された富士山写真です。
 スクリーン映写から撮影しているため画像の鮮明度が劣り、トリミングもしてあります。撮影者に向けて「済みません」。
 このブログの冒頭にアップしている富士山も、映写された作品で、「幻想的だ。これが一番好き」と思った作品です





 

| - | 19:29 | comments(1) | - |
コメント
富士市の議員は行政に甘過ぎるのでは?
近藤氏も終盤は呆れているように感じた。
トークセッションも目的がはっきりせず、近藤氏を呼んだ価値なし。
近藤氏の講演の後、帰った人も多い。しかも前長官を呼んだにもかかわらず殆どマスコミにも取り上げられずじまい。
富士市の職員はどんな狙いで講演会を開催したのか?ただ、登録記念のイベントをこなしているだけでは。
行政関係者しか出席しなかった登録セレモニーから何も反省がない状態。オール富士山などと関わりを持たせるとか全く工夫が見られなかったのは残念。
議員が相当厳しく追及しないと、富士市の中枢部は変わりそうもない。動脈硬化を起こして瀕死の状況に陥っているようだ。
| 通りすがり | 2013/11/13 5:40 PM |
コメントする









CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT