任期満了に伴う富士市長選挙と市議補欠選挙(欠員1)が12月15日、告示されました。投票日は同22日。
立候補したのは、届け出順に市長選が、ともに無所属新人の小長井義正氏(58)と植田徹氏(64)の2人。市議補欠選が無所属新人の加藤愛一郎氏(47)、無所属元の一条義浩氏(43)、共産党新人の山下一郎氏(67)の3人。
今回の市長選と市議補欠選、選挙戦がスタートしても各陣営からは「有権者の反応が低い」という声が聞かれます。
過去7回の市長選の投票率を調べると―
昭和60年12月22日 52・32%
平成元年12月24日 72・65%
平成5年12月19日 27・71%
平成9年12月21日 33・66%
平成13年12月23日 50・59%
平成17年12月25日 無投票
平成21年12月20日 27・06%
現職と新人の激しい一騎打ちとなった平成元年12月24日投票の市長選は72・65%だったものが、同様の図式となった平成13年12月23日投票の市長選は50・59%で、実に22・06ポイントも低下。
市長選だけでなく、富士市の投票率は下降線をたどり、県内市町対比が可能な国政選挙や知事選挙では常に下位。
今回選は、新人のガチンコ勝負とはいえ、ともに自民党系で、中央政界の対立構図が持ち込まれていない。さらに政策的にも大きな相違はない、などから「有権者の反応が低い」となっているようです。
とはいえ、市長選に立候補している小長井氏は元・市議会議長、植田氏は元・県議会議長を担った地方政治のベテランだけに、それなりの態勢を組み、支援者を収斂しての戦い。今後の中盤から後半にかけての選挙戦で一票の貴さが浸透していくことが期待されています。
26万人都市・富士市のトップを決める選挙。投票率は最低でも50%以上でありたいものです。