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日本の再生は地域の成功体験の積み上げで…

 自分、海野しょうぞうが所属する富士市議会の会派、「耀(かがやき)」の6人は1月31日、議員研修として一般社団法人日本経営協会主催の行政管理講座を受講しました。

 

 会場は愛知県名古屋市のNHK名古屋センタービル。講座名は「地方議員のための地方財政制度の基本と健全化の課題〜財政制度の基本的なしくみ・問題点の解説〜」。講師は立命館大学政策科学部教授の森裕之氏。講座時間は午前10時から午後4時まで。


 

           講師の森氏です

 

 昼休みの1時間を除いて1人の講師による5時間の講座。その講座名で示されるように地方財政制度に深く踏み込んだもので、時に思考回路が迷走、ちょっと油断すると睡魔が襲来、かなりシンドイ研修でした。

 

 この研修の終盤、講師の森氏は腐敗する地方自治の事例として五例を提示。「個人的な判断による事例だ」と受け止めたのですが、今後の地方自治のあり方を考察する上で大きな示唆に富むものでした。

 

その五例は…。

 

   ネーミングライツ(命名権)の売買…市民の象徴的場所から企業の広告掲示板へ

   生活保護条例…性悪説に拠る市民同士の相互監視、現物給付への傾倒

   福祉サービスの無差別民営化…地域で育む存在から私有財産へ

   都市の低俗化政策…歴史的資産の冒涜、無節操な産業政策、学芸の無理解

   原発再稼働

 

 事例を示した上で森氏は、「マイケル・サンデルの警告」として、次の二点を提示。

 

  公民性を強化しようとすれば所得の分配とは関係のない共同体の諸制度、つまり、公立学校、図書館、公園、コミュニティセンター、公共交通機関、商店街などの様々な階級の人々が交流する制度が促進されなければならない。

  公立小学校の公共的な性格は、その財源ばかりでなく、その教育のあり方の中にも存在した。そこは、すべての階級の子供達が交流し、民主主義的な公民性の習慣について学ぶ場であった。公立の公園や運動場でさえ、かつては単なる娯楽の場所としてばかりでなく、公民的なアイデンティティ、近所づきあい、そして共同体を促進させる空間として見做された。

 

 講座で森氏が最後に我々受講者に投げ掛けた言葉は「日本の再生は地域の成功体験の積み上げにしか道はない」。

 

 地方自治に身を置く者として、さらには地域づくりのリーダーシップを突き付けられる立場の者として、森氏が投げ掛けた言葉は重いものでしたが、その重さを「その通りだ」と受け止めています。受け止めるだけでなく、「頑張らねば…」です。

 

マイケル・サンデル: Michael J. Sandel19533月5〜 )は、アメリカ合衆国哲学者政治哲学者倫理学者ハーバード大学教授コミュニタリアニズム(共同体主義)の代表的論者であり、その論述の特徴は共通善を強調する点にある。また共和主義者を名乗ることも増えている。

 

 
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