<< 富士市の市展の第一期展(絵画・彫刻)が開かれています | main | 来春の静岡県議選が胎動 >>
富士山の冬季登山、条例で禁止へ…?

 購読紙の6月7日の朝刊に「静岡県遭難対策協議会の富士宮支部(支部長・須藤秀忠富士宮市長)が同協議会会長の川勝平太知事に富士山の冬季の登山を禁止する県条例制定を要望することを議決した」との記事が掲載されていました。

 

 思わず出た言葉は、「そうだ!、そうだ!」でした。


   禁止条例の要望決議を伝える記事

 

 記事によれば、県遭難対策協議会が6日に富士宮市役所で開いた本年度総会で禁止条例の制定要望を決定。その理由に「県などが夏山期間(7月上旬〜9月上旬)以外の登山ルールをまとめた『富士登山ガイドライン』は法的強制力がなく有名無実化している」をあげ、その上で「富士山の用地を所有する国や富士山本宮浅間大社と協議し、冬季の登山を禁止する条例化を進めるよう求めていく」としています。

 

 記事では、須藤市長の「無謀な登山者を無くし、遭難による犠牲者を出したくない」のコメント、さらには、いつもパワー全開の富士宮市観光協会の宮崎善旦会長の「再三要望しているが県から明確な回答がない。せめてスキーとスキーボードだけでも禁止に…」のコメントも掲載されています。

 

 富士山に限ったことではありませんが、冬季中の登山による遭難事故は後を絶たず、遭難者からのSOSを受けての救助隊の二次災害も大きな社会問題となっています。

 

 とりわけ富士山は、閉鎖中の冬季も容易に入山できることから不十分な装備での登山者が多く、高度的に残雪が多いこともあって近年はスキーやスキーボードのメッカとなる勢い。このスキーやスキーボード、富士山を信仰の山と位置付けての世界文化遺産登録と逆行するもので、野放図のままでは登録抹消ともなりかねません。

 

 世界文化遺産登録を契機に、可及的速やかにスキーやスキーボードは禁止、冬季の登山も審査・許可制、かつ高額な有料にすべき。富士山の環境保全に対して遺産センターなど金のかかることばかりに熱心じゃ困りますよネ。

 

 記事では、要望決議に対して「山岳関係者の意見や、道路法による処罰の難しさもあり、条例化の見通しは立っていない」とも記されていますが、自分的には「難しいとされることを理解することが難しい」。

 この種の問題の着地点は、条例化の権能を有する首長や議会に、一部の反対・反発を蹴散らすパワーがあるか、決断力があるかがポイント。「地方行政に参画する立場にある自分自身の戒めともしていかなくては…」です。

 

| - | 14:35 | comments(2) | - |
コメント
環境保全というなら夏山規制が先ではないでしょうか。
山を削るブル道に、数え切れないほどの山小屋、完全にオーバーユースの登山道。

夏の観光客より、本格登山者や山スキーヤーのほうが環境に対する意識は高いですし、
文化というなら、富士山の冬季登山、山スキーは半世紀以上の歴史がある文化行為です。
| yama | 2014/06/11 4:39 PM |
 yama様

 小生のブログにコメントをお寄せ下さり、ありがとう、ございました。

「筆足らずで、意図したことが伝わらなかった」、その反省の上に立って、ここに返信をさせていただきます。
 
 ご指摘に「環境保全というなら夏山規制が先では…」には全く同感です。夏山の登山者数規制や入山料の徴収は「遅し」です。

 また、山小屋も、その多さだけではなく、運営にも問題があり、改善が必要だと思っています。
 富士山を世界遺産に…の気運が高まった数年前、富士市が世界遺産登録調査に携わる方を講師に招いた講演会を開いた際、講師は、こんな発言をしました。

「世界遺産登録調査機関に、『夏季に富士登山した際、山小屋を予約。少し早く山小屋に着き、体調が極めて悪かったため入室をお願いしたところ、時間まで外で待てと言われ、中に入れてもらえなかった』という抗議文が届いた。これ一つとっても現状の富士山は自然遺産、そして文化遺産としても登録は全体に無理」

 講演を聞いてガックリでしたが、同時に山小屋の権利の見直しの必要性も感じています。

 さて、本題ですが、富士山の冬季登山や山スキーが文化行為か、どうかは小生には分かりませんが、決して冬季登山を否定してはいません。
 厳しい富士山の冬季登山は、それなりの経験と装備が必要でありながら、夏季の弾丸登山と同レベルに世界文化遺産登録を契機に経験の少ない、装備も不十分な初心者の登山が相次ぐことを問題としています。

 小生の友人に遭難救助隊員がおり、彼の「世界文化遺産登録により遭難のリスクが高い初心者の冬季登山が増え、今後が心配」という意見をもとにした問題提起です。
 命を賭して捜索・救助活動にあたる彼らの活動、その家族の心中を思えば、登山審査と許可制を導入すべきだと思っています。

 一方、冬季の富士山でのスキーやスキーボードは、富士山が世界文化遺産となった以上、禁止すべきとの思いは変わりません。
 娯楽・スポーツとしてのスキーやスキーボードは、多くの施設があり、また、自然と一体となる山スキーは、別段、富士山でなくても事足りることですから…。

 ご理解を頂けたら幸いです。

       富士市議会議員 海野しょうぞう拝
| yamaさんへ、海野です | 2014/06/12 12:25 AM |
コメントする









CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT