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サッカーワールドカップの自分なりの楽しみ方

 日本時間で、きょう6月15日午前10時に試合が開始されたサッカーワールドカップ・ブラジル大会の1次リーグC組の日本対コートジボワールは初戦とあってNHK総合テレビの生中継を視聴した人が多いと思います。

 

「自分は…」といえば、ある記念式典が午前9時からあり、終了したのは正午前。テレビでの視聴は昼のニュースで「前半16分に左サイドのスローインからボールを受けた長友がエリア内へ流し込み、本田が左足で決めて先制するも、その後はコートジボワールの流れで進み、1−2で逆転負け」。

 開幕前のテレビや新聞などのメディアでは、「初戦を勝利、勢いに乗って決勝トーナメントへ。決勝で開催国のブラジルと戦い初優勝」、そんなシナリオを描いての過剰な期待を扇動するような放送が多かっただけに「初戦を勝利で飾れずガックリ…」といったところです。

 

 ワールドカップは、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する世界選手権大会。テレビの視聴者数ではオリンピックをしのぐことから「世界最大のスポーツイベント」とされています。

 このワールドカップ、結果は気になるものの、メディアの“やり過ぎ”ともいえる取り上げ方や、その取り上げが多分に影響していると思われるサッカー人気と期待の高まりを、自分は、ある意味、冷ややかに受け止めています。

 

 サッカーというスポーツは、ボール一個あれば多くの人が楽しめるだけに発展途上国では国民的スポーツ。

 

 しかし、日本では、今でこそ野球と並ぶ国民的スポーツとなっていますが、Jリーグ発足以前はバレーボールやバスケットなどと同レベルの球技スポーツ。自分の中学時代、サッカー部はなく、人気のバロメーターである部活の有無からとらえれば、その人気は野球、バレーボール、バスケット以下でした。

 

 経済用語に「優位性の展開」があります。資本家は、その資本力によって、さらに資本を増やす、といった意味ですが、スポーツも、それに似たものがあり、メディアの取り上げを資本に置き換えた場合、メディアの取り上げが多いほど人気上昇。今では、すっかり国民的スポーツとなっている高校野球が、その典型といえます。

 

 日本のサッカーもJリーグ発足以降、メディアの取り上げが多くなり、それに符合する格好で人気上昇。4年に一度開催のワールドカップで人気が頂点に達し、それが繰り返されている、といった状況です。

 

 こう記すと、「試合結果に一喜一憂、それを多くの人が楽しんでいるのだから、サッカー嫌いの者がゴチャゴチャいうべきではない」と抗議を受けそうですが、決してサッカー嫌いではなく(かといって大好き人間でもありませんが…)、適当にテレビ観戦を通して試合を楽しんでいます。

 

 いわんとすることは、試合に向けて己を鼓舞するための選手の強気の発言を、そのまま利用する形でメディアが取り上げ、過剰ともいえる期待を扇動するようなことは自粛すべきではないか、その点です。

 今回の1次リーグでの初戦の敗戦も、FIFAの最新ランキングで日本が44位という中、コートジボワールは23位。1−2での逆転負けの結果だけでなく、日本のボール支配率が39%、シュート数も相手の21本に対して7本と、試合内容でも大きな差があったことはランキングからして予想しておかなければならなかったことです。

 コートジボワールだけでなく、今後、対戦するC組のギリシャは12位、コロンビアは8位で、コロンビアは1年前には世界ランキング3位の強豪。

 今回のブラジル大会では、1次リーグでの三戦全敗も十分に予想され、それを踏まえて日本チーム・選手にエールを送れば、勝敗とはまた違った次元でのスポーツ観戦の楽しみを得られるのではないでしょうか。

 

 別段、今回のサッカーワールドカップだけでなく、国別対抗が全面に出るオリンピックや世界選手権でも「金メダルだけを重視、結果的に選手にプレッシャーをかけるメディアの在り方、少しおかしんじゃない」と感じていたことから一筆啓上した次第。


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