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原発再稼働の安全性の担保は…?

 原子力規制委員会が16日、鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発1、2号機の審査の合格証の原案となる審査書案を了承したことにより、再稼働が現実味を帯びてきました。2011年3月の東日本大震災の津波被害による福島第1原発事故以降、全国各地の原発は停止に追い込まれているものの、「今年秋以降に…」とされる川内原発が再稼働すると、日本経済のアキレス腱でもある廉価な電力の安定確保を錦の御旗に掲げてドミノ倒しのように原発の再稼働へ。これって、少し、いや大いにヤバクありませんか。


      原案了承を伝える17日の朝刊

 

 原子力規制委の審査書案の了承を「審査に事実上、合格。再稼働へのゴーサインと受け止めた関係者も多い」とされる中、原子力規制委の田中俊一委員長は記者会見で「基準の適合性を審査したもので、安全だということは申し上げていない」と述べ、了承は原発の安全性を担保したものではないとの認識を明らかにしています。

 

「原発の安全性を担保したものではない」、それは当然といえば当然。原子力は魔法のエネルギーといわれ、その魔法を解く術、一般火災でいえば消火剤や水のような放射能汚染を一瞬にして消し去るテクノロジーが確立されていない中で安全性の担保を示すことなどできないはず。安全神話が崩壊した福島第1原発の事故は、それを皮肉的に裏付ける教訓なはずです。

 

 では、原発の安全性の担保がない状況下での再稼働の条件は…。

 議論を重ねる中で、原子力規制委の合否とは違う次元の課題である使用済み核燃料処理や地元同意の範囲、巨大噴火など自然災害リスクへの対応、避難計画の検証などに取り組むだけでなく、議論を重ね判断材料が出揃ったならば選挙をもって再稼働の是非を国民に問うことも必要ではないでしょうか。

 

 原発の再稼働、それは拙速に、そして時の中央、地方における政権が数の力をもって決断を下していいものでしょうか。「選択は間違いだった」が許されない問題なだけに「みんなで決めたい」ですよネ。


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