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静岡県の川勝知事は「スゴイ!」

「戦後、連綿と続いてきた義務教育の改革者」なのか、それとも「単なるわがまま爺さん」なのか、その判断は、それぞれの立場で、それぞれが下せばいいことですが、これだけはハッキリといえそうです。


「静岡県の川勝平太知事が9月4日にとった行動はスゴイ」

 

 その「スゴイ」とは、4月に実施された2014年度全国学力テストの小学6年の4教科(国語A、国語B、算数A、算数B)の県内35市町の平均正答率、さらに小学6年国語Aの結果が全国平均以上の学校の校長名も前年に引き続き五十音順で公表し、報道機関に情報提供するだけでなく、ご丁寧にも県ホームページにも掲載したことを指してのことです。


      知事の独断での公表を伝える5日の朝刊です

 

 全国学力テスト結果の公表ルールは、都道府県教委が市町村立学校の結果を公表する際は各市町村教委の同意を必要としているものの、静岡県教委は公表に否定的。

 ルールには、知事や市町村長が結果を公表することは想定しておらず、またルールには校長名に関する文言がなく、川勝知事は、その空白区域に入り込み、県教委の意向を無視しての独断での公表、ということになります。

 

 メディアが伝えている川勝知事の公表断行の目的は「地域間の格差をなくすため」。公表ルールである市町村教委の同意については「文部科学省は都道府県別平均正答率を同意を得ずに公表し、地域間の格差是正を狙っている。文部科学省の方針を静岡県に降ろせば35市町の公表になる」と主張、「文部科学省が矛盾している」とも。

 

 川勝知事は昨年、小学6年の国語Aが47都道府県中、最下位だったことに怒り狂った感じで県内35市町の平均正答率、さらに「校長に責任がある」として校長名も公表。当初は全国平均以下の校長名の公表を打ち出したものの、その後、全国平均以上の校長名の公表に変更しています。

 

 今年は全国最下位を脱出、一応、教育現場の努力をたたえたものの、基本的な姿勢は崩さず、今年も同様に公表しました。

 

 下村博文文部科学相は、4日夜の民放テレビ番組で川勝知事が市町別の平均正答率を独断で公表したことについて「違法、脱法行為だ。県教委は同意しておらす、問題だ」と批判するも、川勝知事の反省、謝罪は無理のようです。

 

 2年連続しての知事の独断での公表、賛否両論があり、「あなたは…?」と問われると、「ウ〜ン」です。

 

 ただ、「校長に責任がある」として、取り組みをたたえる格好での全国平均以上の学校の校長名の公表には「公表されなかった校長先生、かわいそう。教育現場を見詰め、現状を分析した上で判断してほしい」の思いを抱いています。

 

 障害者権利条約第24条では、“統合教育”と訳されているインクルージョン教育の推進を掲げています。


 インクルージョン教育とは、少数派のハンディを持った子供にも同世代のハンディを持たない子供たちと同じ教育環境を提供していくもので、「世界の潮流」とされています。

 

 しかし、メリットの一方、特別支援学校、地域の学校においては支援学級をもってハンディを持つ子供たちを少人数体制で、専門的な、その子に見合った教育を提供していく機会が失われるなどのデメリットも指摘されています。

 

 こうした中、富士市教委はインクルージョン教育を真正面から受け止め、保護者が強くインクルージョン教育を希望した場合、サポート員などを投入して通常学級に受け入れています。

 

 この現状を今回のテスト結果に置くと、特別支援学校や支援学級の子供たちはテストの対象外となるも、ハンディを持つ子供を通常学級に受け入れた場合、テスト用紙に向き合うことすらできない子供もテスト参加にカウントされることになります。これにより平均正答率はダウン…。

 

 こうした教育現場を見詰め、現状を分析したならば、弾き出された数値だけを取り上げ、取り組みをたたえる格好での全国平均以上の学校の校長名の公表はナンセンス、「あほかいな」です。


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