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富士の市民芸術祭、市展が開幕!

 富士市の市民芸術祭である“市展”が開幕、その第一期展の『写真・工芸の部』が、今、同市蓼原町のロゼシアター展示室で開かれています。7日(日)まで。午前10時から午後7時、最終日となる7日は午後4時で終了。入場無料。問い合わせは担当の文化振興課(筍娃毅苅機州毅機州横牽沓粥法


来場者を迎える歓迎案内看板です(ロゼ展示室入口)


         市民の力作が並ぶ会場〜その1〜


          市民の力作が並ぶ会場〜その2〜


 紙のまち・富士市とあって工芸の部には和紙造形作品の応募も… 

 

 “市展”とは、市が主催する写真、工芸、絵画、彫刻、書道などの公募展の総称。市内で最も権威を有する公募展に位置付けられており、毎年開催、今年が第49回展。

 昨年までは市教育委員会が主催。行政組織の変更で、本年度から学校教育を除く文化やスポーツが市長部局の市民部に移行したことにより、主催は富士市となっていますが、内容的には「変化なし」。

 

 応募作品数が多いことから三期に分け、現在、開催中の第一期展『写真・工芸の部』に続く第二期展は『絵画・彫刻の部』で6月18日(木)から同21日(日)、第三期展は『書道の部』で7月2日(木)から同5日(日)を会期としてロゼ展示室で開かれることになっています。

 

 今年の“市展”の開幕展となる第一期展『写真・彫刻の部』の展示二日目の、きょう5日、ロゼに行ってきました。「作品を応募したから?」ではなく、市内で最も権威を有する公募展であることも踏まえ、どのような方が、どのような作品を、そして審査結果を通して現代における芸術作品の評価視点、そんなことを把握するため時間の許す限り、毎年、鑑賞に訪れています。

 

「市民芸術の鑑賞、議員活動に関係あるの?」といった意見を受けそうですが、関係があります。

 応募点数の多さや、プロによる審査結果を通して富士市の芸術活動のレベルの高さを再確認することは、工業都市のイメージから実情を把握していない「富士市の文化面のレベルは低い」などの得手勝手な無責任意見に反論することができ、加えて美術館建設の実現を求めていく上での市民ニーズの裏付けともなりえるからです。

 さらに、「間もなく老人年代、何か存在証明を子や孫に残すことのできる芸術創作活動を…」と思っているだけに、「その選択のために…」という目的も。これについては「思うだけ」で終わりそうですが…。

 

 セロテープ的(セロテープと屁理屈は、どこにもふっつく)な私見は、この程度にして、その第一期展『写真・工芸の部』の応募点数は、写真が115点、「分類が難しいのでは…」と思う工芸には61点の応募があり、その内訳は陶芸23点、染織26点、和紙造形等12点。

 

 審査は、写真をフリーカメラマンの石橋睦美さん、陶芸と和紙造形等を日展会員で筑波大学名誉教授の安原喜孝さん、染織と和紙造形等を日展会員で現在工芸美術家協会評議員の鵜飼英夫さんに依頼。

 

 以下は、各部門第一席の大賞作品と審査評です。


写真の部大賞の高橋澄さんの作品『群遊泳』

            (部分、撮影場所は新江ノ島水族館)

【審査評】 水族館のエイでしょうか、画面の中央に配した画面構成によって撮影テーマが際立ちました。そして、エイを囲むように曲線を描く小魚の群れが構図に変化を与えています。ブルートーンの色調も深みがあって深海を彷彿(ほうふつ)させます。


 工芸の部・陶芸大賞の山本彦秋さんの作品『連山文壷』

【審査評】 この作品は、今までの作品とは異なり、温和な型である上に、パステル調の色彩で制作されて、型と色合いが非常にマッチしています。現代の生活の中に温かい雰囲気を与えてくれています。年少者から年配者までの心の中に融和な楽しい気持ちを与えてくれる作品です。


工芸の部・染織大賞の若月満恵さんの作品『パラダイス』

【審査評】 不自由な型染の中で色彩の美しさを十分に活用し、過去にとらわれない何かが生まれてくる気がする、のびのびとした作品です。 

 

 次に【海野評】といきたいのですが、出来るわけがありません。恥を承知で多少の創作経験を有する写真の部の【海野感想】を記せば、「個性あふれる力作が多いものの、難解な作品が多い」です。

 カメラメカの進展によって、誰もが、ピンボケやブレのない、適正露光の、いわゆるきれいな写真作品の撮影が容易となっている現代においての写真芸術は、これまで以上に感性が問われ、作品に自己主張が放たれているか、そこが問われている、そんな感じ。それを読み取ることが求められる審査も大変。審査員に最敬礼です。

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