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「ワッショイ、ワッショイ」、お天王さんです

 きのう6月28日土曜日の午後、自宅に笛の音と「ワッショイ、ワッショイ」の子ども達の声がやってきました。この時期、恒例の子ども会による伝統祭事のお天王(てんのう)さんの神輿渡御(みこしとぎょ)です。その情景にふれ、思ったことは「こうした伝統祭事、現代的な意義を見出して続いてほしいな」です。

 

 お天王さんは、平安の昔、人々は京の都に大流行した疫病を悪霊の仕業と考え、この悪霊から身を守るため牛頭天王(ごずてんのう)や素蓋鳴命(すさのおみこと)を祀(まつ)り、悪霊退散を祈願したことが、そのルーツ。祈りは、やがて祭りとなり、京の都から地方へ広がっていったといわれ、神輿が暴れるほど悪霊が逃げ出すと信じられていたことから村の隅々まで暴れまわったといわれます。

 

 つまり、「悪霊退散の祈願イベント」ということになります。

 

 自分、海野しょうぞうの居住区である鷹岡地区でも区(町内会)単位で子ども会主体のお天王さんが開かれており、自分も30年余前、娘二人の保護者としてお天王さんに参加、区内の神輿渡御の一翼を担ったのですが、その時代の開催日は、確か、当たり日(7月14日)に近い土曜日でした。

 今は、7月中旬から中体連(中学総合体育大会)があるため、中学生が参加しやすい6月末から7月上旬にかけての土曜日に開いているようです。

 

 笛の音や子ども達の「ワッショイ、ワッショイ」は届くも、一向に自宅前の道路に、その姿なし。外出予定があったものの、同居している小学3年男児の孫もお天王さんに参加しており、「ジイジの義務として激励を!」とカメラを手に神輿渡御捜しに…。

 ようやく“発見”。横道路地に入って神輿を揺すっており、「これじゃ、時間がかかるわけだ」。ふと、30年余前の情景。中盤以降は全員疲労困憊。であったものの、おばあちゃん、「祝儀払ってんだから自宅前で神輿、しっかり揺すって…」と叱責を受けたことを思い出しました。


          神輿渡御がやってきました


         勇壮に「ワッショイ、ワッショイ」

            休憩中は神輿も休憩


   こちらは低学年用のディズニーバージョンの神輿です


      孫と婿殿です

 

 神輿渡御には、子ども達とお母さん、そして、この日はお父さんも参加、子ども会OBなども助っ人参加。

 練り歩く情景に、「お天王さんのツールは…」や、「現代におけるお天王さん開催の意義とは…」なんてことをゴチャゴチャ語り合わずとも、そして子どもが理解していなくても「異年齢の子ども達が心を一つにして神輿を担ぎ、笑顔を広げる。それだけでも素晴らしい。楽しけりゃいいじゃん」と思ったのですが、実は、この日の朝、子ども会の役員から自宅に電話があり、「神輿渡御の出発式で参加者にあいさつしなけりゃならないのですが、神輿渡御を、どう説明したらいいんでしょうか」。

 

 極めて難問。子ども達に「そのルールは…」なんて語ることは時間の無駄。「悪霊退散」なんてこと小学生に伝えても、理解どころか、その言葉すら「知らん」ですよネ。

 

 とはいえ、問われて「その質問、市議会議員が答えるべき質問…?」てなこと、口が裂けても返すことはできないため、「この地にいる、目には見えない神様に、病気をしないで、みんな健康で元気で過ごせること、そして運動や勉強ができるようになることをお願いする行事。年に一度だけ神様が、みんなの願いを聞いてくれる日、それがお天王さんで、神輿を揺するのは、みんなの願いを届けるためのもので、野球でいえばチーム一丸となってバットを振るようなもの。そんなことを話したら」と伝えておきました。

 

「ちょっと無理があるかな」とも思ったのですが、「現代解釈をもって伝統祭事が続いてくれたら、まっ、いいか」。これ、郷土史家から手厳しい批判覚悟の自己弁明です。

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