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どうなる二つの国政問題

 今、日本が二つの国政問題で大きく揺れています。きょう7月16日の自民・公明の与党の数の力による安全保障関連法案の衆院通過と、工事費が膨らんだ新国立競技場問題。この二つの国政問題、今後、どうなるか…。メディアの力量も問われてくる、そんな思いでいます。

 

 まず、安全保障関連法案。委員会採決時には野党が委員長に詰め寄って喧騒の中で可決したものの、きょう16日、生活の党と山本太郎となかまたちが欠席する中で午後1時から開かれた衆議院本会議は違う展開となりました。

 

 最初に衆議院の特別委員会の浜田委員長が、これまでの審議の経過を報告した後、各党による賛成討論と反対討論が…。

 

 賛成討論では、自民党の松本純氏が「違憲ではないかという批判は全く当たらない。法案審議は116時間におよび、すでに主要な論点は出尽くしており、この法制が、わが国の平和と安全を守り抜くことにつながることは今後の歴史が証明する」、公明党の遠山清彦氏が「国会には国民の生命と自由を守る責任があるが、野党には自覚と基本的認識が欠如した人がいると思えて残念だ」。

 

 反対討論では、民主党代表の岡田克也氏が「国民の8割が説明は不十分、半数以上が憲法違反か反対と答えている中での強行採決は、戦後日本の民主主義の大きな汚点となる」、維新の党代表の松野頼久氏が「独自案を提出し、与党とも協議し、責任ある態度を示してきた野党を実質的に無視する暴挙に厳重に抗議する」、共産党委員長の志位和夫氏が「海外で戦争する国に道を開く最悪の違憲立法だ」。

 

 この後、民主党、維新の党、共産党、社民党が退席する中、法案の採決が行われ、自民・公明両党と次世代の党などの賛成多数で可決されて、参議院に送られました。

 

 野党退席後の粛々とした採決、国民の一人としてテレビ画面が伝える、その場面は「あれれ…」でした。

 

 今後、仮に参議院で採決が行われない場合でも、自民・公明両党は、いわゆる「60日ルール」を使って衆議院で再可決することも可能なだけに、戦後、日本の安全保障政策の大きな転換となる安全保障関連法案は今の国会で成立する公算が大きくなっています。

 

 衆院通過を見届けた自民党の谷垣禎一幹事長は「大変うれしく、ホッとしている」と安堵の表情。菅義偉官房長官も記者会見で「本当に強行採決でしょうか」と採決時の野党の本会議欠席を言外に批判する余裕すら。連日、厳しい“紙弾”を受けてきたメディアに対して「どんなもんだい」といった感じです。

 

 この問題、改めて政治は数の力が絶対的なものであることを印象付けていますが、国民の多くが「よく分からない法案」としているだけに、今後、成立に至る間、メディアが、この問題の本質を、どうとらえ、情報を発信するか、メディアの力量が問われてくる、そう思っています。

 

 

 一方、もう一つの国政問題である工事費が膨らんだ新国立競技場問題。

 

 きょう7月16日、新国立競技場のデザイン選考で審査委員会の委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏(73)が都内のホテルで記者会会見を開き、「私たちが頼まれたのはデザイン案を決めるまで。選んだ責任はあるが2、520億円になった理由を私も聞きたい」と批判の矛先が自分に向くことに反論。

 

 また、総工費が当初予定の1、300億円から大きく膨らんだことへの批判について安藤氏は、「公開で徹底的に討論するべきだ」とした上で、イラク出身の建築家ザハ・ハディド氏の案については「人間を選んだわけでもある。これは国際協約。残してほしい」と述べ、現行計画をもとに費用削減を検討すべきだと主張しています。

 

 この問題、誰に責任があり、誰が責任を取るのべきかが全く見えてきません。ならば振り出しに戻し、できる範囲の予算と工期で新国立競技場を…と思いませんか。

「日本の信頼が失墜する」という現行案続行の意見もありますが、もう、とっくに工事の大きな誤算をもって日本の信頼が失墜しており、国民反発の中で計画続行、完成しても、それによる目には見えない国民の失望はオリンピック・パラリンピックの否定論にも連動する不安がありますよネ。

 

 以上は個人的な見解。

 

 今後のメディアの情報発信に注目。もちろん、誰に責任があり、誰が責任を取るかにポイントを置いて…。それをはっきりさせることが、どちらに転んでも(計画続行か、白紙化か)必要。責任回避、逃げ口上にあふれるこの問題、メディアの力量に期待です。

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