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経済学者の金子勝氏は「スゴイ!」

 きょう8月17日、「平成27年度静岡県市町議会議員研修会」が静岡市内のグランシップ(正式名称は静岡県コンベンションアーツセンター)で開かれ、富士市議会の一員として参加してきました。

 

 この研修会、毎年、議長会主催で、この時期に開かれ、県下の市議会、町議会の議員が“公務”として参加しています。

 会場はグランシップの中ホール・大地(演劇使用で879席)で、ほぼ満席。下に掲載した写真が、それ。県下の市議、町議が全員集合の会場から受ける印象は「議員、多いなぁ〜」かもしれません。

 でも、人口25万人余の富士市の議員数は32人です。




 研修会の内容は、毎年、著名人を招いての講演。今年の講師は経済学者で慶応大学経済学部教授の金子勝(かねこ・まさる)氏でした。

 

 著名人を招いての講演も、それなりに意義があるものの、個人的には「各市町を巡回して、郷土芸能や地場産品の紹介、さらに観光スポットや都市PRを盛り込んで開いては…」と思うのですが、会期が1日間で、かつ県下全域から参加という時間と距離の制約があるため、「著名人を招いての講演を県中央部の静岡市で…」が続いています。

 

 さて、講演の内容。富士市議会では、公務中の写真撮影は自粛(掲載した会場写真は開会前に撮影)することになっているため、講演中の金子氏を写真や動画で伝えることはできませんが、ステージを「縦横無尽に駆け巡り」といった感じ。講演の内容も「口角泡を飛ばしながら」といった感じでパワー全開。一言で表現すれば「スゴイ!」でした。

 

 金子氏は1952年生まれ(自分と同じです)。東京大学経済学部卒業後、同大社会科学研究所助手、茨城大学人文学部講師、法政大学経済学部助教授・教授を経て2000年から現職。

 外見は「学者そのもの」といった感じであるものの、勤務する慶応大学では「モーニング娘。研究会」の顧問を務めるなど女性アイドル・ボーカル&ダンスグループの「モーニング娘。」の熱烈ファンと知られ、テレビ出演も多く、『サンデーモーニング』(TBS)や『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)などに頻繁に登場。

 その主張は、安倍晋三首相のアベノミクスを「破綻した政策。異次元の金融緩和をはじめとするアベノミクスは明らかに失敗。これが民主党政権だったらメディアから袋だたきにされているはず」とし、脱原発も強く主張しています。

 

 今回の講演で金子氏は、脱原発には大きく踏み込まず、演題とした『地域発! どうする日本』のもと「日本の経済の実態、実相が見えなくなっている」とした上で地域経済のあり方を中心に持論を展開。

 その中では、「産業構造が大きく転換している。システムが変化しており、ICT(Information and Communication Technology情報通信技術)社会を迎えた、これからの日本は地域経済ネットワークの時代に入る」と述べ、1時間30分の熱弁を要約すれば「日本の未来は地域パワーにかかっている」でした。

 

 また、アベノミクスのもたらした株高や不動産価格上昇の恩恵は大都市の一部自治体に集中。大企業の利益は賃金に、さほど回らず、そのほとんどは株主に回り格差が拡大…という分析もある中、今回の金子氏の講演の中で最も刺激的だったのは、国策を受けて景気刺激策として全国の自治体が取り組んだプレミアム商品券を指摘した発言でした。

 

「プレミアム商品券は、その場で終わってしまう。地方に産業や雇用をもたらさない」

 

 心したい発言でした。

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