真夏に戻ったかのような強烈な陽射しが照り付けた、きょう9月19日の土曜日、富士市内の中学校では一斉に「運動会」が開かれました。
市議会議員には、それぞれの所在区の中学校から招待状が届けられているようで、自分、海野しょうぞうも多くの来賓の一人として所在区の中学校の運動会に出席してきました。
きょうのブログは、運動会の感想も込め、「今時の中学校の運動会は…」。
昔と変わった点は…
※招待状には、開会時間が記されていたので、その時間に合わせて午前8時少し前に中学校へ。運動会の定番アイテムとされてきた万国旗のデコレーションはなく、意外とあっさりとした感じ。
※準備体操は、ラジオ体操第1ではなく、ストレッチ体操。
準備体操はストレッチ体操でした
※競技開始前の全校応援でリードを担った応援団員は空手の演舞を組み込んで勇壮かつ華麗に…。
空手の演舞も組み込んだ全校応援です
※得点種目は、紅白対抗ではなく、1組から6組を学年縦割りで6つのグループに分けての色別対抗戦。
ただし、この学年縦割りの色別対抗戦、所在区の中学校が三学年とも6クラス編成であることから、それを活かす形で実現。
色別(学級別)対抗の全員リレー、
担任教師の応援合戦もモーレツでした
全力投入…
ちょっと気になった点…
※種目には徒競走があり、昔と同様、男子の距離は女子より長く。陸上競技では、砲丸投げや円盤投げなど投てき競技には重さに男女差があり、ハードルにも高さに男女差があるものの、そのほかはマラソンを含めて男女差なしとなっているだけに、「フェミニズム団体から男女差別だ」なんて抗議を受けないかな、とちょっと気になり、心配に…。
驚いた場面
※さまざま場面で生徒が主役でした。徒競争のスターターも生徒が担当。女子生徒もスターター役を担い、ちょっと驚きでした。
※会場に着いたのは開会式10分前で、その時点、テントに設けられた敬老席は、ほぼ満席でしたが、保護者の姿はチラホラ程度。
ところが、午前種目を三つほど残した時点で来賓席を立ち、会場を去ろうと振り向くと、グラウンドと校舎棟を結ぶ階段や高台に多くの保護者が…。それも夫婦で…。
子育てが、どうの、こうのと言われる時代ですが、子への親の愛情は、いつの時代も変わらない。もしかしたら「子育ては母親の仕事」とされてきた昔より、いい方向に進んでいるのかもしれない、それを感じた場面でした。
感激・感動した場面
※開会式での校長の挨拶。感激・感動の挨拶でした。
「二学期が始まって三週間のうち半分が雨。運動会の練習不足を余儀なくされた、こうした困難な時こそ人としての真価が問われる。練習不足を学級の団結でカバーしよう。素晴らしい運動会にしよう」
※校長に続いて演台からの運動会実行委員長の呼び掛けも感激・感動ものでした。
今年の運動会スローガンは『鷹魂』、これを取り上げ、「魂」の意味を広辞苑で調べたことを伝えながら、「鷹魂とは心を一つにすることだと思う」とまとめました。
運動会開始にあたっての呼び掛けであることから「体育会系のノリで、いつものシナリオパターンで…」と思い込んでいた中、その真逆。文系のノリで、SMAPの『世界に一つだけの花』のごとく、Only Oneの呼び掛け。静かなる感激・感動が会場に流れた場面でした。学校主導・教師主導でなく、自分らしさを打ち出した今時の中学生像にふれたことで熱いものが込み上げ、何かうれしくなってしまいました。