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無料化と有料化、矛盾には、それなりの理由が…

 9月30日に開かれた富士市議会9月定例会の総務委員会及び委員会協議会では、「有料を無料に…」と、「無料を有料に…」とする施策が当局から示されました。「それって矛盾している」の意見を受けそうですが、それなりの理由がありまして…。

 

 

   有料を無料に…

 

 まず、「有料を無料に…」は、本会議で付託された「富士市立博物館条例の一部改正案」。

 

 市立博物館は、昭和56年4月25日に開館。市内遺跡出土の考古資料、衣食住にわたる生活用具、農具等の民俗資料、宿場関係や近世から近代に至る村方文書等の歴史資料、地場産業である製紙関連を中心とした産業資料、富士山や郷土ゆかりの美術資料を収蔵、展示しており、常設展示のテーマは「富士に生きる−紙のまちの歴史と文化−」。 

 入館料は大人100円、小中学生50円となっています。

 

 この市立博物館、博物館としているものの国宝を常設展示するメジャー博物館ではなく郷土資料を展示、郷土の歴史を学ぶ教育的なマイナー博物館。とあって「図書館と同様、無料でもいいのでは…」の声が開館当初からあり、ゆえに入館料は長期にわたって据え置かれています。

 

 現在、大規模なリニューアル工事が行われており、これまで一箇所だった入口も二箇所に…。有料を続けた際、入館料ゲートが二箇所となることから、入館料徴収費用も増大。「ならば…」と市は市立博物館を富士市の観光スポットの一つにする狙いも絡め無料にすることを決定、9月定例会に有料を無料とする条例改正案を上程したものです。

 

 条例改正の施行日はリニューアル工事が終了し、再開する平成28年4月29日としています。

 

 委員会審査では異論が出ず可決、本会議でも可決、成立する見通しです。

 

 ただし、「有料が無料に…」となるものの、条例改正案では、新たに「特別展観覧料」が打ち出され、特別展示室での特別展開催の際には、その入口で特別観覧料を支払うことになります。 

 料金については「市長が別に定める額」としており、特別展の内容によって違うことになりそう。

 

 

  無料を有料に…

 

 次に「無料が有料に…」は、委員会終了後に開かれた委員会協議会で当局が示した「富士川ふれあいホールにおける附属設備及び備品に係る利用料金の徴収」。

 

 富士川ふれあいホールは、編入合併前の富士川町時代の中央公民館を前身とする施設。昭和2011月1日の富士市への移管に伴い、交流プラザの交流センターと類似の施設に位置付けられているものの、附属設備及び備品に係る利用料金は富士川町時代の「ピアノのみ(1台調律を除き3,240円)」でした。

 

 この状況の中、富士市への移管から5年を経過し、富士市以外の斎場使用への補助も打ち切っていることを踏まえ、「類似施設である交流センターと利用料金体系の統一化を図る必要がある」と、条例施行規則の一部改正を図ることを決定、条例ではない規則の一部改正であることから非公式委員会である委員会協議会の場に利用料金案を示したものです。

 

 施行日は平成28年4月1日。利用料金は、交流センターなどの利用料金を参考にして音響反射板一式1,080円、司会者台1台324円、金屏風1双1,080円、椅子1脚54円、長机1台108円、調光装置一式4,644円、ワイヤレスマイク1本1,080円、エレベーターマイク装置一式1,080円、ビデオプロジェクター一式(スクリーンを含む)1,620円など。

 

 無料から有料は、類似施設との利用料金体系の統一化を図っていくこと、そして総務市民委員会には旧富士川町在住の市議(2人)が所属していないこともあって、当局の有料化案に対して「反対」や「段階的に引き上げを」などの声は出ませんでした。

 

 ただ、これまでピアノ以外は、まちづくりセンターと同様、「いくら使っても無料」だった附属設備及び備品が、すべて有料になる大変革であることから、委員から「有料化への切り替えは、全世帯配布の『広報ふじ』で伝えるだけでなく、これまで富士川ふれあいホールを使用してきた団体に、有料化と、その料金を事前に伝え、理解を求める努力を」の注文が付けられました。


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