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市議も税金ドロボー…?

 きのう1010日、きょう11日、出先で相次いで知人から「議会の本会議で何があったんだネ〜」と問われました。その知人二人、興味津々といった感じ。

「…何が…」は、5日から9日まで五日間にわたって行われた富士市議会9月定例会一般質問四日目の8日に登壇したF議員の質問に浴びせられた野次を指してことで、論戦を伝えるローカル紙の記事の最後には「議場は一時、騒然とした」と記されていました。 

 国会では、本会議、委員会とも野次が飛び交うのは日常風景であるものの、地方議会では、そうしたことは稀。富士市議会においては「昔、あったなぁ〜」程度です。


 F議員の質問は、市民団体からの請願を受け、議会が全会一致で採択、この採択に基づき富士市が昭和601119日に『核兵器廃絶平和都市』を宣言。その都市宣言が謳う核兵器廃絶に向けての平和都市構築を目指す市民団体の『平和のための戦争展』に対し、後援している市や市教育委員会の対応をただしたもの。

 質問の中では、今年8月、福岡市が富士市と同様に市民団体が取り組んでいる『平和のための戦争展』に対し、後援の可否を判断するチェックシートをもとに政治的中立性が保たれていることが後援の条件とする中、賛否に両論のあるテーマを一方の立場で主張する展示については「好ましくない」と判断して後援を見送っている事例も示しながら「後援をする以上、政治的中立性とともに、市民の皆さんに推薦できる公平・公正性が担保されているかの十分なチェックが必要と思うが…」としました。

 

 市民団体による富士市の『平和のための戦争展』は、後援のみならず市民の血税である補助金も支出している展示イベントであり、F議員の質問は筋の通ったもの。加えてF議員、「表現の自由は尊重すべき」とも主張しており、展示イベントの開催そのものを批判したわけではなく、市及び市教育委員会のチェック体制の在り方を問う質問でした。

 

 ところが、論戦終了後、傍聴席から展示イベントの開催そのものを批判したと受け止めての「けしからん」とする野次が飛び出し、これに触発された形で「他の議員は発言しないのか」「税金ドロボー」の罵声も。で、新聞記事の「議場は一時、騒然した」の記述となったものです。

 

 野次第一声については、論戦中から傍聴席で私語が飛び交い、議長が「ご静粛に…」と注意。傍聴にあたっては傍聴者に幾つかの禁止行為が条件として提示されており、それを承知の上でのルール違反の私語であり、野次…。一部の傍聴者であっても同じ富士市民として残念な事でした。

 

 その野次第一声に続く、「他の議員は発言しないのか」「税金ドロボー」の罵声は、残念ではなく「?」で、何をもって、そのような発言をしたか発言者が特定できれば聞いてみたいと思っています。

 

 一般質問は発言者1人の持ち時間は当局答弁を含めて1時間で、富士市議会は一問一答方式が採用されているため、キャッチボール方式で1人の議員が質問、当局が答弁。

 得手勝手に推測すれば、「罵声を飛ばした市民、初めての傍聴で、その質問方式を知らず、さらに一般質問は個人の発言権行使の場で他の議員は発言できないことを知らなかったため」。よって「他の議員は発言しないのか」となり、それをもっての「税金ドロボー」の罵声であるならば「発言、撤回しろ!」です。

 

 いずれにせよ、これまで「税金ドロボー」は公務員に向けてのもの。市議会議員など議員に対しては「報酬が高すぎる」が批判を発する際の定番罵声でしたが、税金も報酬も同じ市民の皆さんの血税、ドロボー扱いされぬよう、なお一層、頑張らねば…です。


| - | 23:42 | comments(3) | - |
コメント
 私は藤田議員の一般質問を傍聴者した、そして『平和のための戦争展』に参加している一市民です。
 野次を飛ばした方は、ごく少数です。私たちは傍聴ルールを遵守していました。それを伝えたく、コメントを記しました。
| 傍聴者の1人です | 2015/10/12 12:22 AM |
「傍聴者の1人です」さんと同様、傍聴していました。

平和のための戦争展には参加していませんが、「富士市の平和宣言」を最近知って、ファンになった一人です。

野次を飛ばしていたのは、本当に少数の方だと思います。議会の流れを理解していないところも、同感でした。でも質問の「可笑しかった」ところでつられて少し笑って声が出てしまったりしましたけれど。。。すみません。

もしもあの場で他の議員さんが発言できたら、「安保法案は慎重に」の意見書の委員会採決のときのように、別室に行ってもおさまらなかったと思います。

これは、富士市民256,781人のうちのたった一人の私の意見ですが、

海野議員が、6月定例会の一般質問の中でお話してくださった「ドラゴンナイト」のような視点で世界平和を考えるなら、

「ホロコーストを否定した発言すると罪になるドイツ」のように、国際社会の認識を受け入れ、70年間ずっとそうであったように、歴史を自国で勝手に書き換えることなく、受け入れてきちんとやっていくべきだと思います。

それを、現政権が、方向を変えようとしているからと、(先日ユネスコの件では、南京大虐殺はなかったとおっしゃってましたよね。)

今までどおりのものを「偏っている」と糾弾するF議員には、背筋が寒くなる想いがしました。

F議員お一人のご意見だとは思いますが、本当にがっかりしました。国の意見に足並みをそろえよと、そんな質問(脅迫に近く感じました)に聞こえましたので。

どうか、市民のほうを向いた、ステキな富士市議会、ステキな富士市のままでいてくださいますよう、一市民としてお願い申し上げます。

長文のコメント失礼いたしました。
| 私も傍聴席にいました | 2015/10/14 10:49 AM |
 貴重なコメント、ありがとう、ございました。史実は史実として受け入れなくてはなりませんよネ。
 同時に、歴史問題が政争の具に供されることも警戒しなくては…です。
 南京事件記録がユネスコ記憶遺産に登録された件も、しかり。その数の多寡で、どうの、こうのと騒がれていますが、日本は、登録そのものを受け入れ、その上で登録を契機に、ユネスコ機関が詳細に検証すべき、そう主張だと思っているのですが…。
| 海野しょうぞうです | 2015/10/14 7:19 PM |
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