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富士市の第35回市民福祉まつりに出席しました

 富士市の秋のビッグイベント、「第35回市民福祉まつり(以下、福祉まつり)」が、きょう10月18日の日曜日、中央公園で開かれ、出席しました。参加ではなく、見学でもなく、出席です。

 市議会議員も来賓として案内状が届いていたことから“出席”となるのですが、開会式で市議会は議長が挨拶、氏名紹介は副議長と所轄委員会の文教民生委員会の委員長だけ。その他の市議は「市議の皆さんで〜す」。

 つまり、枯れ木も山の賑わい役でしたが、開会式に出席後は一市民として、あれこれ見学、福祉まつりを楽しんできました。楽しんだ一方で、例年のごとく、寂寥感、そんなものを禁じ得ませんでした。

 

 今年の福祉まつりについて、あれこれと…。


 中央公園とロゼシアターを結ぶ歩道橋からの

       福祉まつり会場です。富士山もクッキリでした

 

 この福祉まつり、1981年(昭和56年)の「国際障害者年」の記念事業として行政主導で第1回が開かれ、当時の会場は市庁舎北側駐車場でした。

 

 当時、ローカル紙の記者だった自分は、「記者は偉そうなことを書くだけ。行動が伴わない」なんてことを言われるのがいやで、市役所有志のボランティアグループ『いろり会』の仲間に入れてもらい、「鳥のから揚げの店」を出店。もちろん、取材も兼ねて…。

 

 当時、ボランティアという言葉が「それって何…?」といわれた時代で、参加施設や団体が少なく、また、行政主導での開催であったこともあって市役所の福祉部署のみならず職員組合、さらに職員有志によるボランティアの参加で福祉まつりを支えていました。

 

「いろり会」も職員有志によるボランティア団体で男性のみ。「手間暇をかけた鳥のから揚げなら売れるだろう。寄付に回せる収益も出るだとう」と発想は素晴らしかったものの、「男子厨房に入らず」の時代の男性陣、鳥のから揚げは二度揚げが必要だったことを知らなかったことから出来上がりは「あれ〜?」。はっきりいって、からっとしておらず、「まずい」。

 販売早々、「なぜ?」。

 たまたま福祉まつりに訪れていた市役所の女性職員数人が「あんたたち、何やってのよ。から揚げは二度あげなきゃだめよ。しょうがない、手伝うわ」で、その後はばっちりでした。

今となっては楽しい思い出です。

 

 第2回目も行政主導で、同じ会場で開催。第3回目から事務局が富士市社会福祉協議会に移り、主催も、この指とまれ方式の実行委員会の民間主導となり、この第3回目から自分は実行委員会に加わり、開会式とステージの企画、進行を担当してきました。

 

 その後、福祉まつりの参加施設・団体が増え続け、会場が手狭となったことから中央公園に変更。自分は、実行委員会への参画を第20回をもって辞退。「若手を育てたい。バトンタッチしなくては…」、そんな意見が実行委員の間からあがり、第21回目から実行委員会のメンバーが大きく代わっています。

 

 長々と福祉まつりのルーツや、かかわりを記しましたが、第35回目を迎えた今年の福祉まつり、秋空が広がる好天下での開催で、『であい ふれあい わかちあい〜来て 見て 遊んで 参加して!〜』のテーマが開花するがごとく、多くの人でにぎわい、ふれあいの輪が広がっていました。

 

 開会式に出席後、会場を一巡、まつりを盛り上げるステージ部門の開始直後は会場整理が中途半端で立ったままの見学者が多く、後方から見えないなど気になった点が幾つかあったものの、確実に内容、質ともグレードアップ。東日本大震災の復興支援の店もあり、実行委員会の熱意に最敬礼でした。

 

 とりわけ市内の高校7校全校から高校生ボランティアが参加、共同募金運動や介護サポートを担い、感動の場面でした。

 乳幼児を連れた親子や車椅子使用の高齢者などの来場も多く、「海野議員〜」と呼び止められての物品購入は、ちょっと大変でしたが、次の予定までの約3時間、笑顔が交差する福祉まつりを楽しんできました。

 

 そうした中で禁じ得なかった寂寥感は、実行委員会メンバー時代の懐かしさによるものかもしれません。同時に社会福祉協議会会長だった廣瀬巌さん、消費者運動から市議になった石丸恵美子さん、手をつなぐ育成会の会長だった斉藤保春さん、ボランティアのリーダーだった保科はる子さんら共に福祉まつりに参画していた人たちが相次いで鬼籍に入られたことからくるのかもしれません。

 

 もちろん、分っています。寂寥感を払拭するために頑張れねば…と。“落日燃ゆ”、まだまだ、出来ることがある…ですよネ。

 

 ゴチャゴチャと愚痴めいたことはジ・エンドとし、ショットしてきた今年の福祉まつりを以下にアップします。


      ステージではダンスや合唱などが相次ぎました


    ハンディがある、ないに関係なく多くの方が来場


        煙モウモウの本格的な焼き鳥の店も



 

 富士厚生保護女性会は固形石鹸など

             刑務所授産製品を販売していました


 東日本大震災復興支援コーナー

       (石巻咲プロジェクトによる復興地手作り品の販売)


          点字体験コーナーです


         高校生ボランティアが活躍しました


      障がい者対応の車両の展示もありました

 

 


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