富士市議会の議会運営委員会(以下、議運)が、きょう11月18日に開かれ、25日に招集される11月定例会の日程を協議、会期は12月10日までの16日間と決定しました。
議運で当局が示した11月定例会への提出予定議案は26件。その内訳は、条例案が14件、補正予算案が6件、単行案が5件、人事案が1件。
条例案には、来年4月から施行を予定する水道料金の引き上げ案(正式議案名は「富士市水道事業給水条例の一部を改正する条例制定案」)が含まれます。
実に19年ぶりの引き上げ、これに電力料金増が絡まって、その引き上げ幅は平均30%を超え、個人的には「困った」。ですが、採決では議員それぞれに明確な判断を下すことが突き付けられることから、いま一度、当局資料を紐解いて大幅引き上げの根拠を見詰めてみます。
このほか、条例案では、これまで、利用を無料としてきた霊きゅう車の有料化案(正式議案名は「富士市斎場条例の一部を改正する条例制定案」)も含まれています。
補正予算案のうち平成27年度一般会計補正予算案は、歳入歳出それぞれ1億3,800万円を追加。これにより補正後の予算規模は878億2,200万円となります。
補正予算調整の主な理由は、「職員構成の変動等に伴う職員給与費の調整」「懸案となっている行政課題に緊急に予算措置を必要とするもの及び事業執行に伴う事業費の調整」。
単行案5件のうち、公の施設の指定管理者の指定に関する議決案が4件で、継続である「富士市交流プラザ及び富士市富士川ふれあいホール」「富士市立そびな寮」「富士市救急医療センター」のほか、新たに「富士市立少年自然の家、富士市立丸火青少年の家及び富士市保健休養林丸火自然公園」も指定管理者に…。その指定管理者は公募で選考、「特定非営利活動法人ホールアース研究所」としています。指定期間は平成28年4月1日から5年間。継続指定も4年から5年となっています。
このほか残り1件は第5次富士市総合計画後期基本計画の策定についてで、議会側は総合計画が全庁的に及ぶことから特別委員会を設置して審査、平成28年度から同32年度までの5カ年計画である計画案に判定を下すことになっています。
人事案1件は、富士市教育長の任命同意案で、豊富な教育経験をもとに的確な采配を振るっている山田幸男教育長に続投を委ねる人事案となりそうです。
一方、市民各層から提出された請願1件、陳情2件も11月定例会で審査、市議会として判断を下すことになっています。
請願1件は、静岡県教職員組合富士支部(櫻井健太郎支部長)から提出された「少人数学級の推進等の定数改善を求める意見書」で、請願では「1人1人の子どもの学びを保障する上で、少人数学級の推進は重要なものであり、学級編制標準の引き下げが必要」とし、それを市議会として採択、国に向けて学級編制標準を引き下げて35人学級の制度化を早期に実現することや、教職員定数削減については実情にあった対応をすることなどを打ち出した意見書の提出を求めています。
請願は委員会に付託して審査、その付託委員会は文教民生委員会です。
陳情2件は、伝法地区連合町内会(鈴木好幸会長)と大淵地区連合町内会(小林忠幸会長)が連名で提出した「本市場大渕線の早期完成を求める」と、水道料金を考える会(伊藤弘子代表)が提出した「水道料金の値上げ幅を抑えてほしい」です。
陳情も委員会に付託して審査、2件とも付託委員会は建設水道委員会です。
11月定例会のスケジュールは次の通り。開会時間は本会議が午前10時、委員会が午前9時30分です。
11月25日(水)…本会議(特別委員会の中間報告、人事案1件
を除く当局提出議案25件を上程、説明、質疑
を経て委員会付託、請願1件と陳情2件も委
員会付託)
〃 26日(木)…議案研究などのため休会
〃 27日(金)…議案研究などのため休会
〃 28日(土)…休会
〃 29日(日)…休会
〃 30日(月)…総務市民、環境経済両委員会(付託議案審
査)
12月 1日(火)…文教民生、建設水道両委員会(付託議案審
査)
〃 2日(水)…議案研究のため休会
〃 3日(木)…議会運営委員会
〃 4日(金)…本会議(委員会付託議案の審査結果を各委員
長が報告し採決、人事案1件を上程し委員会
付託を省略して採決、すべての議案処理後、
一般質問を開始)
〃 5日(土)…休会
〃 6日(日)…休会
〃 7日(月)…本会議(一般質問)
〃 8日(火)…本会議(一般質問)
〃 9日(水)…本会議(一般質問)
〃 10日(木)…本会議(一般質問)
18日の議運では、一般質問の発言通告日を26日正午と決定。一般質問は5日間が確保されているものの、その初日となる12月4日は委員会付託議案の採決などがあるため、開始は午後からになりそうです。