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『文芸あれこれ講座』が開講しました

 富士市主催、同市在住の文芸家で組織する富士文芸フォーラム実行委員会が主管しての『文芸あれこれ講座』が1121日に同市蓼原町のロゼシアター会議室を会場に開講、28日、12月5日と三回シリーズで開くことになっています。

 

「文芸の輪を広げ、市教委が募集、入選作以上を収録、発行している『ふじ市民文芸』の応募者増に結び付けたい」、そんな願いをもっての取り組み。

 本年度で18回目を迎え、自分、海野しょうぞうも実行委員の一人として講座スタート時から、その運営をお手伝いしています。

 8年半前、市議職を仰せつかった以降、自他ともに認める? “コンビニ議員”であることから、あれこれ忙しく、「じっくり本を読んで、執筆も…」という文芸とは縁遠い日々となりましたが、「雑用係が必要だ」ということで、お手伝いを続けています。

 

 さて、初日21日の第1課程は、静岡英和学院大学教授の古郡康人氏による日本の近現代文学の礎的な存在である“森鷗外(1862年から1922)”にスポットを当てての講座でした。



         第1課程、古郡氏による講座です

 

 鷗外は、小説家、戯曲家、翻訳家、そして陸軍軍医総監まで昇進したドイツ留学の経歴を有する軍医。小説の代表作に『舞姫』『雁』『青年』、発売禁止処分を受けた『ヰタ・セクスアリス』など。「情報」や「飛行機」とかは鴎外の造語であるので日本語学的にも「文学史上、重要な人物」とされ、戦後を代表する小説家の一人、三島由紀夫が影響を受けた小説家としても知られています。

 しかし、自分が知っている鷗外の情報は、この程度。鷗外は明治らしい青春小説を執筆しながらも、その文章型式は明治時代に起こった言文一致運動による口語体ではなく、平安時代の口語もとに形成され、今では古典文学となっている文語体。

 この文語体の使用、「鷗外は明治に入って失われていく日本的なものを文学の上でとどめようとした」との説もありますが、現代を生きる凡人には難解な文学作品であり、学生時代、『舞姫』に挑戦するも1、2ページの段階でグリコ(お手上げ)でした。

 

 講座で講師の古郡氏は、鴎外の『追儺』や『雁』などの作品を取り上げ、これに芥川龍之介の『羅生門』や梶井基次郎の『檸檬』、三島由紀夫の『サド伯爵夫人』などを絡ませながら、その魅力を文語体という言葉の壁を越えて平易に語り、鷗外の小説一編すら読破していな身であるものの鷗外全集を読破した気分になり、「さすが文学研究者」でした。

 

 講師の古郡氏、1953年生まれで、富士市比奈の出身。県立富士高校から慶応大学に進学し、同大大学院修士課程を修了。静岡雙葉高校で教鞭を執った後、現職。静岡市清水区在住。

『文芸あれこれ講座』への講師依頼は今回が初めて。講座を通して鷗外文学の魅力を知ったことと共に、富士市出身の素晴らしい現役の文学研究者がいることを知ったことも、自分にとって実りある一日でした。

 

『文芸あれこれ講座』の今後の日程は、第2課程の28日が富士見高校講師の川嶋宏子氏による『吉野弘先生の詩を読みましょう』、最終の第3課程の12月5日は、恥ずかしながら自分、海野しょうぞうが元・富士ニュース社編集長の肩書きで担当し、『書くことの基本』と『戦後の富士市出身及びゆかりのある作家たちパート供僧鮖望説家 吉村昭氏が書き伝えたかった』ことをお届けすることになっています。

 共に第1課程と同じロゼシアター会議室を会場に午後1時30分から午後3時30分まで。

 参加費は、資料代と第3課程で予定している交流会の茶菓代として1,000円。

 

 第2課程からの受講も可能。申し込みや問い合わせは文化振興課(筍娃毅苅機檻毅機檻横牽沓粥法

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