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東海地震説から40年

 購読紙の静岡新聞が2016年、平成28年の新春企画として連載した、『沈黙の駿河湾〜東海地震説40年〜』を興味深く読みました。


        連載2回目、1月3付けの紙面です 

 

 東京大学理学部助手だった石橋克彦氏が東海地震説(駿河湾地震説)を発表したのは1976年。

 石橋氏は、「大地震を起こさないとされている駿河湾こそ危ないのではないか」。この直感は、1854年の安政東海地震により静岡市清水久区の薩埵(さった)峠の麓が隆起したことが記された古文書を読んで確信に変わり、「隆起は、安政東海地震の震源域が従来の定説とは異なり、駿河湾の奥まで達したことを意味する。1944年(昭和東南海地震)は違った。そうであれば駿河湾の中が破壊せずに残っているのは明らか。次は、そこが壊れる。巨大地震になり、国家的災害になるだろう」と発表。

 

 さらに「巨大地震である東海地震は、あす起きてもおかしくない」とも。

 

 センセーショナルな発表で、以後、世の中は、地震予知推進本部と東海地震判定会(地震防災対策強化地域判定会の前身)の設置、大規模地震対策特別措置法の制定、耐震重視の建築基準法の改正など大きく動き出しています。

 

 官民を問わず防災・減災対策も急ピッチで進んできましたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、一部の地震学者は「地震予知は不可能」と主張。さらに、201112月に中央防災会議は、東海地震のみならず東南海地震、南海地震の3つの地震が連動して発生する南海トラフ巨大地震の発生不安を発表するなど世の中は巨大地震の発生不安と、その対策に振り回されている、そんな感じです。

 

 しかし、です。

 

 歴史は、「巨大地震は必ず起きる」を伝えています。

 石橋氏の東海地震説発表からの40年の、さまざまな取り組みは決して無駄ではなく、防災・減災対策を通してのコミュニティづくりという副次的な成果もあった、自分は、そう受け止めています。

 

 巨大地震をはじめとした自然災害は避けることができないものの、人は、それに立ち向かい、復興することはできる。過去の災害史から見えてくる古人(いにしえびと)の教訓を胸に刻む新春のスタートです。

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