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富士ハイツ跡地にホテル計画、吉原市民ひろばに高層ビル計画

「富士ハイツの跡地にホテルができるんだってね〜」や、「吉原本町商店街隣接地の吉原市民ひろばに複合施設ができるんだってね〜」といったことを、ここ二、三日、外出先で問われます。半分、正しく、半分、そうではありません。

 

 この二事案、共に市が保有する用地の活用で、自分、海野しょうぞうが委員長を仰せつかっている富士市議会の総務市民委員会の委員会協議会が開かれた2月3日に当局が「官民連携の状況について」と題して、その取り組み状況の報告があり、マスコミでも取り上げられています。

 

 市民の皆さんからの「…できるんだってね〜」は、マスコミ報道を受けてのもの。問われることは市民の皆さんにとって関心のある事案。そこで市の報告の詳細を…。

 

 

富士ハイツ跡地への宿泊施設の導入について

 

 富士ハイツは、大渕の総合運動公園内に隣接する形で存在していたもので、数年前まで富士市が“大家”という形で運営していました。

 しかし、施設が老朽化、耐震工事も難しい建築物だったことから閉鎖、取り壊されています。


 現在の富士ハイツ跡地です(東側から撮影)


 富士ハイツ跡地(赤線で囲んだ土地)と、

           その周辺の航空写真です(富士市提供)


 敷地面積は約1万1,600平方辰如△海良抻離魯ぅ沈彙呂悗僚蒜饂楡澆瞭各は、平成27年度に入り、青葉台地区への建設計画が進められている新環境クリーンセンターの市と地元との協議から浮上。地元から新環境クリーンセンターへの付帯施設として温浴施設&宿泊施設の設置が示されていたものの、市は「宿泊施設は分離して富士ハイツ跡地に建設」とし、市長戦略課が担当課となって実現に向けての作業を進めています。

 

 市長戦略課の報告によれば、まず、宿泊施設の導入の背景として「都市活力再生に向けてスポーツ交流の拡大が期待される」とし、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定富士山女子駅伝、ウルトラトレインMt.FUJI、アルティメットドリームカップ等の大規模スポーツイベントが定着J神25年に富士山の世界文化遺産登録が実現…などをあげています。

 その一方では、仝富士水泳場で開催されていた全国レベルの大会や合宿の多くが天井改修工事に伴う長期間の休場により市外の他会場へ流出▲好檗璽銚鯲が期待される総合運動公園の近隣には合宿や大会等のニーズに対応できる宿泊施設がない…などの課題を認識。

 

 その上で、「富士ハイツの跡地に民間宿泊施設を誘致する」とし、内容については「代表クラスの合宿にも対応できる施設とし、スポーツ交流にかかわる総合運動公園の拠点性の向上を図っていく」としています。

 

 また、「施設の建設・運営を民間に委ねることによって市の財政負担を限りなくゼロに近づけ、民間の優れた事業ノウハウの導入を目指す」とし、民設民営での実現方針を示しました。

 

 事業者選定については、「公募型プロポーザル方式を採用し、スポーツ交流拠点としての機能アップ効果などの点で最も優れた提案を行った業者を選定」、地元企業の参画については、「公募に参加する以外にも多様な手法を研究」、市有地を提供していく契約については「売買、または賃貸借となるが、長期的に適切な土地利用を担保するために事業用定期借地権設定による賃借を想定」としています。

 

 今後のスケジュールは、すでに方針を打ち出した昨年7月以降、誘致活動に乗り出し、新年度の平成28年度からは公募要項や事業者評価基準の作成作業に入り、10月に公募、平成29年1月に事業者を決定して基本協定を締結。決定する事業者のスケジュールとしては平成29年4月から設計作業に入り、平成30年7月に建設工事に着手。完成・オープンは東京オリンピック・パラリンピック半年前の平成32年1月に設定しています。

 

 市長戦略課では、「東京オリンピック・パラリンピックまでに間に合わせたい」とし、宿泊施設の規模については、隣接する総合運動公園を利用するオリンピック・パラリンピックの各国代表の事前合宿のみならず学生の合宿でも個室が主流となっていることから、採算性の高い100室から150室を見込んでいます。

 

 しかし、市長戦略課では、企業意向調査や、これまでの誘致活動から「インセンティブ(行政支援)を求める声がある」としているほか、ホテル型の宿泊施設を目指す場合には複数の企業の参画が必要との課題もあげており、予定する期限内での実現のハードルは、かなり高そうです。

 

 

吉原市民ひろばへの複合施設に誘致について

 

 吉原市民ひろばには、かつて吉原市民文化会館が存在。平成5年のロゼシアターオープン後、閉鎖、取り壊しされ、その後、芝生広場として地域に開放されていました。

 その面積は約3,300平方叩⇒囘喘楼茲篭疥拆Χ斑楼茵5噺蕎ε抗垢領拈榁呂箸靴討郎埜紊里泙箸泙辰震明僂鰺している1等地で、かつて公共施設があったことにより地元から「公共的な施設を」の意向が示されていました。

 

 しかし、バブル経済崩壊によって市の財政事情が悪化したこともあって20年以上も“塩漬け状態”となっていました。


 現在の吉原市民ひろばです(南側から撮影)


 吉原市民ひろばと、その周辺の航空写真です(富士市提供)

 

 こうした状況下、市は市長交代後、「基本的に…」としながらも「新たな公共施設は造らない」との方針を打ち出し、さらに吉原地区の人口減少が急激に進んでいることから「若い世代の人口確保」や、都市機能を集約して公共交通で結び付ける「コンパクトシティ・プラス・ネットワークの形成の推進」を掲げて3日の総務市民委員会協議会で「吉原市民ひろばにマンションを核とした複合施設を誘致していく」、さらに「併せて(吉原市民ひろば東側の)既存の南町公園及び隣接する日産クラブ跡地を都市公園として一体的に再整備していく」とする計画を示しました。

 

 担当の市長戦略課は、事業者選定について「富士ハイツ跡地への宿泊施設の導入と同様に公募型プロポーザル方式を採用」とし、土地の契約については「売買を想定」としています。

 

 つまり、吉原市民ひろばは、「マンションを核とした複合施設」という条件付きで公募して売却。その収入も当て込んで市有地である南町公園及び日産クラブ跡地を都市公園として再整備…というわけです。

 

 今後のスケジュールは、市議会の所轄委員会に続いて地元の吉原地区に正式に構想案を示して測量に着手。吉原市民ひろばへの複合施設の公募は平成2810月に行い、平成29年1月に事業者を決定。工事は平成2910月に着手、完成予定は平成31年1月。

 一方、南町公園及び日産クラブ跡地の公園再生は南側と北側に分け、南側の工事完了予定は平成30年1月、北側の工事完了予定は平成32年1月としています。

 

 今後の課題には、「現在、吉原商店街には地元主体の再開発構想が進行しており、事業スケジュールや導入機能等について適切な調整を行う必要がある」をあげていますが、吉原商店街の隣接地としては最後のまとまった面積であることから「企業の関心は高い」(市長戦略課)。

 

 いずれにせよ、こちらも構想の段階であることから市民の皆さんにホテルや複合施設が「できるんだってね〜」と問われても、「半分、正しく、半分、そうではありません」の回答となります。


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