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感動!、「富士山三保子さんの里帰り展」
 4月29日にリニューアルオープンした富士市伝法の『富士山かぐや姫ミュージアム』(市立博物館)で、オープン記念企画展の「富士山三保子(ふじさん・みほこ)さん里帰り展」が開かれています。89年の時空を超えて戦前の日米親善を願う人々の思いをつかみとることができる感動の企画展です。5月8日(日)まで。午前9時から午後5時。観覧無料。問い合わせは『富士山かぐや姫ミュージアム』(筺。娃毅苅機檻横院檻械械牽亜法
 
 富士山三保子さんは、青い目の人形の答礼人形。パンフレットから、それを紹介すると…。
 
 1924年(大正13年)、経済不況にあった米国では反日感情が高まり、以後、日本人排斥運動が激しくなりました。
 日本で長く宣教師をしていた親日家のシドニー・ルイス・ギューリック氏は、これを憂い、子供の頃からお互いの国の文化を理解することが将来の日米友好に繋がると考え、世界児童親善会を1926年(昭和元年)に組織、日本に青い目の人形を贈ることを教会等を通して全米に呼び掛けました。
 
 その結果、米国48州、約260万人もの米国人が賛同、1万2739体もの青い目の人形が船便で翌1927年(昭和2年)の年明けに日本に到着。3月3日のひな祭りには東京で盛大な歓迎式が開催されています。
 
 青い目の人形は、日本に贈られた人形の総称で、実際には目の色も、見た目もさまざまで、それぞれの名前を持っており、静岡県には253体が届き、学校などに贈られ、現在、そのうち5体が県内に現存していることが確認されています。
 
 一方、青い目の人形の答礼人形は、青い目の人形を受け取った学校などが募金活動を行い米国に贈ったもので、その数は58体。米国各州に贈られ、静岡県を代表した答礼人形が富士山三保子さん。命名者は当時の静岡県知事で、製作者は人形作家の平田郷陽です。
 
 答礼人形には、出身地や名前がわかるようにパスポートのほかミニチュアの箪笥や長持、鏡台などの花嫁家具が付けられ、さらに富士山三保子さんには静岡県茶業組合の計らいで煎茶道具一式も付けられ、ミズーリ州のカンザスシティに贈られた、といいます。
 
 1988年(昭和63年)に富士山三保子さんは、米国に現存していた18体の答礼人形の1体として里帰り、日本各地で展示されているものの、静岡県で展示会が開かれなかったことから静岡県民に知られることなく米国に戻っています。
 
 こうした経過の後、静岡県内の有志によって富士山三保子さんの里帰りを実現する会が組織され、平成28年(2016年)2月、保存先のカンザスシティ博物館が貸し出しに応じて二度目の里帰りを果たし、県内で里帰り展が開かれ、富士市でも『富士山かぐや姫ミュージアム』のリニューアルオープン企画展として展示が実現したものです。
 この二度目の里帰りにあたっては、米国での巡業展示中に失われた着物や台座、道具類が里帰りを実現する会による募金活動で新調されています。
 
 この答礼人形の富士山三保子さん、保存状態も良好です。


           富士山三保子さんです


会場には、富士市に残る
       青い目の人形のメリーさんも展示



 さらにギューリック三世により1988年(昭和63年)から
1999年(平成11年)にかけ静岡県内の小学校に贈られた新
青い目の人形6体もパネルで紹介されています

 
 戦前の青き目の人形と答礼人形、両国の国民相互で繰り広げられた日米親善を今に伝える古(いにしえ)の人々の貴重な遺産。日米親善を瓦解(がかい)させて戦争に突き進んだ、その反省に向けてのシンボルとして、今後も永久に残したい、そんな思いを抱いています。
 
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