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会派視察、沖縄レポートその
宮古島市における資源リサイクル

  センターと指定管理者導入について


 視察日 :平成28年5月12日(水)
 場 所 :資源リサイクルセンター
 視察窓口:指定管理者蝪咫Kみやこ島
       代表取締役 狩俣 政吉 氏
       所長    瀧澤  篤 氏
 
 
【視察目的】
 
 近年の大量生産、大量消費、大量廃棄、そして大量焼却の社会システムは、自然の浄化能力を超え、地球温暖化や砂漠化などの様々な環境問題を深刻化させており、限りある資源の有効利用を図る持続可能な循環型社会の構築が地球規模での緊急課題となっている。
 こうした中、牛糞や鶏糞だけでなく剪定枝や、家庭から排出される生ゴミまで堆肥化を図り、しかも使用料を徴取しての指定管理者制度を導入した宮古島市の資源リサイクルセンターが注目を集めている。

「富士市も学ぶべき事がおおいはず」、その期待をもって資源リサイクルセンターを視察、調査した。


資源リサイクルセンター入口で…
 左から高橋議員、海野議員、所長の瀧澤氏、一条議員、佐野議員、藤田議員

 
 
【調査内容】
 
 資源リサイクルセンターは、『宮古島バイオマスタウン構想』の中核を成すもので、平成18年度に稼働開始。牛や鶏などの家畜糞尿をはじめ剪定枝や家庭から排出される生ゴミ、さらに沖縄特有の廃棄物である“バカス”と呼ぶサトウキビの絞りカスや製糖工場の汚泥など堆肥化して農地に還元し、地力の回復を図り、農産物の品質向上をもって農業所得のアップに結び付けることを目的としている。
 この取組は、地下水の保全や海浜の汚染防止など環境の改善にも結び付くことなる。
 施設は、発酵棟、製品加工棟、農機具保管庫、事務所棟、破砕ヤードから成り、処理能力は年間約1万邸∪源最塾呂惑間約2,500鼎任△襦
 稼働後は、宮古島市が管理運営を担っていたものの、平成25年4月から指定管理者制度を導入。「指定管理後の管理経費は原則、堆肥販売収入で対応。かつ施設使用料は指定管理開始から3年間は免除するも、4年目からは年額300万円の支払い求める。指定管理機関は協定締結から5年間」とするハードルの高いものであったが、応募が5社あり、そのうち「YM菌を使用して付加価値の高い堆肥化を目指す」という案を提出した地元資本の蝪咫Kみやこ島が指定管理者と決定している。
 議会事務局の仲間清人氏の案内で資源リサイクルセンターを訪れ、指定管理者である蝪咫Kみやこ島の代表取締役の狩俣政吉氏と所長の瀧澤篤氏の出迎えを受けた。
 訪問して、まず驚いたのは、かなりの巨大な施設であるもの従業員は事務員1人を含めて、僅か6人という点である。
 もう1点、家畜糞尿の、あの独特の臭気が、さほど感じられなかったことである。これは会派「凛(りん)の会」のメンバー5人全員の感覚である。



          施設の説明を受ける
 
 代表取締役の狩俣氏、所長の瀧澤氏は、YM菌を使用して付加価値の高い堆肥化を図っていることを「この施設の最大の特徴である」と力説。さほど家畜糞尿の臭気が感じられなかったことも「YM菌使用によるため」と話した。
 使用しているYM菌は、超高温好気性発酵技術を確立した蟷獲(鹿児島県)と技術提携を行い、その特許技術の実施権の許諾を受けている共和化工蝓碧楴辧ε豕都品川区)から仕入れているもので、「臭気を軽減するだけでなく付加価値の高い堆肥化も図れる」という。



   所長の瀧澤氏(左)から堆肥の製造過程の説明を受ける


       堆肥製造過程を巡回視察しました
 
 施設内には、販売している堆肥の実証施設もあり、パパイヤやサトウキビなどを栽培していた。
 これらパパイヤやサトウキビの商品価値の要諦は「糖度」(所長の瀧澤氏)といい、「YM菌は植物のホルモンを促す効果があり、市場で高く評価されている」(同)。所長の瀧澤氏は、自信に満ちた表情で、そう語った。



      製造堆肥を使用したパパイヤの実証施設


       こちらはサトウキビの実証施設です
 
 平成27年度における搬入量は、処理能力が年間約1万鼎箸垢訝罎婆7,300邸堆肥化を図って容量を削減しての生産能力が年間約2,500鼎箸垢訝罎婆2,300鼎箸覆辰討り、指定管理者となったのが平成25年4月であることからすれば「順調な運営」といえるだろう。
 しかし、肝心なのは処理量だけでなく、指定管理者の委託条件である「指定管理後の管理経費は原則、堆肥販売収入で対応。かつ施設使用料は指定管理開始から3年間は免除するも、4年目からは年額300万円の支払い求める」をクリアできるか、という点である。
 そのカギを握るのは販売単価で、現状の直売価格は15キロ袋で378円としている。
 この価格が堆肥として安いのか、どうか、そして他の堆肥と比較して…などは事前調査をしてなかったため分からなかったが、施設内に保管されていた袋詰めの製品堆肥量は少なく、「販売は好調」と判断された。



  販売している袋詰め堆肥です
 
 代表取締役の狩俣氏は、「これからが勝負」と目を輝かせた。管理経費の捻出だけでなく施設使用料の減免措置の3年間が過ぎ、年額300万円の支払いが求められる今後の運営を指してのことである。
 狩俣氏の目の輝きは、堆肥化を図った商品への絶対的な自信をもっての今後の経営への自信とも読み取れた。
 

 
【視察所感】
 
 今回視察した宮古島市の資源リサイクルセンターは、「堆肥化を図る家畜糞尿がある」、そして軽減を図りながらも完全なる家畜糞尿の臭気のシャットアウトは困難という中で、その所在地は「人家から300辰ら500知イ譴討い襦廖この2点からして「富士市でも取組」とはならない。
 しかし、「捨てればゴミ、使えば資源」とされてきたリサイクルにYM菌というアグリテクノロジーを投入して企業化に結び付け点は瞠若(どうじゃく)たらしめるものがあった。
 これを今回の視察の大きな成果としたい。

 
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