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スポーツ指導者の、あるべき姿とは…(長野県伊那西高校橋爪教諭の講演から)
 前職のローカル紙の記者時代、何回となく取材した縁で会長職を仰せつかっている富士市新体操協会は、先ごろ、ラ・ホール富士で小中高校生の登録選手と、その保護者を対象とした研修会を開催。講師に長野県の私立伊那西高校新体操部の橋爪みすず教諭を招き、『新体操選手における栄養の実践』と題した講演を受けました。
 講演を通して「スポーツ指導者の、あるべき姿とは…」、それを教えられ、深く感動。その概要をブログでお伝えします。



         講演する橋爪教諭
 
 伊那西高校の新体操部は、昨年、平成27年の「全国高校選抜(3月)」と「高校総体(9月)」の団体で初優勝し2冠を達成。さらに、個人でもエースの猪又涼子選手が選抜、高校総体に加え「全日本ユース選手権(6月)」でも個人総合優勝と圧倒的な強さを見せています。
 橋爪教諭(監督)のもと、厳しい練習を部員13人で乗り越え、個人・団体とも長野県勢として初となる全国大会の優勝でした。
 
 こう記すと、「全国から優秀選手をかき集めて…」となるのですが、講演の冒頭、橋爪教諭は、「私の勤務する伊那西高校は授業料免除などをもっての優秀選手のスカウト活動は行っていません。ごく普通の、総生徒数500人余の小規模な女子高校です」。
 
「選手寮を完備」という特徴があるにせよ、それが全国制覇に結び付く主因ではありません。スポーツ有名校なら必ずといっていいほど選手寮を完備し、富士市でも野球強化に全力投入中の市立高校が選手寮を完備しています。
 
 橋爪教諭は、県立高校勤務時代の1991年、「幼い頃からの一貫指導で強い高校生選手を」と、勤務先での指導の傍ら伊那市内で幼児から中学生が対象のジュニアクラブチームを設立。それが実り2000年には監督を務めていた伊那弥生ケ丘高校を全国高校総体6位に導き、2003年にジュニアクラブ出身生が、より競技に打ち込める環境を求めて私立高校である伊那西高校に転身しています。
 
 しかし、「より競技に打ち込める環境だけでなく、正しい食事による体つくりも重要。体つくりイコールケガの予防だけでなく、心の成長のためにも…」と一念発起、多忙を極める中でも松本大大学院健康科学研究科に社会人入学。スポーツ栄養学とスポーツ生理学を勉強し直し、3年前に修士課程を修了。寮生が多い部員13人全員の昼食弁当も作るなど食の面からも選手を支えています。
 
 講演で橋爪教諭は、「新体操選手は、痩せるためにダイエット、それも栄養バランスが偏った食事を摂ることが多いが、それは間違っている」と断言。体と心の成長のためにバランスのある食事を摂る必要性、重要性を力説し、その中では、具体的な摂取の方法もパワーポイントをもって伝えました。さらに栄養補給や、大会出場時の献立、宿泊先での注意点なども。



      パワーポイントで講演を進めました


聴講した登録選手、保護者の皆さんは熱心に耳を傾けていました 
 
 まさに「目からウロコ」といった感じの講演で、大会の結果は、選手の素質と練習量だけでなく、選手の体と心の成長にも論理的にしっかりと目を向けた指導者の熱意によってもたらされる、それを突き付けられた感じでした。
 
 言い換えれば、「大会の結果を出すために指導者は何をすべきか」です。
 それはまた結果だけを求め、その結果だけで評価を下す傾向が強い、選手と指導者に対する社会への厳しい警告ともいえそうです。
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