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富士市議会の中国嘉興市友好訪問団が帰ってきました

 富士市議会が派遣した中国嘉興市友好訪問団の一行が、昨日7月15日夕刻、帰ってきました。全員、充実した友好の日々を過ごしたようで、充実感を満面に浮かべ、元気ハツラツの帰着でした。

 

         帰着です(市庁舎西口)

 

帰着の報告をする石川団長(右から2人目)

                 と訪問団メンバーです

 

 ただ、富士市を出発したのが11日昼、富士山静岡空港から午後3時50分発の中国東方航空の便で上海浦東国際空港に向かい、夕刻には嘉興市に到着予定だったものが、飛行機の遅れで出発したのは夕刻。で、嘉興市到着は深夜、それも「翌日12日だった」。“行きは怖い、帰りは良い良い”といったところです。

 

 訪問団は、1期目議員5人のうち石川計臣議員、佐野智昭議員、萩野基行議員、下田良秀議員4人と、随行の事務局職員1人の計5人。団長は年長者の石川議員でした。

 

 自分、海野しょうぞうが所属する会派「凛(りん)の会」からは副団長として佐野議員が参加。出発日の11日は会派研修で早朝に滋賀県に向かったため、帰着日の15日は会派全員(といっても佐野議員を除く4人ですが…)で一行の帰着を出迎えました。

 

 富士市が嘉興市と友好都市を締結したのは1989年(平成元年)1月13日。以後、富士市議会では議会としての友好交流事業として1期目の議員を就任2年目に派遣しています。議会としての派遣は4年に1回ということになります。

 

 こう記すと「議員の友好訪問は、どうせ物見遊山だろう」なんて声があがりそうですが、そうではありません。自分の訪問時もそうでしたが、今回の訪問団も4泊5日の日程で、嘉興市以外の滞在地は搭乗便発着の上海市だけで、嘉興市では富士市でいえば市役所にあたる嘉興市人民代表大会への表敬訪問をはじめ小学校訪問、体育施設や博物館などの公共施設、さらに工場の視察など公務スケジュールで埋まり、帰着時の上海市では同市内にある静岡県の上海事務所も訪問…といった具合でした。

 

 帰着時に団長を担った石川議員は、その挨拶で「毎日1万歩を超え、大変だったので、現地で運動靴を買いまいした」と話されていました。

 

 

    嘉興市雑記

 

 富士市と嘉興市との国際友好都市提携は、1982年(昭和57年)に静岡県と嘉興市がある浙江省が友好都市を締結し、その交流が重ねられる中、富士市と同様に製紙を産業の一つとする嘉興市が静岡県内の都市との友好都市提携の意向を発信したのを受け、製紙を地場産業とする富士市が名乗りをあげて1989年に実現しています。

 

 富士市にとって初の国際友好都市提携。加えて嘉興市は7,000年の歴史を有しているものの、市としての誕生は1983年で、提携が決まるものの、当時、富士市民の間では「嘉興市って、どんな都市…?」の声があがっていました。

 

 当時、ローカル紙・富士ニュースの記者だった自分は、「ならば…」と意を決し、会社の理解を得て提携3カ月前の1988年秋に嘉興市を訪問、1週間ほど滞在して取材を重ね、富士ニュース紙面には「富士市が国際友好都市を提携する嘉興市は、こんな都市です」の連携を掲載。

 

 その後、嘉興市で開かれた提携10周年記念式典時には市長や議長ら富士市の代表団で組織された公式訪問団の随行記者、さらに議員1期目に今回と同様の市議会の友好訪問団として嘉興市を訪れています。

 

 ほぼ10年サイクルで計3回、嘉興市を訪れ、そんなことから、現在、富士市日中友好協会の役員を仰せつかっていますが、中国の大変貌は嘉興市にも顕著に表れ、公共施設をはじめとするインフラ(社会資本整備)が急速に進み、富士市と嘉興市間の友好交流も新たな段階を迎えている、それを感じています。

 

 提携以降、両市間では官民ともに活発な交流がありましたが、「今は…」といえば「?」。富士市が毎年、募集、派遣している唯一の公的な定期友好事業である『市民友好の翼』も定員を確保するのに事務局が四苦八苦といった状況です。

 国際政治の舞台での日中間は、ギクシャクした関係が続いていますが、「こうした時代だからこそ、地方、そして民間の日中交流を重視していかなければ…」、それを思っています。非力を恥じても前進なし、「自分なりに考え、実践を!」です。

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