<< 大観覧車建設&富士川楽座運営を会派で視察 | main | 富士市議会の「平成28年度議会報告会」がスタートしました >>
茨城県つくば市の「教育日本一への取り組み」を視察してきました

【一部既報】

 10月25日、26日、1泊2日の日程で、自分、海野しょうぞうが所属する富士市議会文教民生委員会は年1回の委員会視察に行ってきました。視察先は、東京都港区の「麻布子ども中高生プラザ」、東京都文京区の「青少年プラザ&ありすいきいきプラザ」、茨城県つくば市の「筑波宇宙センター」と「教育日本一への取り組み」です。

 

 このうち、今回の視察で個人的に最も関心のあった、つくば市の「教育日本一への取り組み」についてお伝えします。視察・把握時間は約2時間足らず、全体像を把握したとはいえないかもしれませんが…。

 

 通常、このブログは、口頭語で記していますが、報告書の要素が強いので、以下は文章語で記します。ご了承下さい。

 

 

教育日本一への取り組み

 

 まず、つくば市、その概要は…。

 

 つくば市は、茨城県南部に位置、南北に30.4辧東西に14.9劼板垢し曽をしており、面積は茨城県内4番目の283.72㎢。学術・研究都市としての筑波研究学園都市は、つくば市全域を区域とする特例市である。業務核都市、国際会議観光都市にも指定されている。

 2016年3月1日現在における人口は22万5,019人。

 筑波研究学園都市としの成熟や、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの開業などにより発展を続ける地方都市で、視察目的である「教育日本一への取り組み」については市庁舎会議室でパワーポイントをもっての現場紹介を含め報告を受けた。

 

 報告を受けた、その市庁舎は、広大な敷地の中に近未来をイメージさせる建築物。7階建てで免震構造+プレキャストコンクリート造り。長寿命化とエコに配慮した市庁舎で、自然換気や自然採光を積極的に取り入れている。2010年3月に完成。その1年後に東日本大震災が発生し、「つくば市も、かなりの被害があった」という中、「市庁舎は無傷だった」という。

 その一方、高度成長期に叫ばれた「公共施設への文化の香り付け」への取り組みは感じられず、機能性を重視。これも時代ニーズなのかもしれない。

 広大な敷地は、「市庁舎建設前は日本自動車研究所のロードテスト場」の説明を受け、納得した。

 

広大な敷地の中にあるつくば市の市庁舎です

 

つくば市の議会本会議です

 

 市の概要や庁舎所感は、この程度で、本題へ。

 

 報告は、教育委員会の担当者2人から受けたが、その際に配布を受けた『平成28年度学校教育指導方針〜教育日本一へのプロジェクト〜』のページをめくると第1部の『グランドデザインと重点目標』があり、このページ見て「アッ!」。=下写真=

 

 

 

 通常は見出し程度。その後に詳細が記されるものの、見出しページから体系的な取り組みが示され、ページをめくると、より詳細に…、といった感じ。

 第2部の『理論と実践』、第3部の『教育事業』も同様で、教育指導と実践のプログラミング化、そんな感じであった。

 

 今回の視察のポイントは、富士市でも今日的な、喫緊の課題となっている小中一貫教育で、この面でつくば市は先進都市とされている。

 

 つくば市の小中一貫教育の歴史を見れば…

 

※平成19年度  教育委員会を中心に「小中一貫教育推進委員会」を発足

※平成20年度〜 教員交流と実践研究

※平成23年度  小中一貫教育推進委員会の設置、小中一貫教育研究つくば大会の開催、つくば市教育日本一の集い、文部科学大臣より「教育課程特例校」指定

※平成24年度  市内全小中学校の15学園で小中一貫教育を完全実施

※平成25年度  「第8回小中一貫教育全国サミットinつくば」開催

※平成26年度  教育日本一プロモーションビデオ作製

※平成27年度  「つくば市学校ICT教育全国首長サミット」開催

 

 全市内の小中学校を15の学園としているものの、「施設一体型」「施設隣接型」「施設分離型」とに分かれており、現状の小中一貫教育の完全実施はソフト面のみであった。

 これは、ハード面、つまり校舎などの施設面における小中一貫教育は進行中であることを示すもので、今後、施設改築にあわせて「施設一体化」の路線を歩むことが想定された。

 

 そうした中、今回の視察では、「施設一体型」で、児童・生徒数1,800人余の「春日学園」の実践を中心に小中一貫教育の取り組みの説明を受けた。

 

担当者から説明を受けました

 

「目指す児童・生徒像」には、「未来を拓き、社会に貢献できる人材の育成」。

「特色ある教育活動」には、「倫理的思考力での育成〜全学年での考える時間、学び合う時間の実施、デジタル思考ツールの活用〜」「5年生から始まる完全教科担任制」「9年生の選択学習を実現するカリキュラム編成」「1〜9年生全員で挑戦するプレゼンテーションコンテスト」「9年間の系統性を意識した校外・宿泊学習」「筑波大学、竹園高校など地域学校と連携した交流学習」などが示された。

 

 説明を受けた後、「小中一貫教育のメリット、デメリットは…」と質問。はっきりとした口調で「デメリットは見当たらない」との回答があり、不登校問題についても説明を受けた「春日学園」においては「確認されていない」と言い切る自信を示した。

 

 また、無礼を承知の上で、「小中一貫教育のメリットとしては学力向上が、その一つにあげられる」とし、これに公立学校の都道府県別の平均正答率をもって都道府県ランクが弾き出されている全国学力テストで静岡県の教育が大きく揺れたことを伝えながら「つくば市の(全国学力テストの)結果は…」と質問。

 担当者は、「ランクをあげる手段として模擬テストを繰り返すところもあるようで…」と、テスト結果だけをもっての教育のランク付けに疑問を投じ、その上で「科目別で秋田県や福井県などが全国トップとなっているが、つくば市単独では、その平均を上回っている」との回答があった。

 

 ある意味、小中一貫教育の学習成果である、そうした点を積極的に公開、“ウリ”としていない現状は、「取り組んでいる教育への絶対的な自信の証左なのかもしれない」と受け止めた。

 

 小中一貫教育の取り組みの中には、「外国語活動」があり、つくばスタイル科をもって1年生から実施。前期(1〜4年生)、中期(5〜7年生)、後期(8、9年生)の三つのブロックに分け、前期ブロックでは、「簡単な英語に触れ、歌やリズム遊びなどの活動を楽しむ」など英語教育というよりも英語に自然体で接する、そうした取り組みであった。

 

 この「外国語活動」とともにタブレット投入によるICT教育や、積極的な自己主張であるプレゼンテーション教育なども合わせ、「つくば市の取り組みは、今後の日本の義務教育のひな型として君臨することは間違いない」、そう思われた。

 

この写真、地下鉄駅から文京区の「青少年プラザ&ありすいきいきプラザ」に徒歩で向かった移動中、東京大学の構内を通過。「記念に…」と同僚議員と共に撮影したもので、バックにある建物は、自分が学生時代に学生運動の“戦場”となった安田講堂です。もちろん、東大は母校ではありませんが、学生時代、幾度か足を運んだ場所だけに感無量でした

| - | 17:48 | comments(0) | - |
コメント
コメントする









CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT