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貴重な体験、下水道管埋設工事

 10月中旬から自宅前の公道(市道)で公共下水道管の埋設工事が始まりました。公道といっても車1台がやっと通れる狭い道、来年3月まで続く工事期間中の午前8時30分から午後5時までの昼間は通行止めの措置がとられ、工事請負業者が確保した近くの臨時駐車場へ早朝にマイカーを移動。日曜日を除き移動は毎日。加えて振動と騒音、そして砂埃も…。

 

 でも、待ちに待った埋設工事です。笑顔と感謝の気持ちをもって工事関係者の皆さんと接していますが、そんな中、工事に興味を抱き、あれこれ考えることもあり、自分にとって貴重な体験となっています。

 

工事は来年3月まで続きます

 

 実は、10年前の54歳の時、定年まで6年残して32年間の記者生活に終止符を打ち、「ないない尽くし」で市議会議員選挙に初挑戦した動機の一つが下水道事業でした。

 

 所在区は、下水道浄化センターから遠距離となる市内の西の端っこの鷹岡地区。とはいえ固定資産税に加えて都市計画税も賦課される市街化区域であり、下水道整備計画も打ち出されながら「いつ頃」と市の担当課に聞けば「あと5年位」、5年経過して「いつ頃」と聞けば、再び「あと5年位」。

 基礎自治体における行政計画は、基本的に5年、10年というスパン。

 しかし、その計画は、国庫補助金獲得に向けてのため。

 つまり、行政計画とは、「計画は未定で決定ではない」ということです。

 

「下水道事業には莫大な費用がかかるだけに、気長に待つしかない」、そう思っていたのですが、平成11年(1999年)4月に市内山間部の市街化調整区域に県によって「富士山こどもの国」が誕生しました。入場者予測から大型合併浄化槽で対応できるはずなのに県と市は「自然環境に配慮」を理由に延々と下水道を整備。かつ、完成後には、その下水道管を利用して沿線の市街地調整区域の下水道化も図っています。

 

 この現実に対して「おかしいぞ」、そんな趣旨の記事を書いたのですが、状況は変わらず。ならば「書いてダメなら議員バッチをつけて発言するしかない」、そんな思いからの市議選挑戦で、市議就任後の一般質問初登壇では、もちろん、「矛盾した下水道整備事業」を取り上げました。

 

 下水道事業は、莫大な費用を必要とし、国庫補助の獲得も必要なだけに「一気に進展」とはいきませんでしたが、地元説明会が開かれ、計画も実現可能な計画を提示、そうした改善が図られています。

 

 しかし、です。個人的には「やったネ」でしたが、下水道事業が都市グレードの最大のバロメーターであることには理解が得られても、いざ、事業着手となると、「受益者負担金が賦課される」、「自宅敷地内の接続費用が必要」、「(長期的にみれば合併浄化槽の維持管理とトントンであるものの)水道料金に加えて下水道料金の負担が必要」、さらに「工事が邪魔だ」などの意見が寄せられ、「余分なことをした(言った)」というバッシングも受けています。

 

 しばらく冬の時代、今では「多分」ですが、皆さん、下水道事業の必要性を理解していただいている、そう思い、思うことにしています。

 

 前書きが長くなりましたが、自宅前の下水道管の埋設工事、市内では各所に散見される工事ですが、間近、それも毎日見るのは初めてで、驚きと感動の連続です。

 

 工事着手前に自宅に訪れた請負業者によれば、「従来の開削工法ではなく、推進工法でやります。開削工法に比べて騒音や振動は少ないので…」とのことでしたが…。

 

 推進工法とは、地下にトンネルに状に掘削した穴に管を通して開削せずに管路を繋げる非開削工法で、自宅前の工事は管の直径からして「小口径管推進工法」と思われます。

「開削工法に比べて騒音や振動は少ないので…」と聞いていたものの、自宅前が、立坑(たてこう)と呼ぶ、かなりの深さの穴を掘る場所となっているため、その掘削時は、かなりの騒音と振動、そして砂埃でした。

 自分は工事の日中、外出していることが多いのですが、家内は、「もう、いい加減にして…」といった感じでした。

 

 先週の土曜日は、自宅でパソコン相手の仕事で終日過ごし、その間、工事を玄関先から見学、近くによって、あれこれ質問も。

 立坑に管路を入れ、推進掘削した穴へ挿入して接続。一連の流れが重機を巧みに操縦して進められ、土木工事における近代化を把握することができました。

 この推進工法は、従来の開削工法より格段に優れた面がある一方、綿密な測量計測が必要、そんなことも感じ取ることができました。

 

自宅前の立坑です

 

挿入される管路です

 

多分、こんな感じで工事が進められていると思います

 

 比較するのはナンセンスとは思うものの、社会人になって書くこと、市議就任以降は、それに主張することが加わった作業を生業としてきた自分にとって、形あるモノを造ることに間近に接したことは貴重な体験であり、驚きと感動の連続です。通行車両や歩行者の安全確保にあたっている警備の人達の存在も含め、額に汗して働くことの尊さや、そのありがたさも、改めて胸に刻んでいます。

 

 少し大袈裟かもしれませんが、自宅前の下水道事業を自分の人生ページに刻むことができたことも「うれしい」です。

 

 しかし、同居している小学4年男児の孫に「この道路に下水道管が埋められることを、しっかりと記憶しておけよ」と話しかけると、「うん」と返事はあったものの、表情は「キョトン」でした。

 

 孫、そして他人様が何気ない日常ととらえる情景に関心を抱き、あれこれ思いを巡らせるのは年をとった証左なのかもしれません。

 

「年を重ねると、それまで見えなかったこと、見過ごしてきてしまった大切なことが見えてくる」、そう思いたいのですが…。

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