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南京大虐殺の歴史認識をめぐってアパホテルvs中国政府

 北は北海道、南は沖縄までホテルの全国展開を図り、グループ代表の夫人がアイドル的な存在となっているアパグループが日本軍による南京大虐殺などを否定する書籍を客室に備えている歴史認識問題、外交問題までに発展しそうな感じです。テレビ、新聞などのメディア、さらにはネット上でも、さまざまな主張が繰り広げられています。

 

 きょう1月25日の購読紙には、中国国家観光局の報道官が24日に中国メディアを通じて「日本を訪れる観光客はアパホテルを利用しないよう呼び掛けた」とする記事が掲載されていました。

 

 日中友好関係の団体役員として、今回の南京大虐殺を取り上げてのアパvs中国の歴史認識問題を複雑な思いで受け止めています。

 

     掲載記事です(静岡新聞)

 

 南京大虐殺などを否定する書籍の執筆者は、“藤誠志”のペンネームを持ち、編集長を務める月刊誌『アップルタウン』に社会時評エッセイを執筆しているアパグループの代表者。『誰にも言えない国家論』(2010年6月9日、産経新聞出版)などの歴史認識にスポットを当てた著書も多く、ホテルに備えている書籍も、その著書の一つ。

 さまざまな主張が繰り広げられ、中国政府が日本を訪れる観光客にアパホテルの利用自粛を求める事態にもアパホテル側は、2月に行われる冬季アジア大会で札幌市内のホテルが選手村として利用される際には対応するも、それ以外は撤去の姿勢を見せず、それどころかグループ代表の主張の正当性をネット上にアップ、事態は収束しそうにありません。

 

 言論には自由があり、その伝達手段も、さまざま。米国のトランプ大統領のツィッターをデジタル方式とすれば、グループ代表の権力をもって客室に書籍を備えるのはアナログ方式、そういえるかもしれません。

 

 実は、自分、海野しょうぞうも南京大虐殺ではありませんが、類似的なことで、一時期、かなりのバッシングを受けています。

 

 類似的なことは、毎年7月に自分が副会長を仰せつかっている富士市日中友好協会と地元の田子浦地区中丸浜区が田子浦地区仏教会の協力を得て中丸浜区内にある慰霊塔で開いている「中国人殉難者慰霊祭(以下、慰霊祭)」です。

 

 富士市内では、第二次世界大戦の末期、1944年(昭和19年)頃、田子浦地区で飛行場の建設が進められ、日本の占領下にあった中国から504人が強制連行されて建設業務に従事、想像を絶する過酷な労働環境により52人が亡くなった、といわれます。

 

 慰霊祭は、その史実を風化させずに後世に伝え、不戦・平和の輪を広げていくことを狙いに開催しているものですが、慰霊祭をブログやフェイスブックにアップしたところ、慰霊塔に建立されている慰霊碑に刻まれている「…中国から強制連行されてきた…」に対し、「強制連行ではない。事実誤認。慰霊祭に日本人としてかかわるのもおかしい」と何人かの方から抗議を受けています。

 

 戦中、富士市における飛行場建設だけでなく、全国各地に多くの中国人労働者が訪れています。華人労務者(かじんろうむしゃ)と呼称される人達です。

 華人労務者は、日本が軍国主義に突き進む中で男性が戦地に送り込まれて労働力不足となり、それを補うために日本の企業が中国大陸で雇用した中国人。異論は、「華人労務者の中には半強制的に日本に移送された者がいたにせよ、雇用に応じた方々であり、それを無視する形で“強制連行”と決めつけるのは史実を歪曲している」です。

 

 しかし、訪日が、どのような理由、経過であろうと過酷な労働条件下で多くの中国人が異国の地で無念の死に至ったことは厳然たる事実であり、自分は、「その1点をとらえての慰霊祭は意義あるもの」、そう受け止めています。

 

 さらに、「慰霊祭を重ねることで、史実の実相への、日中それぞれの理解が深まり、再び繰り返してはならない史実という共通認識になるのでは…」、そんな期待も抱いています。抗議主の方々の理解は得られませんでしたが…。

 

 もう1点、自分が富士市日中友好協会に入会、役員への就任を受け入れたのは、1989年(平成元年)1月13日に富士市が中国浙江省嘉興市と国際友好都市を締結、その締結に向け、当時、ローカル紙の記者だったことから事前取材で嘉興市を訪問、その後も提携10周年記念事業で訪問しており、「富士市と嘉興市の友好促進に、少しでも役にたちたい」、そんな思いからで、入会は市議へ転身した10年前です。

 

 富士市日中友好協会では、毎年2月に、ふじさんめっせで開かれる「国際交流フェア」に参加、「嘉興市とは…」や、市内在住の中国国籍の方、残留孤児で日本に帰国した方などとの交流事業を写真パネルなどで紹介していますが、日中間がギクシャクした時期には、冷たい視線を受け、会場に訪れた知人・友人からは「地方議会に身を置く者として恥ずかしくないのか」の手厳しい批判を受けたこともあります。

 

 しかし、「国家間でギクシャクした時こそ、地方が未来に目を向け友好の絆を保ち続けることが必要だ」との自負を持ち続けています。

 

 歴史認識は、それぞれの立場があり、極めて難しい問題ですが、未来に目を向け、今回の南京大虐殺書籍問題が早期に収束することを願っています。

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