少しばかり旧聞になりますが、3月2日付け購読紙朝刊に受動喫煙防止の強化策の厚生労働省案が掲載されていました。
「小規模のスナックやバーなどを除く飲食店は室内禁煙。ただし、喫煙室設置は可とする」、「悪質な喫煙者には30万円以下の過料、飲食店などの施設管理者には喫煙の禁止場所の掲示を義務付け、違反した管理者には50万円以下の過料を科す」といった内容。
案の段階とはいえ、「そこまで厳しくするなら、いっそのこと、タバコの製造・販売を禁止してしまえば…」との思いを抱いています。
厚生労働省案が掲載された3月2日付けの記事です(静岡新聞、一部)
今回の厚生労働者案は、東京オリンピック・パラリンピックに向けた受動喫煙防止の強化策。子供や、タバコを吸わない人に悪影響を与える受動喫煙の防止強化は世界の潮流なだけに、喫煙者に吹く風と監視の目は、なお一層、厳しくなりそうです。
実は、自分は喫煙者、「愛煙家」といってもいいかもしれません。
かつてタバコを「心のリフレッシュ」などのキャッチコピーでテレビ・新聞で喫煙を推奨しておきながらの180度の方向転換。喫煙者にしてみれば「エッ!」ですが、「他人の健康を害する」と受動喫煙防止の分煙が進み、それに従っています。
自宅では完全分煙、室内でなく室外で喫煙するからです。
しかし、室内に入ると家人から「臭い」。「ならば…」と消臭剤を常用、喫煙後、室内に入る時は室外で大きく深呼吸を2度、3度。受動喫煙防止だけでなく、迷惑防止に努力を重ねても努力は認めてもらえず。
先日は、デスクワークに四苦八苦して頻繁に喫煙したこともあって室内に入ると「臭い」の大合唱。
いつもなら無言のまま再びデスクに向かうものの、家人に同調してか、それとも敏感な臭覚によるものか、室内犬まで「ワンワン」と反抗的な鳴き声を放ったことでプッツン。
一応、一家の主。冷静を装いながら反撃。「分煙、迷惑防止に努力を重ねている。お父さんは、それを理解しようとしない君達の心の方が、もっと臭いと思う」と。
久々に気分スッキリ。通俗的に表現すれば「ヤッタネ」でしたが、次の瞬間、ギャフン。小学4年の孫、男子、「ジイジに長生きしてほしいからタバコ、止めて…」だって。
こうした中、きょう4月17日付け購読紙朝刊には、厚生労働省案に対して280人が参加し、分煙を推進する自民党の「たばこ議員連盟」が反発、国会提出のめどがたたないことを伝える記事が掲載されていました。
きょう17日付けの朝刊紙面です(静岡新聞、一部)
議連は、「マナーで対応すべき問題」とし、厚生労働省案に対抗する形で飲食店に禁煙、分煙、喫煙の選択を認める独自案をまとめています。
「喫煙者、愛煙家だから」というわけではありませんが、国が製造、販売している以上、受動喫煙防止の強化は、マナーと選択権で対応、喫煙者、愛煙家を社会の敵のような存在に位置付け罰金まで盛り込んだ法律で対応するのは「いかがなものか…」が自分の意見です。
「けしからん」とのお叱りを受けそうですが、この種の問題に法律を持ち出すことの怖さ、そんな事も思っての本音です。