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我が人生の師、佐野博茂先生への鎮魂譜!

 我が人生の師であり、教育界に多大な功績を遺した、富士市天間のお住まいだった佐野博茂(さの・ひろしげ)先生が4月26日死去。88歳でした。きょう30日、通夜が行われ、あす5月1日午前10時から本葬が同市厚原1370、富士葬祭富士鷹岡で…。喪主は夫人の麗子(れいこ)さん。

 

 今夜、通夜に参列させていただきました。

 その遺影を前に、しばし博茂先生との出会い、そして、ご指導を受けた数々を思い起こしました。心より、哀悼を込めて、ここに鎮魂譜を…。

 

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 自分が教職時代の博茂先生と知り合ったのは、ローカル紙の記者として10年ほど経った1986年(昭和61年)頃です。

 当時、博茂先生は、市庁舎内に事務局を置いていた富士市教育委員会が青少年問題への対応を強化するために青少年課に所属していた青少年相談部門を独立した教育機関とし、その事務局を1982年(昭和57年)に庁舎西に開設した『富士市青少年相談所』の所長でした。

 事務局開設とはいえ、西富士バイパス(当時)の建設を担った日本道路公団の工事事務所を転用したプレハブ、つまり、安普請の中古物件です。

 

 青少年非行実態の取材で訪問、初対面となったのですが、取材中、非行とは無縁と思われる、真面目な子供達が出入りするため、「あの子たちは…?」と質問。

 博茂先生の返答は、「学校に行きたくても行けない子供達」でした。

 その時代から不登校がありましたが、現在ほどいじめが表面化していなかったこともあって、その理由を一元的に「学校嫌い」と捉え、「学校に通わせる」が学校、そして保護者サイドも絶対的な指導でした。

 

 これに対して博茂先生は、「不登校の子供達には、学校嫌いが理由ではなく、学校に行きたいけど行けない子もいる。行けない理由はさまざまだが、学校に行きたい、その気持ちを受け止めて、この相談所を開放している」との主張で、所長としての子供の立場になっての英断でした。

 

 その後、1988年(昭和63年)に相談所内に不登校児童生徒のための『適応指導教室』が開設され、通所による学校適応指導が開始されています。富士市としての教育制度として『適応指導教室』が位置付けられたわけです。

 続いて1991年(平成3年)、『適応指導教室』は文部省(当時)事業となり、国の教育制度に位置付けられています。

 

 富士市は2015年(平成27年)、永田町に立派な教育複合施設の『教育プラザ』を開設、博茂先生が英断をもって、多分、異論もあった中で第一歩を踏み出した『適応指導教室』は、その愛称名を『ステップアップスクール・ふじ』として『教育プラザ』内に置かれています。

 

 これは自分が知る体験としての教職・博茂先生の一面ですが、教育現場における荒れる学校での子供達に軸足を置いた指導が高い評価を受けてきたことを伝え聞きいています。

 自分が知る博茂先生は、一部分に過ぎませんが、その人柄と信念から富士市の教育界に多大な功績を残しただろうと確信しています。師と仰ぎ、これからも小心翼々な自分に指導を願いたい、そう思い続けてきた人生の師でした。

 

 吉原第1中学校校長を最後に教職退任後は、所在区の福祉を中心としたまちづくり役員のほか市全体の老人クラブの役員なども担っていました。

 そんなことから教職退任後もお会いする機会があり、最後にお会いしたのは、2年前の正月直後でした。

 

 立ち話でしたが、「これからも海野さんらしく自分の信じる道を歩んでほしい。陰ながら応援させてもらうよ」、そんな激励の言葉を受けたことを覚えています。

 そして、「今も教え子が正月の挨拶に自宅に来てくれる。還暦を過ぎた者もいる。『もういいよ!』と言うんだけどね」、満面に笑みを浮かべながら話されました。

 

 師と仰ぐ人達が次々と黄泉(よみ)の国に旅立つ年齢を迎えています。「クヨクヨしている暇があったら、受けた恩への返礼としてしっかり生きなくては…」と理屈では分かってはいるのですが、修行が足りない身、暫く落ち込む日々が続きそうです。これが人生、生きるということかもしれません。  合掌

 

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