富士市議会6月定例会10日目の23日、一般質問がスタート。議員の質問に答える中で富士市長の小長井義正氏(61)は、任期満了(来年1月18日)に伴い12月下旬と見込まれる市長選挙に2期目を目指して立候補することを表明しました。
富士市では、現職市長が再選を目指す際、選挙執行半年前の市議会6月定例会の一般質問で議員の質問に答える中で立候補を表明するケースが多く、今回も、そのパターン。
きょう23日の一般質問には発言通告に基づき4人が登壇。立候補誘導的な質問に立ったのは小長井氏が市議時代に同じ会派に所属していた自民党系のベテラン、米山享範氏(ふじ21)。『1期4年の市政運営について』と題し、小長井氏のソフト、ハード両面からの1期目の市政運営・施策への評価を述べながら「2期目について市長の考えを…」と質問。
答弁に立った小長井氏は、1期目を「微力ながら全力を傾注。生涯青春都市づくりを目指し、職員に向けては『行政は最大のサービス産業』との自覚と実践を求めながら、さまざまな施策にスピード感をもって取り組んできた」振り返り、その上で、「しかし、生涯青春都市の“いただき”には至っていない。移住・定住、総合体育館建設、田子の浦港の津波対策などの課題があり、次の4年間、全身全霊を捧げて(市政の)舵取り役を担う覚悟を決めた」とする表現で2期目を目指して立候補することを表明しました。
この立候補の正式表明を受けて再質問に立った米山氏は、現職、新人一騎打ちとなった先の沼津市長選挙の事前の予想に反しての新人圧勝をあげ、それをもって言外に油断を排した万全の選挙態勢の構築の必要性を伝え、「大勝を目指して前進することを願っている」とエールをもって質問を閉じました。
小長井氏が市議会6月定例会の一般質問で正式表明することは、一部メディアが22日の朝刊で報じていたことから、米山氏の質問時、傍聴席は“パラパラ”だったものの報道席はカメラの砲列が並びました。
22日の購読紙(静岡新聞)の朝刊紙面です
2期目挑戦の決意を述べる小長井氏(富士市議会ホームページから)
12月下旬と見込まれる市長選挙へ出馬の意向を示したのは小長井氏が初めて。「無投票…?」の観測が一部にあるものの、全国的に首長選挙も短期決戦傾向にあるだけに、ここしばらく予断を許さない状況が続きそうです。
23日に一般質問に登壇したのは、米山氏のほか遠藤盛正氏(自由党真政会)、萩野基行氏(公明党議員団)、小野由美子氏(無会派・みらい富士)。
【今後の一般質問の登壇日程】
6月定例会の一般質問の通告者は21人で、23日に続いて26日(月)、27日(火)、28日(水)、29日(木)に行われ、残り17人が登壇。本会議の開会は各日とも午前10時。1人の持ち時間は市長ら当局答弁を含め1時間以内となっています。
26日以降の日別登壇は次の通り、カッコ内は所属会派です。(敬称略)
6月26日(月)午前 佐野 智昭 (凜・りんの会)
〃 藤田 哲哉 (凜・りんの会)
午後 海野 庄三 (凜・りんの会)
〃 鈴木 幸司 (民主連合)
〃 高橋 正典 (凜・りんの会)
6月27日(火)午前 井上 保 (ふじ21)
〃 川窪 吉男 (無会派・市民クラブ)
午後 小池 智明 (ふじ21)
〃 井出 晴美 (公明党議員団)
〃 太田 康彦 (自民クラブ)
6月28日(水)午前 荻田 丈仁 (自民クラブ)
〃 山下いづみ (民主連合)
午後 小沢 映子 (民主連合)
〃 笠井 浩 (民主連合)
〃 笹川 朝子 (無会派・共産党議員)
6月29日(木)午前 小池 義治 (民主連合)
〃 下田 良秀 (自民クラブ)
【通告7番目、26日午後トップで登壇】
自分、海野しょうぞうの通告順位は7番。一般質問2日目の26日午後の1番手で登壇。持ち時間は午後1時から1時間です。
今回は、「今後の地区まちづくり協議会の方向性と、活動拠点であるまちづくりセンターの運営について」、「郷土遺産である富士川左岸の雁堤を生かした観光振興と、治水機能を有する堤外農地の保全と活用について」の2項目を取り上げ、抱え込んだ課題を提示しながら提案も絡めての質問を予定しています。
傍聴及び視聴をして下さり、忌憚のないご意見を賜れば幸いです。
【市議会傍聴のご案内】
一般質問が行われる傍聴は、「私語禁止」などのルールを守ることを条件に誰でも可能。傍聴席の入口は市庁舎10階南側です。
富士市議会本会議の傍聴入口です
本会議場です
本会議の状況は、富士市議会のホームページで生放送と録画が視聴できます。アップした写真は、その録画映像からの撮影です。
富士市議会ホームページアドレス
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/shisei/c0502/rn2ola0000013vek.html