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富士市民の芸術祭、”市展”の最終展開催中です

 富士市の市民芸術祭である“市展”の最終展となる第3期展、『写真の部』と『工芸の部』が、今、同市蓼原町のロゼシアターの展示室で開かれています。16日(日)まで。午前10時から午後7時、最終日16日は午後4時で終了。入場無料。

 

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         市民の力作が並ぶ会場です

 

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       こちらは写真の部のコーナーです

 

 今回展の応募点数は、写真の部が118点、工芸の部染織が25点、同陶芸が15点、同工芸総合が9点。

 

 審査は、写真の部を東京都写真美術館学芸員の丹羽晴美さん、工芸の部を創造美術会陶芸部相談役で奥山芸術の里・荒川明陶房主宰の荒川明さんと日本工芸会正会員で東日本工芸会幹事の生駒暉夫さんに依頼。

 それぞれ部門別に第1席の大賞、これに続く優秀賞、奨励賞などを決定。会場には、入賞作品のほか入選作品、さらに市内在住者で“市展”で好成績を残した人が認定される招待作家の作品コーナーも開設されています。

 

 

   【各部門の審査結果と第1席作品】

 

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応募点数118点の写真の部で第1席の大賞に選ばれた鈴木喜春さん(今泉)の作品『pp(ピアニシモ)』です。作品は部分。

【評】 水面に映る風景と光を美しくとらえています。上部(地の部分)に波紋と実体の鳥を写すことで写真が多次元化し、さらにタイトルが音楽的要素も加味し、いっそう不思議な感覚を呼び起こしています。写真は、視覚的なアイデアですが、このように言葉やタイトルを添えることで表現の可能性を広げることができます。引き続き、心に響く写真を制作して下さい。

 

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応募点数25点の工芸の部染織で第1席の大賞に選ばれた中村よしえさん(国久保)の作品『泡立草の夏』です。

【評】 あまりモチーフとしては取り上げない泡立草を斜めに流れるように構成した意匠ですが、裾からのグラデーションの美しさにモダンを感じます。裾から肩にかけて柄を小さくする事で型の反復をまったく感じさせないで爽やかな吹く風さえも感じさせる魅力ある作品です。

 

 

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応募点数15点の工芸の部陶芸の第1席大賞は「該当作品なし」。実質の第1席の優秀賞に選ばれた川崎松司さん(元町)の作品『志野花器』です。

【評】 円錐形の志野釉の花器です。志野焼きは還元焼成で長時間焼成。また、冷ましながら焼く冷却還元焼成を行わないと良い志野にはなりませんが、この作品は、それが十分に行われている作品で、色合いが大変素晴らしい。鬼板と志野の発色が良いものの、裏面だけでなく表面にも掛け流しの鬼板文様があれば、さらに大胆な作品になったでしょう。

 

 

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応募点数9点の工芸の部工芸総合の第1席作品も「該当作品なし」。実質の第1席の優秀賞に選ばれたのは田中公美子さん(南松野)の和紙造形作品『山連なる』です。

【評】 タイトルを待たずに山脈の雄大さ、自然の迫力が情景と共に伝わってきます。和紙と木の皮を絶妙に組み合わせた重厚な雰囲気と力強さを醸し出し、色の組み合わせも美しい。今後に作品に期待を抱かせてくれる秀作です。

 

 

【入賞外で「スゴイ!」と思った作品2点】

 

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工芸の部陶芸の熊澤修身さんの作品『バラの音色』、本物のヴァイオリンのようなこの作品、陶芸作品です

 

 

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工芸の部工芸総合の森口雅子さんの作品『森へようこそ』

 

 

【今、問われる“市展”】

 “市展”とは、市が主催する絵画、彫刻、書道、写真、工芸などの公募展の総称。市内で最も権威を有する公募展に位置付けられており、毎年開催、今年が第51回展です。

 

 三期に分け、本年度は6月から7月にかけて開催、第1期展『絵画(洋画、日本画)・彫刻の部』は6月15日から18日まで、第2期展『書道(毛筆、硬筆)の部』は6月29日から7月2日まで、それぞれロゼ展示室で開かれ、現在、開催中の第3期展『写真の部』と『工芸の部』が最終展となります。

 

 会場には、“まちの芸術家”の力作が並んでいますが、『写真の部』と『工芸の部』だけでなく、“市展”全体の応募点数が漸減傾向を示し、そこが気になる点です。

 

 例えば、写真の部は、過去20年間で最も多かったのは平成17年度の第39回展で182点を数えており、これを「100」とした場合、第51回展の今回展の118点は「65」、工芸の部陶芸に至っては最多が平成8年度の53点、これを「100」とした場合、今回展は15点であることから「28」に過ぎません。

 

 この状況を関係者・関係機関は、深刻な事態として受け止め、“市展”の継続のみならず富士市の文化振興のための施策と実践が求められています。「富士市の文化行政の真価、やる気が問われている、と言っても決して過言ではない」、自分は、そう思っています。

 

 

【あれこれ2題】

 ロゼシアター1階ガレリアには、100号を迎えた情報誌『ロゼ』の第1号から第100号までの紹介コーナーが開設されています。

 

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 ロゼシアター北側の中央公園では、7月23日(日)に「富士まつり」が開かれます。その準備が進んでいます

 

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