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富士市立高校生の果敢な挑戦!、まちづくりの『市役所プラン』

 生徒が地域住民の一人として地域の課題を見詰め、その解決策を探る富士市立高校生の果敢な挑戦が繰り広げられています。総合的な学習授業『究タイム』で取り組んでいる『市役所プラン』と命名されている課題解決型の研究学習です。

 2年生の236人が市内10地区に分かれ、11日には地域の魅力や課題を探るエクスカーション(共同で行う現地調査)が行われ、自分、海野しょうぞうの所在区である鷹岡地区でも生徒24人を受け入れ、その受け入れ団体であるまちづくり協議会のメンバーとして説明・案内をお手伝いさせていただきました。

 久々に若い人達に接し、また、意欲的な学習姿勢、熱意にふれ、エネルギーと未来への希望をいただきました。

 

 長文になりますが、市立高校生の果敢な挑戦を紹介します。

 

    鷹岡まちづくりセンターでの開講式です

 

 学校側から提示された資料には、『市役所プラン』について「この学習では、高校生が実際に地域の方々と出会い、様々な思いを共有することで地域課題と、その現状を知り、地域住民の一人として自覚を持ち、郷土愛が芽生えることを期待。また、高校生として各地区が抱える課題の解決に向けて何をすればよいかを考えることで問題解決に向けて自ら考え、主体的に行動する力を育成することを目指している」としています。

 学習期間は4月から9月までの半年間で、7月末から8月中旬にかけては各地区で独自の調査も行い、9月に大学教授などをアドバイザーに招いての発表会が予定されています。

 

 受け入れにあたって鷹岡地区まちづくり協議会では、近年、シビックプライドという言葉で表現される地域への愛着や誇りの心を育て、さらには当事者意識をもって地域活性化を図るために貴重な地域資源や歴史の掘り下げ、その活用を目指している取り組みをA、Bの二つのコースにまとめ、研究材料として生徒に提示しました。

 

 Aコースは、SL公園 → 王子エフテックスのレンガ造りの工場・倉庫群 → 潤井川の入山瀬渓谷 → 富士西公園

 Bコースは、姫宮神社 → 曽我寺 → 曽我八幡宮 → 五郎首洗い井戸

 

 

 所要時間は約3時間半。

 まず、鷹岡まちづくりセンターで開講式、これに続いてAコースのメインである王子エフテックスのレンガ造りの工場・倉庫群、それに潤井川の入山瀬渓谷を写真やドローンを投入しての空撮動画を組み込んだパワーポイントをもって紹介。さらに、日本三大仇討ちの一つである曽我物語をテーマとするBコースの参加生徒に向けて「曽我物語とは…」を解説しました。

 解説役は自分が担い、その中では2年前にまちづくり協議会が復活させ、4月の「さくら祭り」に登場させた武者行列を映像をもって伝え、その上で「曽我兄弟の五郎・十郎は仇討ちしか選択する道がなかった。今、私達には多くの選択肢が与えられている。歴史を知ることによって逆説的に選択肢のある生きる自由の尊さを知ってほしい」を投げ掛けました。

 

      パワーポイントで地域の魅力を…

 

 自分は曽我物語をテーマとしたBコースの現地調査に同行。メインの兄弟が眠る曽我寺では、寺側が供養祭時のみご開帳している五郎・十郎の木造像を見せて下さり、案内役を忘れて、しばし見とれ、感動しちゃいました。

 

          曽我寺の本堂です

 

          本堂の内部です

 

          兄の曽我十郎祐成

 

     こちらは弟の曽我五郎時到の木造像です

 

        次に訪れた曽我八幡宮

 

        曽我八幡宮の本殿です

 

 現地調査中、生徒からは、あれこれ質問を受け、さらにまちづくりセンターに戻ってからは提示した研究材料以外にも質問ラッシュ。

 

 例えば…

 

「富士市商工会が打ち出したご当地グルメの“富士山ひらら”は、どこで食べれますか」 → 「“富士山ひらら”は料理ではなく、国産米粉を使用した紙をイメージした食材。商工会の女性部が開発、NPO法人を立ち上げて、その販売促進に乗り出し、道の駅『富士川楽座』などで販売している。日本の食料自給率を向上させたい、そんな願いも込めての取り組み」

 

「鷹岡地区の人口が減っているようですが、その原因は…?」 → 「人口減少は富士市全体の問題。ただ、鷹岡地区は若い世代に一戸建て志向が強い中、地区の北部方面は住宅造成が規制されている市街化調整区域のため、その影響があるかもしれない」

 

 まちづくり協議会のスタッフは自分を含めて8人。生徒に囲まれる感じで質問が続き、引率教諭が「そろそろ帰りの時間、バスに乗車を」と声を掛けても、さらに質問が…といった状況でした。

 

        スタッフが見送りました

 

 今後、9月の発表会で生徒諸君が地域活性化、そして誰一人として置き去りにしない鷹岡地区に向けて、どのような提案をしてくれるか、楽しみです。

 

 今に始まったことではないのですが、大学志向の高まりとともに高校が予備校化、有名大学への入学者数をもって学校としての評価が下される中、市立高校の人づくりに視点を当てた地域に出向いての課題解決型の研究学習は高く評価されるべきであり、生徒の熱意も含め、「凄いぞ!市立高校、富士市の誇りだ」です。

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