きょう7月11日、期間を20日までの10日間とする「夏の交通安全県民運動」がスタート。富士市でも初日11日に運動スタートを周知する街頭啓発活動が繰り広げられました。
自分、海野しょうぞうも早朝、所在区の啓発会場に出向いたのですが、年4回繰り広げられる、この交通安全運動、それなりの意義は感じているものの、「このままでいいのかな」、そんな思いも抱いています。
富士市では、交通安全対策協議会と交通安全協会が組織されており、各種団体の協力のもと、県民運動に合わせ春、夏、秋、年末と年4回の交通安全運動が実施されています。期間中には、交通事故抑止対策として市内主要交差点での街頭指導及び広報活動、高齢者交通安全教室の開催、自発光式反射材の普及啓発活動、自転車利用者のマナーアップ活動等を行なっています。
鷹岡地区の運動初日の街頭啓発活動は、まちづくりセンター交差点とJR身延線入山瀬駅近くの交差点の二カ所が会場となり、自分は、市議、そして保護司の立場で自宅近くのまちづくりセンター交差点会場に出向きました。
街頭での安全指導その1
街頭での安全指導その2
明け方に雨。集合時間の午前7時には小雨になったものの「中止」と思われた方も多かったようで、参集人員は15人程度。安協役員や交通安全指導員、生涯学習推進会安全教育部、区長会、PTAなど各種団体など、いつもの顔ぶれでした。
登校中の小中学生の安全確保にあたると共にメモ帳とキズハンドの2種類の啓発グッズを信号待ちで停車するドライバーに「交通安全を!」のひと声を添えて配布。活動は30分程度でしたが、「おはよう」と声を掛けると子ども達から元気いっぱいの「おはよう、ございます」の返答があり、皆さん、笑顔の満足感を広げていました。
今回の啓発グッズです
信号待ちのドライバーに配布しました
冒頭の「このままでいいのかな」は、富士市が愛称名を『地域の力こぶ増進計画』とする『富士市まちづくり活動推進計画』を策定、第1次計画として「活動実施体制」「ひとづくり」「活動の場・連携」の3つの視点を掲げ平成24年度から同28年度までの5カ年で行政主導をもって、それまでの地区単位のまちづくり推進会議を発展的に解散して新たに部会制を敷いたことを最大の特徴とするまちづくり協議会の発足を求め、それが実現して全地区に発足するも「部会の機能が十分に発揮されているか…」といった疑問です。
『地域の力こぶ増進計画』は、平成29年度に第2次計画がスタートしており、同32年度までの4カ年で、現在、市直営のまちづくりセンターの運営・管理を、まちづくり協議会を、その器とする指定管理者制度へ移行、その検討を進めていくことになっています。
そうした流れも踏まえ、まちづくり協議会が全地区に発足、部会制の体制も整った中、まちづくり協議会の事務局を担うまちづくりセンターの業務の在り方や市職員である地区担当班員の在り方も検証しての各部会の機能発揮に向けての協議の積み重ねが必要ではないか…、そんなことを思っています。
【富士市内の交通事故発生状況…?】
富士警察署、富士市、交通安全協会富士地区支部、富士地区安全運転管理協会の4者がまとめ、冊子にした『平成29年交通のあらまし』によれば、平成29年1年間に市内で発生した交通事故件数は2034件、死者は6人、負傷者は2649人でした。
前年比で件数は91件減、負傷者も141人の減となっていますが、死者については2人増でした。
過去10年間で件数が最も多かったのは平成23年の2688件、死者は平成20年の19人、負傷者は平成23年の3488人となっています。
流れとしては件数、死者、負傷者とも減少傾向を示していますが、「交通事故は防ぐことのできる人災」を改めて胸に刻み、交通安全都市・富士市の実現を目指したいですネ。