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新興美術院富士支部の『夏佳作展』、中央図書館で開催中です

 中央画壇の一つ、新興美術院を構成する地方組織である日本画家集団、富士支部(丸茂湛祥支部長)の『夏佳作展』が、今、富士市立中央図書館の市民ギャラリーで開かれています。29日(日)まで。午前10時から午後5時、最終日29日は午後4時で終了。鑑賞無料。問い合わせは丸茂支部長(筍娃毅苅機檻毅押檻隠沓苅)。

 

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『夏佳作展』のパンフレットです(表紙部分)

 

 新興美術院は1937年に日本美術院を脱退した茨木衫風、田中案山子、小林巣居人ら12名が「自由で新興清新な芸術活動を達成する」を目標に結成。戦中戦後、一時活動の中断を余儀なくされたものの1950年に再発足、翌年の1951年に『第1回新興展』、以後、毎年5月に東京都美術館で公募展を開き、富士支部は、その中央展である公募展にも意欲的に挑戦、好成績を残し続けています。

 

 毎年2月にロゼシアターで作品発表を通して新たな創作意欲を駆り立てるための定期展である『支部展』、この時期に中央図書館市民ギャラリーなどを会場に小品展である『夏佳作展』と年2回の近作発表の場を設け、今年で『支部展』は48回、現在、開催中の『夏佳作展』は25回を迎えています。

 

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作品展会場です

 

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『夏佳作展』の会場で…

 

 今回の『夏佳作展』には、29人の会員が近作42点を出品。

 丸茂支部長は、“拓画”と命名している墨の濃淡を生かした物語性をもった作品『虹の行方』など2点、ベテラン会員の木内英文さんは大胆な構図で見る側に連想を抱かせる作品『私の夏休み』など2点、石岡かつ子さんは岩絵の具の深みと色彩を前面に出した作品『きらめき』を出品しており、それぞれの個性と感性が光る作品群からは「自由で新興清新な芸術活動を達成する」の新興美術院の結成目的の具現が示されています。

 

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丸茂支部長の出品作品『虹の行方』(部分)

 

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木内英文さんの出品作品『私の夏休み』(部分)

 

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石岡かつ子さんの出品作品『きらめき』(部分)

 

 富士支部は、昨年10月、長年にわたり支部長を担い、新興美術院の重鎮でもあった菊池柾寿さんが88歳を一期としてご逝去。菊池さん亡き後、支部長ポストは副支部長だった丸茂さんが受け継ぎ、新支部長の丸茂さんを中心に会員が一丸となって引き続いて富士市の絵画文化の牽引役を担っています。

 

 ゆっくりとした時間が流れる作品展会場で、しばし時を過ごす中、ふと、生前に親しくさせていただいた亡き菊池さんを思い出し、「この会場の、どこかにいるだろう。満面に笑みを浮かべているだろう」、そんな思いが澎湃(ほうはい)として湧き上がってきました。

 思い出が次々と甦る中、懐かしさの一方で重い課題も突き付けられました。

 

「自分は、この世に何を遺すことができるだろうか」

 

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