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一人一人が輝く教育とは…、富士市の森田教育長の講演から

「一部既報」 所在区の富士市鷹岡地区で先日、社会を明るくする運動と青少年の非行・被害防止強調月間の記念事業として「朗読と講演の夕べ」が、まちづくりセンターを会場に開かれました。

 事業推進団体である鷹岡と天間両地区の保護司や更生保護女性会、生涯学習推進会などが、まちづくり協議会や区長会の協賛を得ての取り組み。

 うち講演会の講師には富士市の森田嘉幸教育長を招き、森田教育長は『子ども一人一人が輝く教育を目指して』の演題で1時間余、目指す教育を熱く語りました。

 

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    講演する森田教育長(鷹岡まちづくりセンターホールで…)

 

 この記念事業、自分は保護司の立場で参画、企画段階での講演会講師についてスタッフから「昨年12月に就任した森田教育長を」の声が強くあがり、その交渉役を担い、快諾を得ることができ、実現しました。

 

 青少年問題は、変容しながらも古くて新しい社会問題。荒れる学校や学級崩壊など目に見える事象だけでなく、最近では“いじめ”が温床となっての不登校が深刻化。今年に入って“8050問題”の言葉で示されるように不登校の子供達が成人になって引きこもりとなり、これに両親の高齢化が絡まっての最悪の事態を招く、そうした内なる社会問題への対応が強く問われています。

 

 富士市も、決して対岸の火事ではない由々しき状況にあり、社会を明るくする運動や青少年の健全育成に取り組むスタッフの皆さんが「教育長の話を聞きたい」との希望を出したことは、それぞれの立場で青少年問題を、どう受け止め、どう取り組むべきか…、その示唆を得たい、その思いの発露であったことは言うまでありません。

 

 以下に、森田教育長が『子ども一人一人が輝く教育を目指して』の演題で語ったポイントを配布を受けた資料も踏まえ記しました。

 

「子ども像の変容」

・私が教師になりたての頃は、子どもの問題行動やトラブルは表面化していた。指導や対応が問題に直結できた。

・しかし、現在は、ゲームやインターネットが発達し、いじめなどは明確な加害意識のないまま相手を傷つけ、そのため指導や対応が遅れたり、複雑化している。

・今、求められているのは、仲間と関わり、様々な体験活動により感動を通しての豊かな心の育成。

 

「私の経験から」

・子どもは大人の後ろ姿から思いを知る。

・しつけについて叱ることも必要。しかし、叱るだけでは、成長にも、頑張りへのエネルギーにもならない。

・小さなことでも認めることで、子ども自身が変わろうとする。

・「やればできる。やったらできた」の自己肯定感が子どもの成長を支える。子どもは、たとえ小さなことでも自分のがんばりやできたことが認められ、褒められることで自己肯定感が生まれ、自信や勇気をもって自分らしさを発揮し、輝くことができる。

・「がんばれ」は言わずに、そばに寄り添い、小さな頑張りを認めてあげる。

 

「教育で大切にしていること」

・環境は人をつくる。

・「あいさつ」「笑顔」「ありがとう」の職員室が温かい子ども集団をつくる。

・教師として子どもへのリスペクトが大切。指導者が謙虚に学び、子どもを主人公にして指導する。

・教育は信なくして立たず。安心・安全・信頼が何より最優先。

 

「新しい時代における教育」

・AIの進展を夢と未来に繋げていくことが教育に求められている。

・これからの時代、デジタル化やゲームの普及により、人間関係がますます希薄化し個人の時間が多くなる社会背景にあって、教育には様々な体験を通し、美への感動、他人への思いやりやいたわり、自然への畏敬の念など人間的感性の育成が重要となる。

・変化の激しい時代の教育には不易・流行が大切。

・課題解決力より問題発見力が大切。

・令和は多様性が尊重される時代。多様な価値の集積によって新たな未知の価値が生まれる。

・授業では「正解」に加え「納得解」が重視される。「正解」を求める問題解決授業から、自ら問題を発見し、みんなで多様な視点から考え、議論し、修正しながら互いに「納得解」を探っていく力を育成する。

 

「今後、取り組む富士市の教育施策」

・義務教育9年間をスパンとした「小中連携・一貫教育」の推進(縦の接続)

・地域と共にある学校を目指す「コミュニティ・スクール」の推進(横の連携)

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